どれにしようかな(英語版)
これも某掲示板に出ていた、「どれにしようかな、神様の言うとおり」の英語バージョン「イーニーミーニーマイニーモー」ってどういう意味ですか?という質問に答えるべく、いろいろ検索してみた。まず、わたしの回答。============イギリス、アメリカに伝わる古い遊び唄なので、いろいろな歌詞がありますが、現在、一番よく見かけるのは下のものです。Eeny, meeny, miny moe Catch a tiger by the toe If he hollers let him go, Eeny, meeny miny moe 最初と最後の「イーニーミーニーマイニーモー」は単なる音遊びで、意味は無いようです。Catch a tiger by the toe トラのつま先をつかまえろIf he hollers let him go, トラがわめいたら放してやれこの tiger の部分は、古いバージョンでは tinker (浮浪者)だったそうですが、その後長いこと nigger (黒人に対する蔑称)が使われたために、黒人差別の唄として嫌う人もいます。 ============ほかにもいろいろ調べていると、「a nigger バージョンは、第2次大戦中にアメリカの黒人兵がヨーロッパ戦線に多数やってきたときに、イギリス兵が唄い出したのが始まり」という説が書かれている英国サイトもあった。Eeny, meeny miny moe についても、eeny, meeny, moany, mite とか、hana, mana, mona, mike とか、昔はいろいろあったらしい。わたしが子どものころに父から習ったのも catch a nigger のバージョンだった。だから生徒たちにも教えたことはない。tinker に直したところで、あまり嬉しい数え唄ではない。子どもの遊び唄というのは、古今東西、けっこう残酷なものが多いと思う。それでも、 Southwest Airlines の乗務員が、乗客に着席をうながすために使ったEeny meeny miny mo Please sit down it's time to go という替え歌が、人種差別的であるとして訴えられたという話には、ちょっと行き過ぎじゃないか、と言いたくなる。Eeny meeny miny mo という言葉遊びを責めても仕方ないのに。