単語集は何がいいか
単語は長文読解の中で覚えるのがいい、というのは本当だと思います。わたしも、まあ古い人間なんで、単語集といっても種類もない時代で、教科書や、歌、英字新聞、ペーパーバック、そういうのに出てくる単語をかたっぱしから辞書で調べて、そうやって覚えたのでした。でも、大学受験を1年後に控えた生徒に、「ネイティブと同じように」とか「わたしもそうだったから」といって、同じ方法を押し付けるわけにもいかないと、最近思うようになりました。それにしても、単語集の種類の多いこと、驚きますね。「どれがいいの?」と聞かれても、全部目を通したわけじゃないんで、困っちゃうわけです。ただし、わたしの方針は決まっていて、このように話します。「内容はもちろんだけど、人には、紙にも活字にも好みってのがあるからね。自分で本屋に行って、片っ端から単語集を取り出して、まず、毎日見る気になるかどうかで選んで、気に入らないのは棚にもどす。次に、残りを全部広げていって、読む気にならないものは棚にもどす。それでもいくつか残ったら、同じ単語(例えばcompete)のページを開いて読み比べてみる。で、しっくり来るのを選んだら、自分の小遣いを出して買うこと。」この方式で、去年は「単語王2202」が多かったんだけど、今年は、「鉄緑会・東大英単語熟語・鉄壁」が一番人気でした。【送料無料】鉄緑会東大英単語熟語鉄壁「鉄壁」は、語源でまとめてあったり、イメージイラストが多くて、個人的にすきです。文系左脳派にはおすすめですね。今年「鉄壁」でがんばっている文系男子は、セクション25(ちょうど半分)あたりまで来たところで、「なんか自信がついてきた」と、急に英語の勉強にはずみがついてきました。「単語王2202」のほうは、最初から難しい単語も出てくるところとか、むしろ無関係な単語を並べてあるところが、理系右脳派向きかもです。体系的にすると似た単語が並ぶので、かえって混ざってしまう、そういう生徒には勧めたいです。その他、DUO、システム、データベースを選んだ生徒もいました。それぞれに単語テストを用意するのは、大変ではあるんですが、自分の勉強も兼ねて、がんばります!