ほとんど~しないうちに
「彼女は渡米して一ヶ月たたないうちに、ホームシックになった」という和文英訳問題があった。答えは、She had not been in the United States for a month, when she got homesick.had not ~ , when (before) という、受験英語お決まりの例文なんだけど、このままじゃつまらないから、自分たちで例文を作ろうよ。(授業中の息抜きも兼ねて、ときどき例文つくりを挟むことにしている)「よくある例文は、家を出ないうちに雨が降り出した、っていうやつだけど、これを少し変えてみようか。主人公は?今日欠席しているK君決定。(いけにえ?)「K君が家を出ないうちに、何が起きることにしようか。何かおもしろい事件を考えてよ・・・K had not left home, when 「K君が家を出ないうちに、お母さんが帰ってきた!」というS君の声に、みんなが笑う。お母さんが帰ってきただけで、なにがおもしろいのかわからない。「どして帰ってきたの?」「K君のことが心配で、お母さん帰ってきたんですよ」みんなまた笑う。K君のお母さんはとても心配性で、どうやらクラスでも有名らしい。せっかくだから、心配性のお母さんにも登場してもらおう。K had not left home, when his mother came home「K君が勉強してるか心配で戻ってくるのかな?」「いえ、K君は心配しなくても勉強してます(笑)」「とにかく心配なのね・・・じゃ、これでいいかな?」K had not left home, when his mother came back to see ifeverything was all right with her son.「なげぇ~~(笑)」「いいじゃない、英語ってのは、こうやってどんどん付け足して長くできるってところが便利な言葉なんだから。」「これだとK君は、家から一歩も出てないよね。じゃ、出てすぐ、ほとんど歩き出さないうちに、お母さんとばったり出会う、というのならどうしたらいい?K had not left だと家から出てないけど、K had hardly left にすると、ほとんど出てない、つまりちょっと出ただけ、ってことになるのね。K had hardly left home, when his mother came back to see ifeverything was all right with her son.K君を、ちょっとだけ家の外に出してあげるときは、hardly か scarcelyを使う、ということで、よろしく。この例文作り、英語が苦手な生徒のほうが張り切って、いいアイディアをたくさん出してくれる。そういう意味でも楽しい時間だ。でも、欠席してる生徒をだしにしちゃって、いいのかなぁ・・・「じゃ、今度は、私を主人公にして作ってよ。」「じな♪先生がひとこと話すか話さないうちに、K君がさえぎって言った『先生、その話はもう聞きました』」「アウチ(笑)痛いところをつくね・・・」Gina had hardly said a word, when K sopped her, saying"You've already told that."ええと、"We've already heard that." でもいいかな?「K君なら、2番目のほうだと思います。」また笑い。こんな風に英文をコネコネしながら、完了形の話は続いていくのであった。