ひっかかる言葉シリーズ(8) 1000円から
ファミリーレストランやコンビニの会計でお釣りを渡すときに使われる「1000円からお預かりします」という日本語は変だ、という話は、さんざん話題になっている。変だと言う人も多いけれど、使っている店は相変わらず多い。もちろんわたしは古い日本人なので、この日本語はおかしいと思う。いちいちとがめたりはしないけれど、自分では絶対に使わない。いや、気持ち悪くて使えない。しかし、ふと考えた。これって、英語からの翻訳だったりしないか?そこで、例によってネット検索。みつけたサイトが面白かったので、ご紹介します。アメリカやカナダに旅行するイギリス人のための辞書です。American English to British English Dictionaryこのページの "out of" の項目を見てください。アメリカでは、紙幣がどれも似たり寄ったりなので、間違いを防ぐため、1.5ドルの買い物をして10ドル札を渡すと、店員は、"Dollar fifty, out of ten, eight Dollars and fifty cents"「10ドルから1ドル50で、8ドル50セントです」そう言いながらお釣りを渡す。と説明しています。この "out of" という言い方が取り上げられているのは、これがイギリス人には奇異に響くということを意味します。「変な英語」だと感じるのでしょう。このアメリカ独特の言い回しが、セブンイレブンあたりの接客マニュアルの直訳日本語として日本に輸入された、という仮説を立ててみて、なんだかありそうな気がしてきたのですが、どうでしょう。