【重要】 中1「ねばならない」→「もったいない」へ
<本日の授業>(1) 確認テスト【英語】(※)(2) 宿題の質疑応答(※)(3) 数学:「速さ」※上記(1)(2)について当塾の基本的なサイクルは以下の通りです。「授業」 → 「授業で習った単元を宿題に出す」 → 「次の授業で宿題の質疑応答」 → 「不明点、疑問点がなくなった段階で、同じ問題で確認テスト」以上です。ごくごく一般的な方法です。上記サイクルをご覧になればお分かりの通り、最終的には「確認テスト」にて、その単元の定着度をチェックしております。そして、今回の話のポイントは下線部(青字)です。授業で習った内容を、次回の授業でいきなりテストするのではなく、いったん「宿題」→「質疑応答」という形でワンクッション置き、それから次々回の授業で「確認テスト」を行っています。例えば、「水曜日の授業」で出した宿題を、いったん土曜日の授業で解説し、そして「翌週水曜にテスト」をしているわけです。ところが、水曜日の確認テストを自己採点させていると、自己採点の最中に質問が多発するのです。(※A)※A:例えば「先生!解答集には○○となっていますが、私の解答は●●です。これでも正解ですか。」という類の質問。これっておかしくないでしょうか。その質問は本来であれば、下線部(青字)の段階で出てくるべきです。しかし、宿題の質疑応答の段階では一切質問が出ず、翌週のテストの際に質問が出てくる。(本日に関しては、上のような質問が4件)これは、宿題できちんと丸付けと解き直しが出来ていない証拠です。これが定期試験や入試だったら手遅れですよ。試験本番中に、「あれ?これって、この書き方で良かったんだっけ?」と不安になるようでは、準備不足と言ってもいいでしょう。宿題をやっている段階で疑問点がある場合は、その場で解決するようにしてください。<自宅学習の指示~以下の順番で~>(1) 英語の宿題◆本日、抜き打ちで英作文を1題やってもらいました。3名が出来ませんでした。初見問題に対応できないのは、理解出来ていない証拠です。3名は今後オール3に近づいていく危険性があります。そこで勉強方法を変えなければなりません。なぜなら、3人の勉強法は「力になっていない」からです。◆宿題のやり方(第1段階)P84-85が宿題です。まずは「テスト形式」でやってみる。制限時間は「30分」。SVの分析は必ずやっておくこと。(第2段階)次に「丸付けと直し」です。スペルミス以外の原因でバツが付いた問題は「理解していない可能性が大」です。解答を見てもイマイチすっきりしない問題は質問すること。(第3段階)もう1回繰り返す。 (2) 数学のテスト勉強宿題が終わったら、テスト勉強です。同一問題を出題します。なお、大問2と大問4は必ず出します。それぞれ「2分半以内」で素早く解けるようにしておくこと。「時間があれば解ける」は「解けない」と見なします。3 数学の「P84」と「P86の1,2」だけでも復習しておくこと。「1週間置いたらすっかり忘れてしまった」だけは絶対に避けて下さい。<今日の話~丸付けの話~>◆丸付けに関して注意を受けた子が本日も2名いました。間違っているのに○を付けてしまったのです。◆スポーツの世界では、W杯でも五輪でも、必ず勝者と敗者がいます。そして、ほとんどの選手が敗者となります。なぜなら、優勝する者(チーム)以外は誰もが敗者になるのですから。さて、問題は負けてからの姿勢です。スポーツの世界で「負けました」と自分の負けを潔く認める選手とそうでない選手がいます。後者の選手は、ウダウダと「審判が悪い」「調子が悪かった」「ルールがいけない」と、まあ色々言います。相手の悪口しか言わない選手もいます。これは見ていて気持ちいいものではありませんし、何より格好悪いです。反対に負けを潔く認める選手もいます。昔、柔道の篠原選手は、明らかな誤審で負けてしまったにもかかわらず、試合後は「自分が弱いから負けました」と言っただけでした。これが本当に強い者の姿です。皆さんも、勉強が出来るようになりたいのなら、潔く認めるということが必要です。間違った問題は仕方ないので、それはいったん認めてください。その上で解き直せばいい。そして、次からは出来るようにする。それだけです。◆「ねばならない」から「もったいない」への発想の転換中2で「must」という単語を習います。これは「やらなければならない」という意味です。勉強の苦手な子の中には、何か勘違いをしている子が大勢いて、彼らは勉強を「やらなければならない」と考えています。そうではありません。やらなければ「もったいない」です。「ねばならない」から「もったいない」へ発想を変えるのです。間違った問題も同様。「解き直しをしなければならない」ではなく、「解き直しをしなければもったいない」と考えます。間違うことによって、せっかく理解していない部分が明らかになったのですから、そのチャンスを活かして出来るようにしておかなければもったいないですよね。「間違っているのに○を付ける」という隠蔽工作は、自分が出来るようになるチャンスを放棄していることになります。◆間違った問題は、むしろ得意になる可能性を秘めている間違ったら解き直しをします。そして、次に反復します。ここがチャンスです。「先生が解説をすると、一発で出来てしまうような頭のいい人」もいます。しかし、そういう人は反復しませんから、意外とすぐに忘れてしまいます。反対に、「なかなか先生の解説を理解出来ない子」がいます。そして、何度か解説を聞いてやっと理解して問題を解き始めるのですが、再び何度も間違ってしまう子がいます。しかし、こういう子が時間をかけてマスターした時は強いのです。最初はなかなか出来なかったけれど、時間をかけて何度も何度も練習したものというのは、スポーツでも勉強でも長い間忘れないものです。それどころか、そうやって苦労してマスターした分野は、意外ですが得意分野になっていることすらあります。間違った問題というのは、言ってみれば「得意分野に変わる可能性を秘めている問題」です。これはぜひ解き直しと反復をしておかないともったいないですよね。というわけで、「間違っているのに○を付ける」というのは、皆さんが成長する機会を自ら放棄しているようなものなのです。そこで、以下のことを机の前に張り出す(マジックで)1 間違った問題は絶対に消しゴムで消さない2 必ず解き直しをする(理解出来ない場合は質問する)3 何度も反復し、むしろ得意分野にする