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テーマ:特撮について喋ろう♪(4719)
カテゴリ:特撮趣味
中盤から終盤における重要なキャラクターであるベル・ヘレンが本作より登場。 トータルの出演回数は少ないものの、インパクトが非常に強いキャラクターであったと 思います。 演じた矢島由紀も、ベル・ヘレンに劣らずインパクトのある事件を起こして、この世界の 中ではそれなりに有名人なんですが、真相は闇の中でありますし、ここで語るべきこと でもないので割愛します。 終盤の最重要キャラクターであるレイダーは本作においてはやや露出が控えめに。 とは言え、終盤に向けての伏線は着々と仕込んでいるので目が離せません。 では以下、個々のエピソードをご紹介します。 #36「風雲の宇宙海にイガ戦士団のZ旗あがる」 →地球に接近する謎の宇宙船。接触を試みるシャリバンであったが応答がない。 折りしも、銀河連邦警察のコム長官と、オルガナイザーのリタからほぼ同時に連絡が入り、 宇宙船の乗員は、マドーに両親を殺されて復讐に燃える若き宇宙戦士、ベル姉弟である ことが判明。姉弟の保護を依頼される。 一方、宇宙船の存在はマドーもキャッチしており、姉弟の殺害を命じられたガイラー将軍 は執拗に姉弟を狙う。 最初の襲撃をかわしたことで増長する姉弟。シャリバンの忠告に耳をかそうともしない。 真摯なシャリバンの態度に、徐々に心を開いていく姉弟であったが・・・。 奇星伝の物語軸とは別に、イガ星人の末裔である宇宙戦士との邂逅は、大きな物語の流れ の中で、極めて重要な意味合いを持つことになります。 弟、ベル・ビリーは本編にて早くも死んでしまうのですが、姉、ベル・ヘレンは以降数話 に亘って登場します。 余談ですが、ベル・ヘレン役の矢島由紀は後に戦隊シリーズの「超電子バイオマン」に 出演中に突然失踪し、現在に至るまで表舞台に姿を現していません。 以後需要があったのかは甚だ疑問ですが、ポスト志穂美悦子のアクション女優として、 当時はかなり期待されていたように見受けられるので、非常に残念であります。 なお、サブタイトルのような描写はビタいち出てきませんw #37「不思議な毒花を熊狩りじいさんは見た」 →前エピソードのような、サブタイトルの描写がビタいち出てこない嘘八百のエピソード もあれば、本編のように具体的かつ適格すぎるサブタイトルも存在するバランス感覚が イマイチ分かりづらい今日この頃。 絶滅した星産の花の実を食べると、性格が凶暴になるという特性があり、隕石だか何だか で地球に根付いたそれが、8年ぶりに実をつけたことで事件の幕は上がる。 田舎の分校で、野生動物が人間を襲う事故が頻発し、原因を調べるべく現場に乗り込んだ 伊賀電が出会ったのは、時代がかったマタギのじいさんであった。 その花の在処を知る唯一の人物であるじいさんは、昔自分の息子と嫁を、熊に殺されて しまったという過去を持つ。その原因でもあった花の実を巡り、マドーの魔の手が襲い かかってくるのだが・・・。 エピソードの構成自体はありがちだが、この当時でもどうかと思うくらいの田舎描写は 中々見応えあり。戦闘シーンではいつもの採石場に逆戻りするのだが、深い森を探索する シーンではそれなりに説得力はあると思われます。 #38「乱心ささやきクーデター暗雲の幻夢城」 →シャリバンの暗殺に失敗したレイダーは、幻夢城内にて謹慎となっているが、水面下で 怪しい動きを見せる。 内容はまさにサブタイトルの通りなのですが、マドーの幹部であるドクターポルターと ガイラー将軍の確執に目をつけ、両者に向けて言葉巧みに疑心暗鬼を抱かせ、結果、 功を焦ったガイラー将軍が、作戦無視の独断行動でシャリバンに臨み、斥けられたことを 理由として謹慎処分を言い渡されてしまう・・・。 悪の組織のナンバー2、3の確執などは、本作以前もいくつか存在したと思われるが、 敵中の敵というか、ここまでその真の目的がよく分からないレイダーというキャラクター 設定は、やはり特筆すべきであろう。 本エピソードの結末において、ガイラー将軍の失脚に成功し、確実にマドーという組織 内での影響力を高めたレイダーは、以降のエピソードで徐々にその本性を現すことに なる。 前々エピソードのイガ星人の宇宙戦士、ベル・ヘレンが新コスチュームで登場し、 シャリバンをサポート。本来のパートナーである女宇宙刑事、リリィの影が急激に薄く なり、エピローグにチラっと映るだけwあんまりだ。 #39「人形は知っているイガ戦士の心の傷を」 →打倒マドーを誓い、日々シャリバンの指導の下で訓練を重ねるベル・ヘレン。 そんなヘレンの様子に、焦りのようなものを感じたシャリバンは、たまには息抜きも必要 と、千秋、千恵、小次郎、リリィらとショッピングに誘い出す。 普通の女の子のようにショッピングを楽しむヘレン。ところが千恵が路上のピエロから 貰った人形を見ると、急に態度を豹変させ、その場から立ち去ってしまった。 実はその人形は、かつて兄弟のように育ち、宇宙戦士の仲間だったジムから幼い頃、 プレゼントされたものだった。マドーの罠にはまり、囚われの身となったヘレンに対し、 通常の拷問では効果がないとみたドクターポルターが、この人形を傷つけることによって ヘレンの心を責め、口を割ってしまったヘレンのせいで、秘密のアジトが壊滅してしまった のだった・・・。 日本人形でも西洋人形でも、人形をモチーフにしたモンスターのデザインは生理的に苦手 です。その頭身のアンバランスさがかえって不気味であります。 個人的には人形が思い出の品ってことは理解できるのだけど、その人形をくれたジムその 人は当時健在で、あまつさえ大切な仲間であって、それを犠牲にしてまで人形を救うの かと言えば少々疑問であったりします。 マドーが操るその人形を撃つことで過去を克服できたってオチなんですけど、前述のように やや納得しかねる部分がありますので、素直に肯じ得ません。 本編は前回と違い、リリィはヘレンと同格のような扱いに昇格していますw あと、前回で最高幹部の椅子持ちに格下げされたガイラー将軍は、セリフもなく憐れな 姿をさらしています。何となく、永井豪のイメージですね。 #40「炎のカーチェイス 愛の絆を裂く大予言」 →大予言八郎(w)の著書によると、地球は東京は1カ月以内に火山の爆発によって溶岩 の下になるという。 防災頭巾を被り、疎開するという小次郎から話を聞いた伊賀電は、早速大予言八郎の元 へ身辺調査に赴くが・・・。 大予言八郎を演じるは、東映特撮作品には欠かせない名バイプレイヤー、故潮健児氏。 珍しくシャリバンを捕えることに成功したドクターポルターだったが、モトシャリアン の活躍で危機を脱する。って言うか、モトシャリアンって自分の意思で動くことが可能 なのか?それまでそんな描写は見なかったような気がするのだがw 本編のメインは、実はモトシャリアンという珍しい構成であります。 普通、地下に閉じ込められているのなら、ドリルメカだろうという突っ込みはナシの方向 でお願いしますw 今回もガイラー将軍は椅子の台として出演。怨嗟の声も掠れがちで、気の毒というほか はありません。 ※次回『宇宙刑事シャリバンVol.5』(DISC-9 #41~#46)に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 18, 2012 08:24:59 AM
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