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カテゴリ:サッシの性能
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 体が随分暖かさに慣れてしまったので 少し寒さがもどるだけで 随分寒く感じてしまいますが 温度計を見ると 真冬に室内で暖房している時の気温と変わらないなんてことになっています(^_^) さて、来週工事にかかるお宅は築27年の2x4住宅 床暖房をしていますが 真冬はそれだけでは寒くて ファンヒーター+厚着に頼っている家です。 美濃地方の冬は2x4住宅でさえ 床暖房だけでは足りません。 一般的に床暖房に対しては ある種の耐寒対策の最終兵器的な見方が 信仰のように存在してますが 性能の良い家では必要がありません。 でも、信仰に反することを言っても 痛いほど寒い冬を経験している皆さんには なかなか信じていただけません(^_^) さて、 今回の工事は断熱改修 LDK、水廻り、寝室を一体の空間にして 断熱、気密、換気の改修を行います。 目的はもちろん今後のクオリティオブライフ 健康性の維持です。 近大の岩前教授が言われるように 老後を NNK(寝んねんコロリ)を取るか PPK(ピンピンコロリ)を取るかは 住まいの温熱環境次第 18度以下の生活は 意識の上での寒さは感じていなくても 体に負担がかかっています。 断熱改修のポイントの一つはサッシ 以前からお話しているように 家から逃げていく熱の半分以上がサッシから 面積比で言えば 床の面積、壁の面積、天井の面積の合計に対して サッシの面積は20%もありません なのにそこからは50%以上も熱が逃げていくのですから そこを何とかしなければなりません。 一般の方はご存知ありませんが これまで販売されてきた日本のペアガラスサッシ 欧米はもとより中国や韓国でさえ販売できないような 性能レベルのサッシでした。 諸外国には熱貫流率(サッシの性能のひとつ)に 最低基準が設けられていて それより低い性能のサッシは販売できませんが 日本にはその最低基準が無いんです。 ですから 低いレベルのサッシをいかに安く、 いかに性能がいいと錯覚させるか というのがこれまでの住宅業界、サッシ業界の流れ。 幸い、昨年から 大手サッシメーカーの性能競争が起こってますから 消費者の皆さんにとっては追い風 先陣を切ったスマージュやAPW430に約1年の遅れをとったLIXIL 最大手なのにいつも後出しジャンケンで リスクを負う気概がありませんが 性能競争は大歓迎です。 熱貫流率の数値など Lixilの今までのサッシカタログには どこを探しても出ていませんが このカタログでは一番目につくところに オレンジの白抜きで大きく出ています。 1年以上遅れを取って さらにプレスリリースをしてから 発売までが半年以上かかったエルスターX 熱貫流率0.79(クリプトンガスタイプ)は評価できる性能です。 YKKも年末にAPW430のクリプトンガス入りを出して対抗してます。 残念なのは 高性能なサッシさえ使えばOKと思う実務に携わる方が多いこと エルスターXもAPW430Krも従来のアルゴンガスではなく クリプトンガスを使用してそれぞれ0.79と0.78ですが お粗末な壁や床の断熱、低いレベルの気密を きちんと上げておかなければ サッシが泣くというものです。 断熱、気密、換気のバランスが大事で 全てのレベルをバランスよく上げてこそ それぞれが最高の性能を発揮します。 (アルゴンガスの場合、両製品とも0.91) サッシメーカーにもプライドを持っていただき サッシさえいいものを使えばというようなHMや工務店には 御社の性能レベルではうちのサッシを使用するには役不足です、 ぐらい言ってもいいかもしれません。 加茂野の家ではAPW430でしたが、 今回は庭への出入りも考慮してエルスターX もう春、まだ春先ですが 今年の年末が楽しみな家です。 田原義哲の Instagram その1 https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/ 田原義哲の Instagram その2 https://www.instagram.com/yoshisatotahara/ 紙太材木店の Instagram https://www.instagram.com/kamita_zaimokuten/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年07月18日 05時53分12秒
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