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カテゴリ:サッシの性能
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 先般、Lixilの営業担当者が資料を持ってきてくれたので 久しぶりなのでちょうどよい機会とばかり話をしました。 サッシは大きく分けて三つあります。 一般的な呼称になっているアルミサッシ 建物に固定するサッシの枠も、 ガラスの周りの枠も全てアルミ製 これがアルミサッシです。 そこから少し進化したのが 枠の一部に樹脂を使ったもので アルミ樹脂複合サッシ 簡単に言うと室外側はアルミ、室内側は樹脂 何が進化したかというと熱の伝わり方が遅くなっていることで 結露がしにくくなっています。 さらにもう一歩行くと サッシの枠すべてが樹脂でできているもの これが樹脂サッシ それぞれの窓の性能は熱貫流率という数値で表されます。 数値が小さいほど熱の逃げていく量が少ないと考えればいいです。 3年ほど前まで美濃地方で一番出荷されていたのが デュオPGというサッシ。 これはアルミと樹脂の複合サッシですが 樹脂が使われてるのがほんの一部で これでアルミ樹脂複合と呼ぶには気が引けるんじゃないかと思うほどの代物 一応ガラスはペアガラスで熱貫流率は4.07 LOW-Eガラスという特殊なガラスを使うと熱貫流率は3.49まで上がりますが デユオPGクラスでLOW-Eガラスを選ぶことはほとんどなかったと思われます。 現在の売れ筋の一番を聞いてみると サーモスLとサーモス2-Hとか 共に熱貫流率は3.29 4.07だったデュオPGから大きく進歩してます。 わずかここ2.3年で熱還流率の数値が0.78も向上したサッシが主流になっているわけで それ以前の過去20年間の進歩のスピードに比べると 何倍も速くなっています。 これはサッシメーカーの技術革新というより 一般の方の意識の向上がそうさせたとみるべきでしょう。 20年前:ペアガラスは贅沢という時代 5年前:アルミの枠だけどペアガラスは当たり前でしょうの時代 3年前:アルミ樹脂にペアガラスは普通に突入 さてこれからどのような製品が主流になっていくか分かりませんが 性能がより良いものに移り変わっていくことは間違いありません。 美濃地方で現在主流の サーモスL、サーモス2-Hは熱貫流率が3.29 その上は エピソード(YKK)、シンフォニー(Lixil)の熱貫流率が2.33 更にその上は ・・・・・ いっぱいあります。 最高峰はレガリス(Lixi)の0.55ですが これはあまり売る気がない商品なので除外しますが 熱貫流率が1前後のサッシがいくつかあります。 そうなると 今美濃地方で主流の熱貫流率3.29のサーモスLやサーモス2-Hの立ち位置が どのあたりかというと実は下から2番目 つまりブービー商品 一般の方の意識の向上に伴い 早晩消えていくサッシと見ていいでしょう。 サッシは一度取り付ければなかなか交換できません。 内窓を取り付ける手もありますが 費用もそれなりにかかります。 設計者や営業担当者に言われるままのサッシでは アルミ樹脂複合サッシ中では 最低クラスの性能のサッシ(デュオPGを除く)を 何の疑いもなく取り付けることになるかもしれません。 それにZEHだからと言って安心はできません、 5.6地域では少々数値のよいサッシを使えばできてしまいますから注意が必要です。 一度建ててしまえば交換することはほとんどありません、 大切なことはやはり自分自身で調べていくしかありません。 ラーチの造作キッチン 川辺の家A Q値1.97 Ua値0.57 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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