MCAジェムズシリーズ「スリーピー・ジョン・エスティス」を聴く
※昨夜もヤフーモデム不良が発生しまして、一日遅れのアップです。元々プロバイダーに拘りがある訳ではないので、いい加減に他社に乗り換えようかなあ。。しかし!ご贔屓チームの福岡ソフトバンクホークスへの義理が立ちませんので、我慢して使い続けることとします。---------------------------------------------------------------------------今夜は久々にブルースをBGMにしてみました。二十代の頃には集中して聴き込んだジャンルでしたねえ。CDの数にしてブルースだけで数百枚は所持していたかなあ?もっともジャズの世界にどっぷり嵌まってしまった関係で、買い替えのためにほとんど売り払ってしまいましたが。今ではナップスターで大半の名盤が聴けてしまう時代になりましたので、近々再契約してみようかと思っています。さて、残り僅かとなった手持ちの盤から、MCAジェムズシリーズのスリーピー・ジョン・エスティスを選択。今はユニバーサルミュージックと社名を変えましたが、MCAレコードは昔から世界最大級のレコード会社でした。今もなお私の愛する黒人音楽に強いレーベル(デッカ、チェス、ピーコック、ヴォキャリオン、ブランズウィック、コーラルetc)の音源を沢山保有していますが、それらの貴重な音源を音楽評論家・中村とうよう氏が心血を注ぎ、4年もの歳月(1996~2000年)をかけて全20巻のCDに体系化してくれた、世界に誇れる文化遺産的シリーズの1枚です。1935年7月にシカゴで録音された、冒頭の「ダウン・サウス・ブルース」からエスティス節がもう全開!幼少期に失明し人生の大半を貧しい小作農として過ごした、米国南部テネシー州出身の黒人の呻き&嘆きが人種国境の壁を越えて、私の五臓六腑に染み入ります。楽器は生ギターと相棒ハミー・ニクソンのハープ(ハーモニカ)だけというシンプルな編成であるが故に、エスティスの説得力ある歌声の凄さが堪能できますねえ。代表曲「ドロップ・ダウン・ママ」、デルマーク・レーベルからの復活盤にも収録された名曲「サムデイ・ベイビー」別バージョンetc、ブルース初心者の方にも自信を持って推奨できる名盤ですね。楽天市場では入手困難みたいですが。所謂「戦前カントリー・ブルース」の中でも、エスティスは屈指のミュージシャンでしょう。実際、4/29付のブログで紹介済みのオムニバス盤『RCAブルースの古典』においても、同時代のビッグ・ネームを押しのけて重鎮クラスの扱いです。ジャグ・バンドを除けばミシシッピ・ブルースの権化ビッグ・ジョー・ウィリアムズ、悲運にもアイスピックで刺殺された戦前シティ・ブルースの親玉サニー・ボーイ・ウィリアムスン、そしてエスティスの3人だけが3曲も収録されている訳ですから、それだけ重要な人物ということですね。ブルースの世界は大変奥が深いので、CD収集を始めるに当たっては優れたガイドブックが必要だと思います。その意味では現役ブルース・ギタリストでもある小出斉(ひとし)さんのペンになる紹介本が大変役に立ちます!私の所有する初版本より150ページ増、しかも価格は500円以上値下げされているので買い替えは必至だなあ。語り口もとうよう氏の辛口評論とは異なり常に暖かい眼差しで、小出氏の人柄が窺えますね。ブルース初心者にも上級者にも必携の名著でしょう。それではまた。 <MCAジェムス>スリ-ピ-・ジョン・エスティス紹介盤! 税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除くスリーピー・ジョン・エスティスの...デルマークのカムバック盤! ブルースCDガイド・ブック(2.0)黒人音楽ファンのバイブル!