吉田拓郎の業績を語る(1)エレックレコード時代(1970~1971年)
今夜も我がホークスは松中信彦選手のサヨナラ安打で三連勝!延長11回の熱戦で中継ぎ三人衆SBMも使い果たしてしまい明日のやりくりが心配ですが、予告先発の神内ギリシャ靖投手に頑張って貰いましょう。しかし日本ハムの多田野数人投手は後一人で無安打無得点試合を逃したそうで、敵ながら残念でしたねえ。色々気苦労が多いことでしょうが、心ないヤジに負けずに我が道を歩んで欲しいなあ。話は変わって吉田拓郎御大が心配です。又しても体調不良を訴え突如「最後の全国ツアー」を中断、2週間の療養を余儀なくされたとのことで、全国のファンは全く気が気じゃないでしょうね。忌野清志郎さんのこともありますし私も不安が胸をよぎるばかりですが、ツアーの再開はさておき何とか快復して欲しい!そう心から願っています。後追い世代ではありますが、私も拓郎さんの全盛期である1970年代のレコードに衝撃を受けた一人です。特にエレック時代の1stアルバム『青春の詩』、個人的に最高傑作と信ずる『たくろうオンステージ第2集』、CBSソニー時代の名盤『元気です。』が大好きで、何れも数百回は聴き返しました。自ら興したフォーライフ・レコード移籍以後の音源は重要曲を除いて余りチェックして来なかったので、当然マニアとは言えません。それでもエレック時代の音源に限れば「青春の詩」「イメージの詩」「今日までそして明日から」「おろかなる一人言」「私は狂っている」「どうしてこんなに悲しいんだろう」etc、それらの内省的なメッセージは先達のフォーク界のカリスマ・岡林信康の直情的なアジテーション(煽動)と異なりながらも、十代後半だった私の胸に大変新鮮に響いたものです。かと思えば、怒れる若者の激しいリビドー(性的衝動)を噴出させたかの如き代表曲「人間なんて」に圧倒され、少年時代のほろ苦い記憶を歌った「兄ちゃんが赤くなった」、恋人との関係の終焉を淡々と語る「花嫁になる君に」、ハードボイルドタッチの記念すべきデビュー曲「マーク2(本来はギリシア数字)」、ライブで聴衆の爆笑を誘う「もう寝ます」、究極のラブソング「結婚しようよ」etc、数々の名曲に感情を掻き乱されては拓郎さんの天賦の才に惚れ込み、嫉み、癒されたものでした。零細企業に近かったエレックから大メジャーのCBSソニー移籍後は、作詞家・岡本おさみと連携しつつ歌手&作家の二足の草鞋を履いてより一層精力的に活躍していく訳ですが、今回力説しておきたいのはエレック時代の集大成的音源で未だにCD復刻されていない『オンステージ第2集』の素晴らしさです。25分以上の長尺バージョンが感動的な「人間なんて」を除き、コアなファン以外には忘れ去られたであろう楽曲群で構成されたライブ盤ですが、極めて私小説的な「準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響」を始めとして、拓郎さんの喜怒哀楽がストレートに伝わってくる逸品ばかり。音源の権利関係と放送禁止用語を交えた危険な内容からしてCD化は殆ど絶望的ですが、ファンの方は何としても機会を見つけて聴いて下さい。それではまた。 よしだたくろう 青春の詩/吉田拓郎[CD][紙ジャケット]エレック時代の1stアルバム! 吉田拓郎/よしだたくろう・オン・ステージ!!ともだち2ndアルバム! よしだたくろう 人間なんて/吉田拓郎[CD][紙ジャケット]3rdアルバム!