富士登山・後半戦
さて、ここにきて、初めての人間もいるのに、今回はかなりイイペースで登っていることに気がついた。毎年脱落者が出るのだが、今年はいない。しかも、01:20には8合目(3,250m)にたどり着いてしまう。うーん、順調すぎて怖い。ここでちょうど山小屋から出てきた家族組と見事に合流。これまた順調。神様が付いているんではないかと言うくらい。ただし、お子様は早く寝たにもかかわらず、興奮していたのか、途中で起こされ、不機嫌。(^^ゞまー、しょうがないか。ご来光見るためのスケジュールなので、ガマンしてね。なんと言っても、頂上からのあの景色と日本一早く、きれいな日の出をみんなに見せてあげたいんだ。02:30 (3,460m) 9合目 本来はここから30分ずつのペースなのだが、みんなも疲れているし、ご来光には間に合いそうなので、まったりペースで、登っては休み、登っては休み。こんな感じが良いのかもね。そろそろ、空気もきついし。03:30 (3,590m) 9合5勺ついに最後の山小屋。先ほどの所で後もう少しだぁ、と喜んでいると、まだこの山小屋でがっくしという感じ。このころになると、みんな、ご来光目指して必死に登ってくる、山小屋から起き出してくる、といった具合で、こんなにもこの時間に起きているのか、と感慨深くなる。晴れてきたので、ずっと下の6合目あたりから、多くのヘッドライトの明かりが見えます。もちろん、登山道に沿って、頂上に向かっても見えて、とてもキレイ。この灯り、登山道を連なり、麓のキャンプ場からはもちろん、晴れていたら都内からも見えることがあるんですよ。星空といい、人の灯りといい、とてもキレイです。04:15 (3,740m) そして、ついに!頂上神殿前・頂上に到着した。またまた、「やったぞ!」の看板に再会。なんかこの看板って、毎年うれしくなってしまうんですよねぇ。今年はここまで、ほぼ7時間。初心者も交えて登った中では、好成績。\(^O^)/これは威張っても良いかもしれない。結構ゆっくり休んだり、ペースもしっかり守って登ったからだと思われる。早い人で5時間、通常8~9時間といわれる中で、みんな、よく頑張ったなぁ。04:30 さて、みんなホッとしているが、なんと言ってもご来光のために、一番最初にご来光を見るために、富士宮口では少し陰になって後れを取るので、火口部東・山梨側にみんなの尻をたたいて移動。空が何となくこのあたりから白み始め、高所ときれいな空気もあり、様々な色の変化を見せ始める。群青色、藍色、茜色、紅色・・・。今年は途中雲の中を歩き、霧雨のようなものに一時やられたが、あとは気温も高く、大変順調に上れました。私にとっては夜間の見晴らしは良くなかった(星空をあまり楽しめなかった)が、過去1,2を争う気候の良さ。それとも今年は猛暑の為か、この高度でも暖かいのだろうか。しかし、もうご来光を待つだけだし、この光が出てくるまで、わっと暖まった空気が山頂を駆け抜けていくので、いつものことで待っている間に体感温度はかなり下がる。04:55 日の出、ご来光!\(^O^)/いつもこのために登っているんだよナァ。ここが一番うれしい。ここ数年、傘雲ではずしていたこともあり、久しぶりにご来光を見た。残念なのは、今年は雲海の中の頂上だと言うこと。それはそれで自分が雲の上にいるという点では感動ですが、すべて晴れ渡り、360度日本が見渡せるというのも、みんなに見せてあげたかった。私は8回登って、2回あっただけ。富士山はこんなに高いという実感ができる瞬間。野生の血が騒ぐというか(^^ゞ。06:00 さて、みんなも疲れているし、飽きてきたので、食事と用事を済ませて、下山開始。早い人はご来光を拝んでから、さっさと2時間ぐらいで下山する。私たちは、日本一値が高く、何故かとても美味しく感じてしまうみそ汁(1杯400円)とともに、いろいろと食べる。やっぱり腹が減る。山頂のトイレはずいぶん前にバイオトイレにしたはずだが、今年は再度工事中のよう。しかも、4つある内の2つが壊れて閉鎖。これから登る人は覚悟した方が良いかも。しかし、富士山のトイレもキレイになったもので、いろいろと現地の皆さんも努力をしています。そして、今回はやめたが、一周1時間ほどの「お鉢巡り」もしていただきたい。旧・気象庁富士山測候所のところが本当の山頂(3,776m)=剣が峰なので、そこと静岡側の断崖絶壁、展望台から見る雲海に映る「陰富士」も今年は見れたかも。06:30 9合5勺で断念組に合流。お子様は降りると知ると、急に元気に。(^^ゞ11:00 新五合目に下山完了!\(^O^)/下りは5時間。かなりゆっくり目で、食事なども食べつつ。登るときは食べ物、飲み物に注意するが、もう降りるだけとなったら、何でも食べる。さて、今年は途中で言われて気がついたが、確かに富士山がキレイになっているのを実感した。ゴミが登山道にほとんどといわれるほどなくなってきている。これは皆さんの努力も当然あるが、登山客のマナーも良くなっているし、ゴミ拾いボランティアがかなり浸透してきているんだなぁ。山小屋ごとのトイレもキレイになったので、腐臭や汚水が全くと言っていいほど感じられなくなった。今までがひどすぎたのか。工事もずいぶんとやっているので、ささやかながらもこれからもキレイになって行くであろう。12:00 さらに下山、疲れを取りに恒例、ふもとの「御殿場・御胎内温泉センター」へ。もう、ここで筋肉痛と睡眠不足を毎年解消する。実は、暇なときには車でここまで浸かりに来ることもある。緑はキレイだし、晴れたら富士山を眺めながら、露天に浸かるのがなんと言っても楽しみ。横浜の寮からは1時間ちょっとで来れたし。今回は、足裏をよくもんで疲れを取って、気がついたら、死人のように露天風呂の脇で昼寝をしていた。最初はお客さんも少ないが、きっと驚かれたに違いない。(^^ゞ15:30 目を覚まして、現実世界に降りてきたことを実感すると、急に腹が減ってきた。こうなるとがっつり喰いたくなる。で、東名ですぐだし、電話して、世田谷・深沢の先日お邪魔した「米沢屋」で焼き肉を食うことに。 17:00 東名・東京IC降り、世田谷到着。18:00 ぶらぶらして、「米沢屋」開店。カルビ、ハラミ、タンを極辛テグタンスープとご飯でいただく。至福(*^。^*)。で、今回は解散とあいなった。今回はなんかずいぶんと楽しかったし、いろいろと堪能できた。みんなに喜んでいただければ良かったが。(参加したお子様たちは疲れたながらも、登れたことに大満足だったらしい。良かった。もちろん、夏休みの宿題は富士山の絵だね。)その他、富士登山を目指したい方はこちらが良くできているので、参考にしてください。m(_ _)m私はまた来年も行こうかなぁ。もう、やめられませんな。