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カテゴリ:体験談
❖やっと果たせた結果❖ NHK朝ドラ「あさが来た」の人気上昇に伴って、新聞やテレビなどがこぞって九転十起の広岡浅子を そしてテレビ出演の依頼もあった。旅行会社では、軽井沢にある三井家の別荘見学のツアーまで募集した。やがて全国の視聴者から、私に手紙や電話、そしてメールなどがくるようになった。 ファンの方々をおろそかにはできない。もらった手紙や葉書に対しては、深夜までかかって返事を書いた。 NHKから波留さんの写真入り葉書をたくさんもらったので、それに書いて返事を出した。 ドラマが進むにつれてさまざまな人々の反応や様子が、私に伝えられた。 末期の肺がんを患い、意志から余命いくばくもないという宣告を受けた女性からは、「朝ドラを見て元気が出ました。最後まで希望を捨てずに頑張ります」という言葉が寄せられた。また脳出血で倒れ、半身不随となったという男性のご家族からは、「毎日『あさが来た』を楽しみに見ています。主人は不自由な手でテレビを指して喜んでいます」という連絡があった。 私は作家として作品が少ない。作家とはいえないと思う。でも私の小説が朝ドラになり、そのドラマが人々に希望を与え、生きるよすがになっている。 本当に少しではあるけれど、お役に立つことができた。先生が激励してくださった「この仏法は、必ず結果を出せます」「あなたはペンの道で、結果を出せる人です」との深い意味はこういうことだったのかと思った。 ささやかではあるけれど、やっと、何十年がかりで結果を出すことができた。 2016年4月2日、朝ドラ「あさが来た」は盛況裡に終了した。ホテルニューオータニ大阪の大広間で、盛大に打ち上げパーティーが開かれ、私も出席した。波留さんと玉木宏さんが揃って縁談に上って挨拶をし、他の多くのキャストも出席した華やかなパーティーであった。 その後、『土佐堀川』は舞台化もされ、高畑淳子さんの主演でシアタークリエで上演された。
【古川智映子の負けない人生 第16回】聖教新聞2022.8.31 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 18, 2024 05:01:35 PM
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