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November 10, 2024
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カテゴリ:コラム

お城めぐりのススメ

作家  伊東 潤

城めぐりを始めてから、今年で21年目になる。もっと古い人がいるので自慢するつもりはないが、それでも大小合わせて700前後の城をめぐってきた。

めぐった城は、江戸城、大坂城、姫路城、熊本城といった石垣造り+天守ありのメジャーな城から、人知れぬ山中に眠る草生した城まで様々だ。

かつて日本に3万以上あったとされる城跡の多くは、昭和の高度成長期に壊されてしまった。当時は歴史的遺物の保存などに官民ともに歯牙にもかけていなかったからで、ろくな調査もせずに多くの遺構が消滅した。中には、縄張り(城の設計)が永遠の謎になってしまった城もある。それでも残った城をめぐるだけで、ライフワークと呼べる趣味になる。

ここ数年、城めぐりを趣味とする人が以前に比べて格段に増えた。ほんの10年ほど前までは、山城で出会う人はみんな知り合いという状況だったが、今は知らない人ばかりだ。

登攀路が整備されていない無名の山城にまで、人が集まるほどもブームが来るとは思わなかったが、このブームが終わることはないだろう。それだけ城は人を惹きつけてやまないからだ。

なぜ人は城に行くのか。城の何に魅せられるのか。その理由は人によって様々だが、一つだけ言えることは、過去に生きた人たちが懸命に造り上げた城に佇んでいると、その人たちの息遣いが感じられるからだろう。すなわち昔の人たちが、敵から命や領土を守るために必死に堀をうがち、土塁を積み上げた痕跡を見ることで、歴史が身近に感じられるのだ。

城めぐりは過去を生きたちとたちとの会話であり、時空を超えた御縁のようなものだ。そうした御縁を大切にし、今後も真摯な姿勢で歴史に向き合っていきたい。

 

 

 

【すなどけい】公明新聞2023.10.13






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Last updated  November 10, 2024 06:37:09 AM
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