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テーマ:小学生ママの日記(28709)
カテゴリ:マルチリンガルへの道
先週の土曜日からオランダから友達一家が遊びに来てくれていて、今朝彼らは帰っていった。一緒にバーべキューをしたり、ハイキングに行ったり、とても楽しかった。 特に、日曜日に、ドナウ渓谷を歩いたのが、ハイライトだった。しかし、河原で子供達が遊んでいた時、惠子と賢浩がちょっとしたことでケンカになり、惠子は完全にへそを曲げてしまった。川の中にどんどん入って行き、私たちに背中を向けて泣き始めた。最初はなだめていた私たちだったが、最後には、「ママたちは先に行くから、勝手にしなさい!」と怒鳴ったら、「私は、家に帰る!こんなところに来たくなかった!」と泣き喚き、一人で逆方向に歩き始めた。惠子は、品行方正で、真面目ないい子。そんな子がゲストのいる前で親にはむかうなんて、びっくり。予想外の惠子の反撃に、うろたえてしまった。「勝手にしろ!」といったものの、勝手にされては困る。腕ずくで一緒に歩かせることにしたが、惠子の機嫌はいつまでも直らなかった。 友達一家には、6歳と9歳の女の子がいて、特に9歳の女の子は惠子と遊びたがる。それで、惠子には、一番上なのだからみんなの面倒を見るように、と言っておいた。惠子はみんなをまとめて上手く遊んでくれていたのだが、本当は、月曜日のラテン語の個人授業までに、ラテン語の名詞の格変化を覚えなくてはならず、遊んでいる場合ではなかったらしい。 ラテン語の名詞の格変化は、単数複数でそれぞれ6変化ある。つまり、一つの名詞につき、12通りの格変化を覚えなくてはならない。a型、o型、e型などいくつかパターンがあり、そのほか、動詞の活用も覚えるように言われているので、惠子の頭の中は、いつもラテン語のことでいっぱいいっぱいのようなのだ。(その割には、ぜんぜん勉強している様子はないのだけど・・・) 月曜日までに覚えなくてはいけないことがたくさんあるのに、お客さんが来ているから、部屋に引っ込んでいるわけにもいかなくて、本人は、きっと、どうしよう・・と思っていたに違いない。そんなこと、全然言わないので、知らなかった。 日曜日の夕飯の後、惠子を解放(?)してあげ、部屋で勉強させた。2人の女の子は、本当は惠子と遊びたかったけど、惠子の状況を理解してくれ、賢浩と3人で、惠子を励ます手紙を書いていた。可愛い絵を書いたり、スタンプを押したりして、何度も惠子の部屋をノックして、「郵便でーす!」なんていって、「惠子、ラテン語頑張れ!」というようなことを書いたカードを渡していた。惠子も、「うるさいなー」「しつこいなー」なんていわずに、笑って、「どうもありがとう!」と言って受け取っていた。 明日水曜日は、上級生とのラテン語の個人授業。木曜日は、またベニーのパパとラテン語の個人授業。上級生とベニーのパパとでは、違う教科書で勉強しているので、宿題が2重に出る。上級生の方は、週に1回なので、よりたくさん宿題が出る。日本で中学受験をする子は、きっともっとパンパンに勉強しているのだろうけど、ドイツでは、幸運にもそういう機会がない。惠子は、こういうプレッシャーのもとで勉強するのは初めてかもしれない。惠子は、いま、余裕がなくて、いろいろなことにナーバスになっているような気がする。なんだか、受験生の親になった気分。いろいろ頭にくる言動もあるけど、少し多めに見てあげないといけないのかな? (写真:時間がない、といいつつも、ガレージで賢浩と実験キットで遊んでいる惠子) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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