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カテゴリ:マルチリンガルへの道
今日は、幼稚園を休ませ、ニコちゃんを3歳児検診に連れて行った。
ニコちゃんは現在2歳11ヶ月。 体重:15kg 身長:95cm 頭囲:49cm 体格は、ドイツの平均であった。ちょっと、ぽっちゃり系。頭囲は、絶壁だから、平均を少し下回っていた。 お医者さんは、身体的発達面では全く問題ないです。と太鼓判を押してくれた。ニコちゃんは偏平足なのだけど、幼児にはありがちで、裸足でいる機会を増やすといいそうだ。言葉の発達具合も聞かれたが、「3ヶ国語環境なので遅いです。」というと、「なるべくテレビ漫画をみせないように。漫画から覚える言葉はろくでもないですから。とにかく、本をよく読んであげてください。」とアドバイスされた。 このあと、別の部屋に移り、視覚検査。 まずは、色盲検査。 助手さんが、検査用の本を開いて、「何が見えますか?」ときいた。 そこには、赤や緑の点で、左ページに花、右ページにウサギが書いてあった。 ニコちゃんは、何も答えない。 何度も何度も聞いて、ようやく、「Flower」と不明瞭に言った。 「は? なんていったの?」と助手さんが聞くので、「フラワーと英語でいったのです。」と私が説明した。このテストは、知識力を測るのではなく、あくまで色盲があるかどうかのテストなので、何語でも答えられればいいわけである。 ウサギについては、これまた蚊の鳴くような声で、「ピョン、ピョン」と言った。ウサギとかrabbitとかHaseという単語は知っているのだけど、自分で言うときは、なぜかいつもウサギのことを「ピョンピョン」という。これも、私が「通訳」した。 次のページには、亀と蟹が書いてあった。ニコちゃんは、無言のまま。考えている様子もなく、ニコちゃんは絵を見ないで、窓の外を見たり、落ち着きがなかった。助手さんに質問されているのに、無視して私に話しかけたり・・・ 助手さんも困ってしまい、次のページに移った。そこには、犬と鳥の絵があった。ニコちゃんは、「迷子の子猫ちゃん」の歌が大好きで、犬も猫も知っているはずなのに、何にも言わない。助手さんが、「これは、Katze(ねこ)? Hund(犬)?」と聞いた。ニコちゃんは、ようやく、「Hund」と言った。鳥の絵を見て、「ピピピ」と言った。ニコちゃんの様子をみていて情けなくなった。 助手さんは、「たぶん、色盲はないと思いますが、家庭で気づくことがあったら、眼科に行ってください。」と言った。 続いて、視力検査。まず、表をみせられ、「この中で、Baum(木)(の絵)はどこにある」というような質問をされた。ニコちゃんはひとつも答えられなかった。わからないのか、やる気がないのか、助手さんの話なんて上の空で、あさっての方角をみていた。 「それではやり方を変えましょう。」と助手さんが提案した。「そこにあるベットに座って、壁にかけてあるボードを見てください。」と言われた。ニコちゃんは、ベットでごろごろし始めた。まず、座らせるのに手間取った。 視力検査用のボードにはいろいろな形が書いてあった。助手さんもニコちゃんは複雑な形はわからないだろうと思ったようで、〇と□だけに限定。「〇は、Kreis(クライス:丸)、□はFenster(フェンスター:窓)と言ってね。じゃあ、始めるよ。これはどっち?」と□を指した。ニコちゃんは、「フェンスター」と言った。次に〇を指したのだが、ニコちゃんは、「フェンスター」。さらに小さめの〇を指したのだが、これも「フェンスター」。もう少し大き目の□を指したら、また「フェンスター」。つまり、何を指してもフェンスターと言うので、見えているのか見えていないのか判断できない。 「じゃあ、次は、片目を手で隠して、やってみよう。」と言われたのだが、ニコちゃんは飽きてしまったようで、まじめにしない。助手さんもだんだん我慢の限界に来たようで、「ちゃんとしなかったら、グミベアあげないよ。」と言った。 助手さんも面倒くさくなったのか、□しか指さなくなった。そして、ニコちゃんは、いつも「フェンスター」と答え、一応、形式上は全問正解で問題なしという結果を強引に導き出した。 助手さんは、「これ以上やっても無理なので、もし今後ご家庭で異常を発見されたら、眼科に行ってください。」と言った。 この3歳児検診は、U7a と呼ばれ、ここ2-3年でできた新しい検診。それまでは、2歳児検診の次は4歳児検診だった。恵子や賢浩は3歳児検診を受けていないので、ニコちゃんが特別できないのかどうか比べることはできない。でも、かなりまずい状態にあると思った。ウサギや犬の絵を見て、何かと言えないなんて、問題ありすぎ。 良く解釈すれば、「Was ist das?」とドイツ語で聞かれたので、頭がドイツ語モードになり、ドイツ語で答えなくてはいけないとニコちゃんなりに思ったのかもしれない。 まあ、とにかくこの状況は早急に改善しないといけない、とちょっと危機感を持った。 (写真:台所で古い鍋やポットを使ってお料理の真似事をするのがニコちゃんの最近のお気に入りの遊び。ついさっきまで一人で機嫌よく遊んでいたのに、いつの間にか寝てたー) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月08日 22時37分48秒
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