|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:マルチリンガルへの道
先週末、夫が「ニコちゃんのSの発音はTHの発音になっている。気づいてる?」と言った。私は全くそんなこと気に留めていなかった。
「Smith」さんは、日本語で表記すれば、スミスさんになる。日本人にしてみれば、発音上、SもTHも大差ない。RとLの区別が難しいのと一緒。 RとLは、自分が発音する時は気をつけるけど、発音を聞き分けることは、本当に私には難しい。単語をつづっているときも、いまだに、どっちだっけ?と迷うことが良くある。 しかし、授業中に発音を直されるのは、意外にも、「U」。私は、聞き分けられるし、言い分けられていると自分では思っているが、どうやらわたしの「U」は「Uウムラウト」と聞こえるらしい。クラスの皆に、牛の鳴き声のサウンドだよ、「Muh」(ムー)と言ってごらんよ、と言われた。私は、ムーと鳴いているつもりが、ミューのように聞こえるらしい。「日本語では、牛はなんて鳴くの?」ときかれたので、「モー」といったら、皆に笑われた。そんなにおかしいかな?? 家で、恵子にわたしの発音を聞いてもらたっら、「ママのUは、Uの前にJがついているように聞こえる。」と言われた。でも、恵子は、「あのね、ドイツ人のUと日本人のUは全然違うと思うよ。だって、友達に日本の歌を教えてあげた時に、「う」というのが日本人の「う」のようには言えないなーって思ったもの。」と言っていた。 恵子の友達は、空手を習っているのだけど、そこの教室では、日本の用語を使っている。でも、「SENSEI」は、「せんせい」ではなく、ドイツ式に、「せんざい」と読んでしまっているようで、コーチのことを、みんな「せんざい、せんざい」と呼んでいるそうだ。それを聞いて、恵子は大笑いしていた。そのほか、諸手突きというわざがあるそうだが、これも、MOROTETSUKI をドイツ語読みしていて、モロテが、日本人の発音と全然違い、全く別物のように聞こえるらしい。 恵子は、英語でもドイツ語でも日本語でも、ネイティブのような発音で話せる。 小さい頃から外国語に触れるのは、こういう小さな発音の違いが身につくことが一番の利点なのだろうな、と思った。 ところで、最近、朝の通勤電車でお友達ができた。前から、同じ電車になるので、顔は知っていたが、話したことはなかった。一度、おはようございます、と挨拶を交わしたら、そこから、話をするようになった。すごく感じのいい人で、老人介護士として、隣町の老人ホームで働いているそうだ。私よりもちょっと年配の方で、長男はすでに結婚して、お孫さんもいるそうだ。末のお嬢さんは、15歳だそうだ。「子供がいるから、夜や土日は働けないから、8時から15時の勤務にしてもらっている。」と言っていた。だから、小さいお子さんがいらっしゃるのかと思っていたら、15歳というので、ちょっとびっくり。 私が、子供が職業研修で面接を受けることになった、と話したら、「私の娘もしたわよ。ママ、一緒についてきて、って言われたから、面接についていった。」と話してくれた。彼女は、娘さんの面接時、一緒に面接の部屋に入って、横に座って、助け舟を出してあげた、と言ったので、びっくり。それは、ちょっと過保護では・・・と思った。それとも、ドイツではそれが当たり前なのだろうか???私は、恵子を独りで行かせるつもりだったが、電車とバスの乗り継ぎになるし、やっぱり車で送っていってあげるべきなのかな?と考え直している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[マルチリンガルへの道] カテゴリの最新記事
|