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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:香港
義父母が帰る間際に、義父が、「ちょっと話がある。」といって、私と夫を地下の夫の仕事場に呼び出した。
義父は、USBスティックを取り出し、夫に、「この中味をコピーしなさい。」と命令した。中味は、遺言書のコピーと銀行口座のパスワードだった。 恵子が生まれた年、つまり15年前に、夫の家族は、私たちを除いて、エジプトに家族旅行に出かけた。出かける前に、義父は、「私たちの遺言はここに入っている。銀行の金庫の鍵はこっちにある。」というようなことを、私に伝えた。私は、「そんな話、縁起でもない。」と思ったし、「私に言われても・・・」と戸惑ったことを覚えている。 遺言書の内容は、常に、アップデートしているそうだ。15年前は、内容まで知らなかったが、今回は、コピーを見せてくれた。「たいした資産はないから、期待しないで。」と言われたが、こういう内容に、義理の娘の私が積極的に興味を示すのはいかがなものか・・・と思い、わざと見ないようにしてしまった。 そのほか、「私たちが死んだら火葬にして、灰はどこにでもいいからまいてくれればいい。私たちは旅行が好きだから、海でも、山でも、どこでもうれしい。」とも言われた。「骨はどうしたらいいですか?」と聞いたら、「火葬を知らないの? 焼いたら骨も灰になるのよ。灰以外何も残らないわよ。」と言われた。日本と香港では、火葬の温度が違うのだろうか??? こういう話は、必要なのだろうけど、聞いていると寂しい気分になってくる。 別れ際、義母が、恵子に、「See you next year!」(来年、会いましょうね)と言ったのが気になった。 本当に、今回のような旅行はあと何回できるのかわからないから、貴重な時間なのだけど、来年またあったら、私的には遠慮したい。 義理の家族大集合の旅行に参加すると、やはり、心の底からは楽しめない。 その原因のひとつは、言葉の壁。 夫の家族は、義父母も義姉夫婦たちもみんな英語が達者。私や子供たちとは英語で会話しているので、問題なくコミュニケーションはとれる。でも、みんなで夕食を食べるとか、集うときは、どうしても、彼らは、「広東語」をしゃべる。簡単な広東語なら私も理解できるが、ぽんぽんと弾む会話には私は入っていけないし、理解も出来ない。疎外感が半端ない。テーブルについていても、することないので、結局は、子供の面倒を見るか、後片付けをしたりすることで時間をつぶす。毎回、毎回、そうなる。最初の頃は、夫に通訳を頼んでいたが、夫も最初だけは通訳してくれても、そのうち、自分も会話に混じりたくて、面倒になって、私は置いてけぼり。まあ、でも、いちいち通訳するのが面倒なのはわかるから、私としては、私が「参加しない」という選択が、平和的解決方法ではないかと思っている。 また、義姉がすべての計画を立てるが、私は、蚊帳の外なのも嫌だ。まあ、意見を聞かれたところで、「お好きなように決めてください。」としかいえないと思うが・・・・。 3世代が一緒に旅行するので、5歳から77歳までいて、健康な人もいれば、足腰の弱い人もいて、全員の希望に沿うのは難しい。そんな中で、姉は、みんなが楽しめるように、ものすごくリサーチしてくれている。だからこそ、余計、自分の意見はわがままに聞こえるから言えない。 今回のフランス旅行も、「もう二度と参加したくない。」と思う日々の連続だった。 しかしながら、楽しいことも多かったし、思い出に残したいので、ぼちぼち旅行記を綴っていきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年09月18日 07時03分18秒
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