[奈良の古墳] カテゴリの記事

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  広陵町の古墳＝三吉２号墳＝

  　巣山古墳の西に築かれている帆立貝式古墳です　なだらかな丘・・・という感じ　（初めて訪れた時は・・・古墳とは思いませんでした）　復元整備されていて・・・　植え込みで前方部が判りやすくなっています　墳頂まで・・・階段やスロープが付けられています　ちょっとした展望スペースですね　　全長93ｍ　後円部径82.6ｍ・高さ6ｍ　前方部幅45.6ｍ　円筒埴輪片・朝顔型埴輪片・家型埴輪片・蓋形埴輪片が出土しているそうです　築造は5世紀前半・・・巣山古墳と同時期のようです　場所等はこちら　　三吉２号墳　後円部の南東側で・・・円筒埴輪を埋葬施設とする三吉３号墳が見つかっています

  2015年07月10日

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  広陵町の古墳＝ダダオシ古墳＝

  　馬見丘陵公園南エリアの入口付近に有ります　木が生茂っていて・・・墳丘が見えないので・・・　古墳には見えないですね　残っているのは径33ｍほどの後円部ですが・・・　全長52～56ｍの前方後円墳だそうです　前方部は・・・遊歩道によって削られて　ほとんど有りませんが・・・南東側に小石室が築かれていたそうです　　後円部の頂には・・・盗掘坑があるそうですが・・・　埋葬施設は不明・・・だそうです　墳丘の東側に幅7ｍの周濠と幅8ｍほどの外堤が在ったようです　東側に有る池は・・・その周濠を拡張した物でしょうか　　場所等はこちら　　ダダオシ古墳　　それにしても・・・ダダオシ・・・って変わった名前ですよね　長谷寺とかで・・・だだおし祭りとか有ったと思いますが・・・　関係有るのでしょうか　　長谷寺のだだおし「鬼追い式」

  2015年07月09日

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  広陵町の古墳＝巣山古墳＝

  　馬見丘陵に有る中心的な大型の前方後円墳です　幅広い周濠が特徴的で・・・　巣山古墳は・・・昭和27年に特別史跡に指定されています　全長220ｍ（全国で11番目の大きさです）　後円部径130ｍ・高さ25ｍ　前方部幅112ｍ・高さ21ｍ　これだけの立派な古墳なんですが・・・　なぜか・・・宮内庁の陵墓参考地には指定されていません　　くびれ部には方形の造り出しが有ります　　後円部の頂上部は平坦になっていて・・・　明治年間に盗掘を受けて・・・多くの遺物が出土しています　　二基の竪穴式石室が並んで在った事が確認されています　被葬者は・・・五百城入彦（景行天皇の皇子）説も有りますが　　平成10年以降・・・測量や発掘調査が行われてきて　平成15年10月には　参考邪馬台国大研究のページ　前方部西側から周濠に張り出した出島状遺構が見つかっています　南北16ｍ・東西12ｍ・高さ1.5ｍの大きさ　　墳丘とは幅２ｍの「渡り土手」でつながれ・・・　聖域を示す「立石」が四隅に置かれていました 　その遺構から・・・　死者の魂を運ぶとされる水鳥の埴輪や権威を象徴する蓋（きぬがさ）の埴輪などが出土しています　平成20年に・・・北側外堤の北側から円筒棺が発見されています　 巣山古墳前方部外堤北 報道発表資料

  2015年07月07日

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  広陵町の古墳＝池上古墳＝

  　馬見古墳群中央群の北側・・・典型的な帆立貝式古墳です　古墳の周りが遊歩道になっているので　（空濠と外堤が有って・・・空濠の部分が遊歩道です）　古墳の形も良く分かります　全長92ｍ・後円部径80.6ｍ・前方部長11.4ｍ・幅32ｍ　前方部を東に向けています　後円部は2段築成です　遊歩道にベンチも置かれてるのですが・・・　こんなに・・・やぶ蚊の多いところで休憩する人いるのかな～　　場所等はこちら　　池上古墳　池上古墳の西側外堤上に・・・直径20ｍの池上2号墳が有ります　東側には池上3号墳（未調査）もあります　これも円墳らしいですが・・・遠くて分からんね　　

  2015年07月06日

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  広陵町の古墳＝文代山古墳＝

  　馬見丘陵中央群で唯一の・・・独立方墳です　地名から・・・「寺戸方墳」・・・とも呼ばれます　墳丘はかなり削平されているようです　現状・・・南北44ｍ・東西40.5ｍの大きさです　南側に造り出しが有ったことも確認されています　2段筑成で・・・葺石も施されていたようです　周濠も有りました・・・（幅20ｍで・・・各辺高低差あり）　馬形埴輪や猪形埴輪などが出土していて・・・築造は5世紀後半と考えられています 　シドマ塚古墳の南にあって・・・寺戸遺跡の北側に築かれています　巣山古墳の北・・・400ｍほどの所です　　文代山古墳「寺戸方墳」　かってこの古墳から出土したと伝えられる長持式石棺の底石（竜山石）が　西方にある下水の吐水口に転用されていました　現在・・・この底石は牧野古墳公園に移され・・・見学出来ます　

  2015年07月05日

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  広陵町の古墳＝シドマ塚古墳＝

  　田んぼの中にとり残こされた古墳です　乙女山古墳の東・・・500ほどの所に有ります　遺跡地図の「10Ｂ-53」です　墳丘は径20ｍほどで・・・上部は平になっています　特に・・・見所が有るわけではないのですが・・・　削られながらも・・・なが～い年月　残されてきたのには・・・きっと・・・理由が有るのでしょうね　周りが周濠跡のようになっていますが・・・　畑になっているので・・・かなり削られているのでしょう　埴輪片が出土していて・・・　5世紀中頃～６世紀初頭頃の築造と考えられています　場所等はこちら　　シドマ塚古墳　平成6年末に・・・100ｍほど北側の寺戸鳥掛遺跡で　ガソリンスタンド建設に伴い発掘調査が実施され・・・　古墳の周濠の一部が検出されています　径15ｍ程の円墳で・・・完全に平削されています　３個体以上の盾持人物埴輪・武人埴輪・人物埴輪などが出土したそうです　参照；；寺戸鳥掛遺跡発掘調査概報　

  2015年07月03日

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  河合町の古墳＝別所下古墳＝

  　ナガレ山古墳と乙女山古墳の中間に有る古墳です　この古墳は・・・以前は「雨山古墳」と呼ばれていました　　径60ｍもある・・・割と大きな円墳とされています　でも・・・帆立貝形古墳かも　直径に対して高さが6ｍ程しかないので・・・　説明板がないと・・・古墳には見えません（単なる雑木林・・・のよう）　　公園の建設に先だち1986年に橿原考古学研究所が発掘調査を行っています　墳丘は２段築成で・・・ 　下段に円筒埴輪列が巡っています　朝顔形埴輪や鰭つき円筒埴輪も置いていたようです　墳丘裾部に土管のような物が並べられています・・・　埴輪の代わりでしょうか　4世紀後半の築造と推定されていますが・・・はっきりしません　場所等はこちら　　別所下古墳　すぐ東側で径15ｍほどの円墳・・・別所下２号墳も確認されています　この古墳もよく判りません

  2015年07月02日

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  河合町の古墳＝ナガレ山古墳＝

  　馬見丘陵公園のメイン古墳です　昭和51年12月に・・・国の史跡になっています　南向きの２段築成の前方後円墳です　全長105ｍ・・・後円部径65ｍ・高さ8.8ｍ・前方部幅70ｍ・高さ6ｍ　　東側半分は築造当初の姿に復元されています　　整備工事が始められたのは・・・昭和63年　完成には10年もかかっています　築造時期は・・・５世紀前半　1600年も前に・・・これだけの古墳を造る集団がいたんですね　墳丘の周囲を埴輪が取り囲む姿は壮観ですね　　　この円筒埴輪は・・・ほとんどが強化プラスチック製だそうです　一部・・・河合町町民の方の手作りの物（181本）も含まれるそうですよ　黒っぽく見えるのが・・・それかな　墳頂部には何も有りませんが・・・　　盗掘を受けていたようですが・・・埋葬施設の調査はされていません　　前方部からは粘土槨が発見されています　箱型木棺が埋められていたようで・・・被葬者は助成と考えられているようです　墳頂からは大和三山も見渡せます　とても眺めが良いので・・・ぜひ・・・登ってくださいね　被葬者は不明ですが・・・昔は「太子山」と呼ばれていたそうです　太子って・・・聖徳太子のことですかね　　　場所等はこちら　　ナガレ山古墳　後円部2段目の北西隅から・・・北へ森の中へ入っていくと　ナガレ山北古墳（1～5号墳）が有ります　墳丘は明瞭では有りませんが・・・あじさいロード（散策路）になってます

  2015年07月01日

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  河合町の古墳＝佐味田石塚古墳群＝

  　馬見丘陵公園中央エリア入口付近にあったようです　今は・・・とても目立たない場所に移築されてます　いちおう・・・案内板は有ります　３基からなる古墳群で・・・そのうち2基の小石室が復元されてます　セメントで固められてます・・・　どうせ保存するなら・・・もうちょっと綺麗に扱ってくれたらよかったのにね・・・　1号墳「10Ｄ-167」は小振りの石材を積んだ竪穴式小石室です　床面に平瓦を敷き詰めていました　築造は7世紀中頃と考えられています　2号墳「10Ｄ-169」は6世紀末の築造　それにしても・・・　小さいです・・・　　夏は・・・草に埋もれちゃってますね　移築された1・2号墳の石室は・・・ナガレ山古墳の少し北に有ります　　3号墳「10Ｄ-168」には円筒棺が有ったようです　すぐ西側には・・・径60ｍの大きな円墳「佐味田坊塚古墳」も有ったそうですよ　これも・・・消滅か～　場所等はこちら　　佐味田石塚古墳群

  2015年06月30日

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  河合町の古墳＝佐味田狐塚古墳＝

  　墳丘の真ん中で南北に分断されてしまった古墳です　径66ｍの後円部に　長さ20ｍの短い前方部が付く帆立貝式前方後円墳です　帆立貝式古墳としては・・・　近くにある 乙女山古墳に次いで馬見古墳群中第二位の規模を持っていますが　都市計画道路によって後円部が半分以上無くなっています　しかも・・・　埋葬施設が有ったところが削られてしまってます・・・　古墳より・・道路の方が重要だってことなんですね　後円部北側と前方部は陸橋でつながれてます　　昭和49年と翌年に発掘調査が行われています　後円部中央で・・・粘土槨で棺を保護した埋葬施設が発見　棺内は盗掘を受けていましたが・・・青銅鏡や鉄刀の破片などが出土　さらに・・・古墳の周辺から円筒埴輪を利用した円筒棺が見つかっています　　この古墳は・・・巣山古墳の西北隅にあって・・・陪塚的な位置に有ります　有力な豪族を埋葬した古墳だったようです

  2015年06月27日

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  河合町の古墳＝倉塚古墳＝

  　一本松古墳のすぐ南西側に築かれている前方後円墳です　かつては径90ｍほどの円墳と思われていたそうです　全長約180ｍの前方後円墳　後円部の径106ｍ・高さ12ｍ・前方部の最大幅は70ｍ・高さ6.1ｍ　周囲には幅10ｍの周濠があります　この周濠のさらに外側には幅15ｍの堤があります　　　倉塚古墳の周辺では２基の円筒埴輪棺が発見されています　１基は・・・古墳北東側で出土した円筒棺で・・・倉塚古墳の北東・外堤の円筒埴輪列中に有ったそうです　２個の円筒埴輪をつないだ合口棺です　棺内には直刀が１本副葬されていたそうです　もう１基は・・・古墳の南西約100ｍに埋葬されていた円筒埴輪です　倉塚古墳の名前は・・・「鞍塚」から・・・でしょうか　墳頂は盗掘を受けていて・・・大きく窪んでいます　横から見てると・・・馬の背にも・・・似てるかな・・・　この背の高い小山はスベリ山と呼ばれていました　別名はスベリ山古墳です　以前訪れた時は・・・子供たちが芝生を滑ってました・・・　場所等はこちら　倉塚古墳

  2015年06月25日

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  河合町の古墳＝一本松古墳＝

  　馬見丘陵公園の中央エリア東のはずれに有る前方後円墳です　今は・・・綺麗に芝生は貼られていますが・・・　かつて開墾されたようで・・・公園整備前は荒れ放題だったとか・・・　全長約130ｍ・後円部径約80ｍ・高さ12ｍ・前方部幅約80ｍ　周濠の一部と幅7.5ｍの外堤が確認されています　　古墳の名前は・・・一時「寺戸前方後円墳」とされたそうですが・・・　一本松山と呼ばれていることがわかって　一本松古墳と名付けられたそうです　前方部に一本木が生えてますが・・・松では無いですね　　この古墳が注目されたのは・・・2006年　後円部南東の隣接地で・・・外堤と2号墳が見つかったことです　ここが詳しいよ　　馬見古墳群の一本松古墳で新しく発見された陪塚　　一本松2号墳は一辺12～14ｍの方墳で・・・円筒棺が出土　外堤から埴輪棺墓と土坑墓がそれぞれ１基ずつ見つかっています　この発見によって・・・一本松古墳の築造も4世紀後半頃と推定で来ます　場所等はこちら一本松古墳

  2015年06月24日

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  河合町の古墳＝乙女山古墳＝

  　5世紀前半頃に築かれた古墳なんですが・・・　中世にあった箸尾氏と筒井氏の戦いで亡くなった・・・　少女を埋葬したのが・・・この古墳　それで・・・乙女山と名付けられたそうです　名前の由来は「お留山」からきていると云う説も有るので・・・　この少女の名前は・・・お留さん　　北側に墳丘へ立ち入れる場所が有ります　周濠や前方部の形も良く判りますよ　墳頂には三角点が有ります　　　　馬見丘陵の古墳群（中央群）に有る代表的な古墳の一つです　帆立貝式前方後円墳としては・・・わが国最大級の規模を誇ります　全長約130ｍ　後円部径約104ｍ・後円部高さ約14.7ｍ　墳丘の南東側に短い前方部が有ります　前方部長さ約30ｍ・前方部幅約52ｍ・前方部高さ約3.5ｍ　後円部西側に長さ11ｍ・幅約23ｍの造り出しがあり・・・家形埴輪などが出土しています　場所等はこちら⇒⇒⇒乙女山古墳

  2015年06月23日

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  奈良市の古墳＝佐紀高塚古墳＝

  　孝謙・称徳天皇の高野陵として宮内庁が管理しています　石塚山古墳の前方部南に有り・・・西側に拝所が有ります　　文久３年(1868)に・・・「高塚」と呼ばれていた古墳を修復したそうです　全長127ｍの前方後円墳です　後円部径84ｍ・後円部高さ11.8ｍ　前方部幅70ｍ・前方部高14.78ｍ　陵山古墳と石塚山古墳とともに佐紀三陵と称されています　なぜ・・・この古墳が孝謙・称徳天皇陵に比定されているのか　かなり・・・疑問が有るようです　元の「高塚」が前方後円墳であったかは・・・不明ですが・・・　この古墳の築造は・・・5世紀ごろらしいですよ　天皇が崩御された年代は8世紀・・・　この奈良時代には・・・前方後円墳は造られていないはず・・・　さらに・・・孝謙・称徳天皇の高野陵は西大寺の西方に有り・・・　（この古墳に位置は・・・西大寺の北東に当たります）　と・・・なっているようですよ　

  2015年06月19日

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  奈良市の古墳＝佐紀石塚山古墳＝

  　日葉酢媛命陵「佐紀陵山古墳」の西側に・・・　外堤を接して築かれている・・・これまた大型の前方後円墳です　成務天皇の挟城盾列池後陵さきのたたなみのいけじりのみささぎとして宮内庁が管理しています　日葉酢媛命は成務天皇のおばあちゃん・・・ですね　隣りにお墓を造るほどのおばあちゃんっ子だったのですかね　この古墳も周濠が一周していますが・・・東側が細いです　佐紀陵山古墳が造られた後に・・・築かれた為・・・のようです　　全長218ｍ有りますが・・・　ちょっと変わっているのが・・・西側の方が　長い・・・20ｍほどかな　台地の西端に造った為らしいです　後円部径132ｍ・後円部高19ｍ　前方部幅111ｍ・前方部高16ｍ　この古墳も・・・たびたび盗掘されています　平安時代と江戸時代の初期と幕末に・・・　幕末の盗掘事件では・・・　犯人は塩漬けにされて引き回しの刑にされたとか・・・　後円部墳頂には・・・竪穴式石室があって・・・　二基の長持形石棺が納められていた可能性が有るようです　もちろん・・・見ることはできません・・・　成務天皇と・・・もう一人はダレでしょう　成務天皇は実在も疑われているので・・・さらに判らんね

  2015年06月18日

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  奈良市の古墳＝佐紀陵山古墳＝

  　垂仁天皇の皇后の御陵として・・・宮内庁が管理　日葉酢媛命陵ひばすひめみことりょう（狭木之寺間陵さきのてらまのみささぎ）として・・・　明治8年に治定されています　　全長207ｍの大型の前方後円墳です　後円部径131ｍ・後円部高18ｍ　前方部幅87ｍ・前方部高12.3ｍ　かつては神功皇后陵にあてられたことも有って・・・　南には山上八幡神社が鎮座しています　　その神社の背後に・・・拝所が有ります　周濠は墳丘を一周していて・・・盾形（前方部側がややすぼまっている）をしています　前方部の両側には・・・渡土堤が有ります　西側の渡土堤には・・・管理事務所が置かれています　　　江戸時代の絵図には・・・後円部北側に墳頂部へ登る石段と鳥居・石灯籠が描かれています　その石灯籠は・・・現在「五社神古墳」（神功皇后陵）拝所に置かれています　この古墳は・・・大正初期の1916年に盗掘事件が起きています　各地の古墳を荒らし回っていた盗掘団の数人が現行犯逮捕・・・　大量の盗掘品が警察によって押収されたそうです　当時の宮内省はただちに乱掘によって荒らされた古墳の復旧工事を実施　当時の工事記録によれば・・・　後円部墳頂には円筒埴輪列を巡らせた方形の壇があり・・・その内部に竪穴式石室が有ります　竪穴式石室は内法の長さ8.55ｍ・幅1.09ｍの長大なものだったそうです　石室は大きな切石の底石の上に構築され・・・5枚の切石の天井石が乗っていたそうです　また・・・　石室には他の前期古墳にはみられない様々な付属施設があって　全体としてきわめて複雑な構造になっているそうです　復旧工事で出土した蓋形埴輪は高さ約1.5ｍ・差し渡し約２ｍの巨大なものです　橿原考古学研究所附属博物館に模造品が展示されています　家形埴輪も精巧を極めたものであったそうですよ

  2015年06月17日

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  奈良市の古墳＝五社神古墳＝

  　第14代仲哀天皇皇后の神功皇后の陵に治定されている古墳です　佐紀盾列古墳群では最大規模の前方後円墳で・・・全長は275ｍ　後円部径195ｍ・高さ26ｍ・前方部幅155ｍ・高さ19ｍ　前方部を東南に向けています　墳丘は・・・後円部４段・前方部３段に築成されています　周濠は渡り堤で区切られ・・・東側は灌漑用の溜池に改変されています　後円部側の周濠は空濠になっています　丘陵を切断する形で造られているので・・・掘るのが大変だったのですかね　　　古墳の周りは・・・堤上を一周することも出来ます　　墳丘への立ち入りはできませんが・・・大きな後円部墳丘が覗き見れます　厳重な柵ではないからといって・・・むやみに入っちゃだめですよ　（不法侵入で・・・つかっまっちゃう・・・ね）　埋葬施設は・・・1849年に盗掘を受けていて・・・　長持型石棺があったようです（見てみたい・・・です）　後円部の墳頂には・・・五社神ごさしんと呼ばれていた祠が有ったとされています　これが・・・この古墳の名前の由来・・・ですね　2003年に・・・宮内庁の調査が有り　前方部西側に造り出しが有った可能性が見つかっています　造り出しの初期事例として注目されました　　古墳の南の丘陵も・・・古墳のように見えますが・・・　付属地です　鷹塚と呼ばれていたことも有ったようですが・・・古墳の形跡は無いようです　その南側に鎮座するのは山陵八幡神社です　多くの八幡神社の祭神は・・・たいてい応仁天皇ですが　　この神社の祭神は・・・やっぱり神功皇后となっています　　余談ですが・・・この古墳の西側に広がる田圃（一番上の写真）は・・・　幻の奈良競馬場跡です　航空写真を見ると・・・馬場（コース）の跡がはっきりと判ります　五社神古墳は佐紀盾列古墳群最も西に位置しています

  2015年06月15日

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  奈良市の古墳＝垂仁天皇陵の陪冢＝

  　垂仁天皇陵の陪冢は・・・　周辺に13の陪冢が有ったとされています　現在7つが指定されています　田道間守墓・兵庫山古墳の他・・・　定かではないのですが・・・霧山古墳・北内古墳・菅生古墳・天皇古墳・馬田古墳・・・　という名前がついているらしいです垂仁天皇陵陪塚は号　　で・・・これは・・・古墳以外の何物でもないな～～～　と・・・思えるのは・・・　北西に有る陪冢い号「兵庫山古墳」と南西に有る陪塚は号の2つ　他の陪冢は・・・あやしい・・・　　　○垂仁天皇陵陪冢ろ号「平松皇大神社」　西側の道沿いに鳥居が有る、境内に入っても古墳とは感じられない　天皇陵側から社叢を見ると、比較的大きな方墳であることが判ります　高さ２ｍの方形　元は円墳だったらしく、東北部・西南部が削平され、西北部はすぐに道路に接している　南側に皇太神社が鎮座してます　明治20年7月11日に陪冢の指定を受けました　　○垂仁天皇陵陪塚は号　宝来山古墳の前方部の南西にあります　径28ｍほどの円墳？、高さ約2.5ｍで2段に築成されている　東北部・西南部は頂上部が削平されています 　明治26年3月25日に陪冢の指定を受けました　　○垂仁天皇陵陪塚に号　南東に有る、天神社の境内地です　前方部の東にあり、東西23ｍ・南北20ｍ・高さ2ｍほどの方形になってます 　かつては寺院が建っていたとの伝承が有り、古墳であるかは定かではありません　明治20年7月11日に陪冢の指定を受けました　　○垂仁天皇陵陪塚ほ号　後円部外堤東に接して築かれている　１辺約15ｍ、高さが約1ｍの方墳です　墳頂部は削平されています　明治25年2月15日に陪冢の指定を受けました　　○垂仁天皇陵陪塚へ号　住宅地内に残されています（場所が分かりにくいです）　東西約7ｍ・南北約56ｍ・高さ5ｍほどのとても細長い丘です　墳丘西側が特に削られているようです（長方形墳）　明治26年3月25日に陪冢の指定を受けました　ところで・・・陪冢は《ばいちょう》と読みます（陪塚とも記されます）　大型の古墳の周囲にある小型の古墳です　ほぼ同一時代に造られています　中心となる大型の古墳に埋葬された首長の親族・臣下を埋葬するものや　大型の古墳の埋葬者のための副葬品を埋納するため古墳もあると考えられています

  2015年06月14日

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  奈良市の古墳＝宝来山古墳＝

  　宝来山古墳は「菅原伏見東陵すがはらふしみのひがしのみささぎ」として第11代垂仁天皇の陵に冶定されています　　奈良県内で・・・最も優美な古墳・・・だと思います　近くを通る近鉄電車からも綺麗な墳丘を見れますが　何といっても大きな・・・水を満々と湛えた周濠が・・いいですね　全長 227ｍ、後円部径 123ｍ・後円部高 17.3ｍ・頂上径約35ｍ・前方部幅 118ｍ 　前方部長約110ｍ・前方部高約12ｍ・くびれ部幅約70ｍ、造出しなし　これだけの大きな前方後円墳は・・・　なかなか・・・全体を写真に納めるのが難しいのですが・・・　周りに建物がほとんど無く・・・田圃や畑・・・溜池もたくさん有って　写真写りもとても良いです　　この古墳は5世紀前半の築造とされていて　嘉永二年（1849)の記録では・・・　盗掘された時・・・亀の形をした石棺（長持形石棺）があったと記録されているそうです　埋葬施設は竪穴式石室に長持形石棺のようですね　この周濠の中には・・・小島が有って　田道間守墓として知られています　宝来山は蓬莱山のことと思われ・・・仙人が住むといわれていた五神山の一つ　浦島伝説の一つ『丹後国風土記』逸文では「蓬山」と書いて「とこよのくに」と読むそうです　田道間守の伝説とつながって・・・名付けられたのでしょう　（Wikidata田道間守）　　　周壕の拡張の際に島として残され・・・それが田道間守墓の伝承として残っています　文久の修陵図にはこの島は描かれていないので・・・本来の古墳ではないと思われます　明治時代に書かれた谷森善臣（文化１４～明治４４）の『山陵考』には　「菅原伏見東陵・・・垂仁天皇の御陵なり、大和国添下郡斎音寺村にあり、字を蓬莱山と呼ぶ、高さ六丈許めくり弐百拾三丈許あり、陵山竹木いたく生茂たり、御在所のかた円く前方に南面に三段に築たり、四周に堀広くめくり、東方南依の水中に小山とよへる小き円墳あり、山辺道勾岡上陵（崇神天皇陵）の堀中にも又小墳あり、いかなる故といふことを知らず・・・」　と書かれています　田道間守（あるいは多遅摩毛理・・・4～5世紀頃来日か？新羅の皇子とも言う）　名の通り、但馬（たじま）の国あたりを支配する実力者であったと伝えられます　日本書紀によると、ある時タジマモリは、天皇から「常世の国から橘をもってくるよう」指示をうけて、苦難の末やっと常世の国（現在の韓国済州島と言われる）から帰ってくるが、タジマモリを迎えたものは垂仁天皇の死であった　その悲しみのあまりタジマモリは天皇陵の側で死んでしまう　人々は、これを悼み、天皇陵の側に橘の木を植えたという

  2015年06月12日

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  奈良市の古墳＝兵庫山古墳＝

  　垂仁天皇陵「宝来山古墳」の北西側に　比較的大きな円墳が築かれています　（径40ｍほどで高さ5ｍほど有ります）兵庫山古墳　　国道308号線（国道といっても・・・生活道路並みに狭い道ですが・・・）沿いに有って　民家に挟まれて・・・柵もされています　立札が立っていますが　『垂仁天皇陵飛地い号』と・・・書かれてます　垂仁天皇陵の｢陪冢い号｣として・・・宮内庁が管理・・・　（明治26年3月25日に陪冢に指定されています）　ということで・・・墳丘への立ち入りはできません　江戸時代には｢安康天皇陵｣に冶定されたり・・・　かつては田道間守の墳墓とされていたことも有ったそうです　明治42年までは　須佐之男命を祭神とする「兵庫山神社」が祀られていたそうです　これが・・・この古墳の名前のもととなっています　ちなみに・・・「兵庫山神社」は安康天皇陵近くの蓬莱神社に合祀されています　

  2015年06月10日

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  桜井市の古墳＝かぶと（兜）塚古墳＝

  　野神古墳の石棺と同じ《阿蘇ピンク石》の石棺が見学できます　古墳は丘陵の先端に・・・前方部を西に向ける前方後円墳です　（浅古の八坂神社から南へ・・・坂を上ってすぐ右手へ進むと・・・すぐに民家脇に古墳が見えます）　全長50ｍほどの小型の前方後円墳です　（後円部径28m、前方部幅25m）　結構・・・見上げる高さが有ります　私有地ですが・・・ご好意で登り口が付けられています　（冬以外は・・・木段が見えにくいので・・・足を踏み外さないように・・・） 　登りきると・・・正面に　かまぼこ型の石棺蓋石が見えます・・・　ピンク色だ・・・　左右に二個ずつ、縄掛突起がやや上向きに附いています　家形石棺としては野神古墳の石棺と同様に、古い型式のものです　（内部を覗くと・・・ピンク色がわかりやすいです）　　石室は・・・埋まってしまっていて・・・見えませんが　小型の河原石を用いた一種の磚積状・・・と言うことなので　竪穴式のようですね・・・　天井石は・・・見当たらない・・・　碧玉製管玉・琥珀製棗玉・銀製空玉・玻披璃製小玉・鉄鏃等などが出土しているようです　築造年代は・・・5世紀後半～6世紀初めと推定されています　被葬者は・・・全く分かりません・・・　市の史跡に指定されています　　ところで・・・浅古八坂神社の境内にも古墳の石室が露出しています　　灯篭や歌碑？が立っている後側　　横穴式石室の側壁のようです　（開口部は南側なので・・・西側の側壁ですね・・・）　元の石室の規模は玄室高さ２ｍ・長さ約４.3ｍ・羨道長５ｍ以上と推測されています　完存していれば・・・かなりでかい石室ですね　古墳は・・・円墳とされていますが東半分は破壊されて神社の境内となってます　　神社で使われている石は・・・この古墳の石材だったのでしょうね　歌碑？の立つ台石は凝灰岩なので・・・石棺材だったかも・・・　　500ｍほど西には大きなメスリ山古墳が有ります　反対の東500ｍほどの所には巨石を使った秋殿南古墳やこうぜ古墳・伊丹宮古墳（仮）　さらにもう少し東には舞谷古墳などが有るので・・・合せて見学すると良いですね

  2015年06月07日

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  奈良市の古墳＝野神古墳＝

  　阿蘇ピンク石をつかった石棺が見学できます　団地の入口付近に残されている古墳です　（この団地ができた時は・・・『古墳付きの団地』として販売されたとか・・・）　　墳丘は原型を留めていません　（現状は・・・南北22ｍ・東西11ｍ・高さ4ｍほど）　明治時代の古絵図から・・・全長約50ｍ程度の前方後円墳と考えられています　南側の道路辺りが前方部でしょうか　柵がされていますが・・・開けて入る事は可能です　（さびているのか・・・開けにくかったので乗り越えて入っちゃいました）　北西側に・・・石室の一部と石棺保存施設が有ります　お粗末な保存施設ですが・・・予算が無かったのかな・・・　中を覗いて見ると・・・ピンク色の石棺が納まっています　阿蘇ピンク石をつかった石棺は・・・全国でも１０数例しかないそうです　（久しぶりに見に行ったのですが・・・綺麗な色です・・・）　　上に置かれている3枚の天井石は・・・　明治9年に地元の農民によって偶然掘り出されたもので・・・　真ん中の石材には・・・縄掛突起が付いています　埋葬施設は竪穴式石室で・・・　石室は長さ3.7ｍ・幅1.1ｍ・高さ0.8ｍと推定されています　東壁は・・・築造当時のまま残っています　明治9年に銅鏡、鉄刀等が発掘され、その後馬具等も出土しているそうです　5世紀末から6世紀初頭に造られたようです　昭和59年に奈良市の史跡に指定されています

  2015年06月05日

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  天理市の古墳＝峯塚古墳＝

  　見事な切石の石室が見学できることで・・・人気　でも・・・竹やぶの中に有るので　以前は見つけにくい古墳としても有名でした・・・　（今は・・・近くの道沿いに説明板が立てられています）　目印は・・・お地蔵さんたち　そのまま道沿いに丘を昇っていくと・・・墓地に行っちゃいます　お地蔵さんの手前を右手へ・・・そして薮の中へ・・・　すぐに左手に古墳が見えてきますよ　　三段築成の円墳で、規模は直径が下段から約35.5ｍ、28.4ｍ、17.6ｍ　高さは約5ｍ　はっきりと残る周濠も・・・観察できます　　横穴式石室の全長は約11ｍ　玄室は長さ4.6ｍ、幅2.7ｍ、高さ2.3ｍ　結構・・・大きいです　そして・・・精巧に切り出された大きな石材を使って組まれた石室　す・・・すばらしい　ただ・・・残念なのは・・・とても落書きが多いです　この古墳は・・・密集した竹林の中に有るので　（はっきり言って・・・ほとんど竹の管理がされていない・・・荒れ放題じゃ～）　判りづらいのですが・・・　墳丘には鏡石が貼り付けられていたらしいです・・・　（一部残っているらしいです）　　石上神宮から南へ歩いていくと、道脇に保昌塚古墳が見えてきます　少し手前の左へ入る道に、新しい峯塚古墳の説明板が立てられています

  2015年05月25日

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  天理市の古墳＝西山古墳＝

  　全長183ｍの大型の前方後方墳です　墳丘は3段構築・・・登れます　墳丘の保存状態がとっても良く・・・樹木が生えていないので・・・　段築もはっきり観察することができます　　後方部の下段は一辺90ｍの正方形で・・・その上に径72ｍの円墳が乗っています　つまり・・・前方部を含めると　前方後方墳の上に・・・前方後円墳が・・・乗っかっている　変わった形の古墳です　　造られたのは4世紀ごろ　杣之内古墳群の中でも最も古い時期に造られたと考えられています　昭和2年には・・・国の史跡に指定されてます　後方部の墳頂は径30ｍの平坦となっていますが・・・　第2次世界大戦中・・・旧日本軍によって対空砲の陣地がおかれていたらしいです　その際・・・竪穴式石室の石材が掘り出されて・・・破壊されたようです　前方部南西側には水を湛えた周濠が有るので・・・　見た目も綺麗ですね

  2015年05月22日

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  天理市の古墳＝塚穴山古墳＝

  　巨石を使った横穴式石室が見学できます　玄室左側壁は日本最大の石材とされています　長さ6ｍ・高さ3ｍ近く有ります　　　天井石や側壁に一部が無くなっているのが残念ですが・・・　石舞台古墳に匹敵する規模の石室です　石室全長17ｍ・・・　玄室長7ｍ・幅2.9ｍ・高3.5ｍ以上、羨道部長約9.5ｍ・幅約2.6ｍ　玄室の床には石敷きが有って・・・一段高くなっているようです　　築造時期は6世紀末から7世紀前半（古墳時代後期末から終末期前半）です　蘇我氏と対立した古代の大豪族・物部氏の有力者が葬られたと考えられています　　　さて・・・この古墳の場所は・・・　初めて行く人は・・・どこに有るのと・・・迷うかもしれません　径約63.4ｍという巨大は円墳なんですがね・・・　墳丘上部が削られて・・・平らになっていて・・・　柵で囲われていたり・・・墓地が有ったり・・・天理高校の施設が有ったり・・・　　　　西山古墳の前方部北側・・・　周濠を接して築かれています　ＭＡＰ　北側に善福寺が有って・・・　その南側の墓地の南側にフェンスが開いている箇所が有ります　そこから入っていくと・・・大きな古墳が目に飛び込んできます　　　見学し甲斐の有る石室ですよ

  2015年05月21日

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  広陵町の古墳＝牧野古墳＝

  　直径550ｍ・高さ13ｍも有る大きな円墳です　（ちなみに・・・牧野古墳はばくやこふんと読みます）　「牧野史跡公園」として整備保存されています　もちろん・・・墳丘に登る事もできます　（登るのは・・・結構たいへん・・・）　　　横穴式石室が開口していますが・・・　残念ながら・・・普段は入れません　（事前に申し込めば・・・見学できるそうです）　柵越しに覗くと・・・石棺の一部が見えます　（奥壁に添って横向きに刳抜式の家形石棺が安置されています）　塔婆が立てかけられていて・・・しかも薄暗くて・・・　ちょっと不気味な感じがしますが・・・　かなり大きな石室です　石室全長は１７.1ｍ　　玄室長６.7ｍ・幅３.3ｍ・高さ４.5ｍ、羨道長さ１０.7ｍ・幅１.8ｍ・高さ２.2ｍ　石室は赤坂天王山古墳のものと非常に似ており・・・　同じ技術集団によって築かれたようです　最大の石は６０トン近い大きさが有るそうです　奈良県では石舞台古墳の天井石についで二番目の大きさだそうですよ　　馬見丘陵の一帯は「豆山3里小石一つ無し」と言われ・・・石が少ない粘土質の土地です　これだけの巨石を遠くからわざわざ運んできて造ったのですね・・・　金銅装の馬具・武器・装身具・土器等の副葬品が多量に出土しています　築造は・・・古墳時代後期です　馬見丘陵には前期～中期の古墳がほとんどですが・・・牧野古墳だけが後期に造られてます　被葬者は・・・　押坂彦人大兄皇子（舒明天皇の父）の相成墓である可能性がかなり高いと考えられているようです　延喜式の記録によると、成相墓の規模は「東西15町、南北20町」（3平方キロほど）という巨大なもの　仁徳天皇陵が「東西8町、南北8町」ですから・・・想像を絶する大きさです　墓守役が5戸もあったと記録されているそうです　　公園の北東にある駐車場側には・・・　「伝 文代山古墳石棺」の底石が有ります　　ベンチではありません　　文代山古墳「寺戸方墳」は馬見丘陵公園の東側　巣山古墳の北側に有ります　ところで・・・牧野史跡公園は「うまさん公園」という名前もついてます）

  2015年05月16日

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  橿原市の古墳＝イトクの森古墳＝

  　古来懿徳天皇の皇后（天豊津媛命）陵と伝えられてきました　全長３０ｍほどの前方後円墳だったようですが・・・　今は・・・その面影は・・・　全く無いです　現在残っている僅かな高まりは・・・後円部だそうです　明治時代の終わり頃・・・前方部の土砂取りが行われました　その時・・・古墳時代の古式土師器などが出土したそうです　そのために・・・前期の古墳と推定されています　前方部を南東に向ける全長約30ｍの前方後円墳　後円部径16・高1.6ｍ　前方部幅12～15ｍ・高1.2ｍ（数字はいずれも推定）　　出土遺物：土師器(壷)、瑪瑙片、石鏃、石槍　「イトクノモリ」という地名などから、懿徳天皇の陵の候補地に挙げられた事も有りました　幕末の津久井清影（平塚飄斎）による陵墓周辺の詳細な絵図集『聖蹟図志』には　「懿徳帝社」として描かれています　古墳の上に池田神社が鎮座してます　池田神社は・・・大日本耜友尊（懿徳天皇）を祀る旧無格社です　

  2015年05月13日

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  橿原市の古墳＝小谷古墳＝

  　住宅地の西側・・・丘陵中腹に巨石が露出しています　石室は巨石を用いて、優美に作られています　石棺も残っています　でも・・・今は中に入れません　（以前は柵が壊れていて・・・見学できたことも有りますが小谷古墳）　封土も流失していて・・・方墳か円墳か定かではありません　　石室の天井石は１枚の巨石で・・・　その大きさは石舞台の天井石をしのぐそうですよ　両袖式の横穴式石室で・・・全長約11.6ｍ　玄室長約5ｍ・玄室幅約2.8ｍ・玄室高約2.7ｍ　羨道は長さ6.4ｍ、幅1.9ｍ・高さ約1.8ｍ　石室の形状から、終末期に築かれたようです　玄室には・・・　蓋が開き・・・傾いた状態で・・・刳り抜き式の家形石棺が残されています　大きさは・・・長さ2.4ｍ・幅1.1ｍ・高さ0.82ｍ　　棺の蓋には縄掛突起は見られませんが・・・　もとは有ったようです（削られちゃったのですね・・・）　被葬者は特定されていませんが・・・　江戸時代には皇極（斉明）天皇が被葬者に比定されたこともあったようです　昭和49年に県の史跡に指定されています　小谷古墳から見下ろすと・・・小谷南古墳が見えます　径30ｍほどの円墳でしょうか

  2015年05月12日

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  橿原市の古墳＝沼山古墳＝

  　白橿近隣公園の中に保存されている古墳が有ります　場所はここです　　ＭＡＰ　公園の中央の小山を　南から登って行くと・・・　　横穴式石室が開口してます　柵がして有るので中には入れませんが・・・　結構大きな石室です　右片袖式の横穴式石室で、全長は約9.5m　玄室長約4.95ｍ・幅約2.95ｍ・高さ約4.25ｍ、羨道長約4.5ｍ・幅約1.8ｍ・高さ1.8ｍ　玄室が非常に背が高いことが特徴です　墳丘は径18ｍ・高さ5.5ｍの円墳らしいですが・・・　形は・・・良く分からん　　　　古墳を越えていくと・・・　何故か北側に万葉歌碑が有ります　中大兄の大和三山の歌　萬葉集　「香具山は　畝火雄々しと　耳梨と　相あらそひき　神代より　斯くにあるらし　いにしへも　然にあれこそ　うつせみも　嬬を　あらそふらしき」　反歌　「香具山と耳梨山とあひし時立ちて見に来し印南国原」　久松潜一著

  2015年05月07日

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  桜井市の古墳＝エンドウ山古墳＝

  　小ぶりですが綺麗な切石の横穴式石室が見学できます　古墳探検初心者には・・・見つけるのは難しいかな　倉橋溜池の西北端の『トンボ広場』奥に有ります　広場の北側に・・・森の中へ入れる場所が有ります（少し水が流れています）　左手に回り込んでから・・・緩やかな斜面を登っていくと・・・　小山にたどり着きます・・・古墳はその上に在ります　登る場所は・・・慎重に探してくださいね（滑り落ちないように・・・）　かなりの急斜面です・・・　南に開口しています　花崗岩で造られています　石材の間にはかすかに漆喰をつめた痕跡がみられます　　　ところで・・・なんでエンドウ山って名前なんでしょうね　遠藤さんの山　まさか・・・この小山がえんどう豆のような形をしているとか・・・　すぐ北側に2号墳も有ります　ここは・・・石材が露出しているだけですが・・・　　　登るのもたいへんだけど・・・帰りの・・・降りるほうが怖いです　木の枝に捕まりながら・・・何とか降ります　散歩をしている人も多いので　急に森から出てくると・・・怪しいヤツ・・・と思われそうですね　（実際に・・・不思議そうな顔されましたョ）　　　トンボ広場へ行く途中の森の中には・・・ちいさな円墳も見えています　（遺跡地図の15C-8かな）　倉橋溜池の東端には・・・有名な天王山古墳群が有ります

  2015年04月29日

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  大和郡山の古墳＝割塚古墳＝

  　住宅地の中に公園として保存されている古墳です　径49ｍ、高さ4.5ｍの大形円墳です　昭和43年に宅地造成に伴い調査されていますが・・・　その前は・・・墳頂に大きな窪みが・・・　小山が割れているように見えていたので　　割塚　（車塚とも呼ばれていたらしいです）　全長13.6ｍの横穴式石室が有りましたが　埋め戻しされて・・・見ることができません　石棺内から鏡、耳飾りなどが出土し、石棺の周囲からは馬具、挂甲、鉄鏃、須恵器などが出土しています 　出土遺物などから6世紀前半に築造されたと考えられています　場所等は・・・こちら割塚古墳　住宅地の北側に奈良高専があって・・・本物のゼロ戦が見れるよ

  2015年04月27日

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  大和郡山の古墳＝笹尾古墳＝

  　この地域では非常に珍しい・・・　巨石をつかった横穴式石室が見学できる古墳です　場所はここ　ＭＡＰ　国立療養所松籟荘の境内に保存されています　（見つかったのは昭和56年です）　径約27ｍの円墳で・・・　幅4ｍの周溝があったようです 　◎全長4.3ｍの両袖式横穴式石室　　羨道部長さ1.8ｍ・幅1ｍ・高さ1.2ｍ　　玄室部長さ2.5ｍ・幅約1.5ｍ・高さ約1.65ｍ　花崗岩の切石で造られています　　石室内には家形石棺の破片が散乱していた・・・　と云うことなんですが・・・　この敷石がその破片なんでしょうか　　

  2015年04月09日

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  斑鳩の古墳＝調子丸古墳＝

  　駒塚古墳の南側・・・田んぼの中に有る円墳です　田圃の畦を伝って・・・　近くまで行ってみました　特に・・・何も有りません　元は、径14ｍほどの円墳だったようですが　現状は・・・10ｍほど　聖徳太子の従者であった調子麿と云う人の古墳と　伝承されています・・・　が・・・やはり・・・年代は合わないようです　注目されているのは　平成１２年度の発掘調査で　古墳の北側約５ｍの所から土馬の頭部が見つかっています　非常に精巧なつくりで、馬具やたてがみをリアルに表現した飾り馬です　現物の長さ、高さともに１０ｃｍほど　たてがみや手綱、鼻先まで写実的　　胴体は・・・見つからなかったんですね・・・

  2015年04月06日

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  斑鳩の古墳＝駒塚古墳＝

  　国道25号線沿いに・・・　フェンスに囲まれて保存されています　　聖徳太子の愛馬『黒駒』を埋葬した・・・　と・・・伝承されている古墳です　（年代は合わないようですが・・・）　◎全長約49ｍ以上　　後円部径約34ｍ・高さ約4.8ｍ、前方部幅(推定復元）20ｍ以上・高さ約2ｍ　◎前方部、後円部共に２段に築かれています　　斜面には葺石が葺かれていました　　周濠の存在は確認されていません　◎古墳の形態や出土遺物などから前期後半（４世紀後半）の築造と考えられます　◎平成4年10月8日斑鳩町の史跡に指定されています　発掘後・・・整備が・・・中断している　前方部の裾に・・・墳頂に在った・・・　宝篋印塔が・・・バラバラのまま・・・です　この宝篋印塔は・・・享保19年建立で・・・黒駒の伝承が刻まれています　　前方部の伴林光平辞世の歌碑（昭和18年建立）は　ちょんと建っていますが・・・　どうするんでしょうね・・・これから・・・　　平成12年から発掘されて・・・いまだに整備されていないとは・・・

  2015年04月04日

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  斑鳩の古墳＝神代古墳＝

  　教えてもらっても古墳には見えない・・・　周りからは高くなっていますが・・・墳形も不明です　滝谷神社「春日神社」の境内に　横口式石郭の上部の石材が・・・　　コの字型に露出しています　南側の斜面にも石材が見えています　（笹で・・・よく見えませんが・・・）　この3枚の石材上に天井石が置かれていたと思われます　３石とも加工の痕も見られます　神社の境内では・・・発掘はしないでしょうね　西へ・・・竜田川の方へ歩いていくと・・・　鹿塚が有るので・・・　見学するなら・・・一緒にどうぞ・・・

  2015年04月02日

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  斑鳩の古墳＝春日古墳＝

  　藤ノ木古墳の北東150ｍほどの所　ほとんど知られていない古墳ですが・・・　　（平成23年度に行われた3次元レーザー測量調査で、径30ｍ程の円墳と推定されています）　　近く・・・発掘が検討されています　墳丘の南斜面に春日神社の小祠が祀られています　その近くに横穴式石室の羨道部の石材と思われる石が露出しています　未盗掘だったら・・・　と・・・考えると・・・ちょっとワクワクしますね　西へ200ｍほどの所に有る斑鳩甲塚古墳も・・・ちょっと気になっている古墳です　墳丘の大きさが・・・藤ノ木古墳と・・・ほぼ同じに見えます　この古墳も発掘調査されたら・・・何か見つかりそう・・・

  2015年04月01日

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  斑鳩の古墳＝藤ノ木古墳＝

  　今ではとっても有名な古墳ですが・・・　昭和６０年に未盗掘の石棺が調査されるまで・・　考古学の世界でもほとんど注目されることは無かったそうです 　文久2年（1862）・伴林光平ともばやしみつひら著の『野山のなげき』に　西里村の西に「陵みささぎ」とよばれる小山があり、瓢形をしていて、天皇の陵墓の様である。　陵の庵があり尼がいた。　そのそばに小殿おどのという陵墓を守る村があり、火もともさず注連縄を渡し陰陽師を生業としていた。　この村は30年ほど前に荒れ果てて名前だけが残っている。　と書かれているそうです　　みささきの庵とは古墳に隣接してあった宝積寺(ほうしゃくじ)のこと　鎌倉期の史料に庚凌寺・陵堂などの名であらわれます　江戸末期1854(安政元)年12月29日に焼失、智真尼が焼死し、その後は再建されませんでした　地元の人々が・・・被葬者が聖徳太子の身近な人だったと信じ　大切に守り続けてきた・・・古墳です　現在・・・円墳・・・とされていますが・・・　元は・・・前方後円墳だったようです　被葬者は若い男性2人で・・・刀剣や馬具などの副葬品が出土　築造は6世紀末と推定されています　2人の被葬者は　聖徳太子の叔父で蘇我馬子に暗殺された穴穂部皇子と宣化天皇の皇子ともされる宅部皇子の可能性が高いと考えられているようです　（『日本書紀』が記す587年6月の暗殺時期と一致することなどから）

  2015年03月27日

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  明日香の古墳＝岩屋山古墳＝

  　実に見事な　日本で最も精美な石室のひとつです　（「岩屋山式石室」の標識となっています）　飛鳥駅から北側の踏切を渡るとすぐ有ります　古墳の西側には民家が建っていて・・・　　墳丘は削られてま～す　◎２段築成の方墳（一辺40ｍ以上、高さ約12ｍ）　◎両袖式横穴式で、全長17.8ｍ　　玄室長4.9ｍ・幅2.8ｍ・高さ約3ｍ、羨道長13ｍ・幅2.3・高さ約2ｍ　　屈まないで・・・余裕で入室　足元に照明が置かれていますが・・・点かないじゃん　でも・・・晴れていれば・・・見えます　石室入口の天井部分に幅8ｃｍ、深さ5ｃｍの窪んだ溝が有ります　（一般的には閉塞の施設とする考えも有りますが・・・床部分に何もない・・・）　雨の日の実見で「雨水が石室内に入り込まないようにする水切りの為」との説もあるそうです　　棺は不明ですが・・・凝灰岩製の家形石棺が安置されていたと考えられているようです　（岩屋山式とされる古墳に使用されている棺については・・・小谷古墳で刳り貫き式家形石棺が使用されており、ムネサカ古墳でも凝灰岩の破片が多く出土しています）　昭和43年に国の史跡に指定されています　被葬者は分かっていませんが・・・　上段は八角形だった可能性も有るそうで・・・　斉明天皇や吉備姫王などが被葬者の候補として挙げられていたようです

  2015年03月22日

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  鬼の雪隠・俎

  　　鬼の俎は遊歩道の右手の高台に有り・・・　鬼の雪隠は滑り落ちた格好で反対側の畑の中にひっくり返っています　（俎はまないた・・・雪隠はせっちん・・・と読みます）　実は・・・古墳の崩壊した横口式石槨の石室と底石です　　◎石室の内法幅は1.53ｍ・高さ1.3ｍ　　底石（俎）は長さ4.47ｍ・幅2.65ｍ・厚さ約１ｍ　底石の表面に連なる小穴は・・・高取城の石垣に使用するために石を割ろうとした跡らしいです　>　大きすぎて・・・割れず　諦めて・・・放置ってことらしい・・・　この付近は霧ヶ峰と呼ばれていたそうで・・・　御所方面から橘寺・多武峰・吉野に通じる街道の脇でした　道を挟んで放置された石造物の異様さを見て、いつしか一つの伝説が生まれました　昔・・・後ろの山に住んでいた鬼が、霧を降らせて通行人を迷わせ、捕らえて俎で料理しては、雪隠で用を足したそうな・・・

  2015年03月19日

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  明日香の古墳＝梅山古墳＝

  　平田梅山古墳は宮内庁が管理する「欽明天皇檜隈坂合陵」です　　◎全長138ｍ・後円部径73ｍ・前方部幅108ｍ　三段築成で西向きの前方後円墳ですが・・・　幕末の文久年間に・・・修陵されているそうです　それ以前は双円墳だったようです　「石山古墳」「猿山古墳」とも呼ばれていたようです　　修陵前は・・・５体の猿石が・・・　前方部のくびれ部近くに置かれていたようです　その内の４体猿石が・・・　南西側に有る「吉備姫王墓」の域内に置かれています　　もう一体は・・・高取城址二の門跡近くに有る猿石がそれらしい・・・　（光永寺の人頭石もその候補らしいです）　吉備姫王墓は・・・宮内庁が檜隈墓(ひのくまのはか)として管理しています　金鳥塚古墳とも称されますが・・・古墳かどうかは・・・疑問らしい・・・　　欽明天皇陵の少し東に有る金塚古墳「平田岩屋古墳」も吉備姫王の墓説が有るようです　ところで・・・「欽明天皇檜隈坂合陵」は見瀬丸山古墳のほうが有力らしいですね　　　金塚古墳と高取城址二の門外の猿石

  2015年03月17日

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  明日香の古墳＝中尾山古墳＝

  　天武・持統天皇陵から南南西600ｍほどの所に有ります　本当の文武天皇檜隈安古上陵だとする説が有力・・・　としても有名な古墳ですね　中尾山古墳は・・・別名｢中尾石墓｣と呼ばれるそうで　　横口式石槨の一部が・・・墳頂のくぼみに露出しています　元禄時代に奈良奉行所与力の玉井与左右衛門が実見し　長さ四尺、横三尺の石が存在することが報告されています　埋葬施設は凝灰岩と花崗岩の切石で造られた横口式石槨です　石槨は底石（一石）・側石（各一石）・天井石（一石）・扉石（一石）・隅石（四石）の計十石から構成されています　底石は直方体を呈した花崗岩で上面を水平に加工し、その中央部分に約60cm四方の凹部があります　この凹部には骨蔵器等を安置するための台座が設置されていたと考えられます　この凹部と四方の側石の間には約15cmの隙間があります　側石は直方体に加工した花崗岩の切石で平面形は凸形を呈しており、奥壁と扉石とを組み合わせる構造となっています　扉石は凝灰岩製で石槨内面にあわせて浅い彫り込みがあり、石槨底石の凹部分に合うように浅いほぞ状の突出部があります　さらに閉塞時の移動のために扉石の側面を一周するように幅6cm、深さ7cmの溝が彫られています　側石と扉石の四隅には石柱状の隅石が置かれています　これらの石材の接合部には漆喰が使用されています　石槨規模については内法が約90cm四方で壁面は丁寧に磨かれており、水銀朱が塗布されています　埋葬施設以外では石槨の南側に幅3.2m、深さ1.3mの墓道が検出されており、その床面の下層には川原石を充填した幅約55cm、深さ約17cmの暗渠排水溝が設けられています　　石槨内が非常に小さく、中央に骨蔵器を置くため？のくぼみがあったようです　火葬墓だったようですね　宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されている「金銅製四環壺」が中尾山古墳出土のものかと言われているそうです　（明治時代に古宮土壇付近から出土した物と同じ物？？）　墳丘は・・・対辺長約30ｍの三段築成の八角形墳です　墳丘の周囲には八角形状に二重の石敷が施されています　　宮内庁が治定している文武天皇檜隈安古上陵は・・・　南へ450ｍほどの所で・・・ジョウセン塚古墳とも言われます　（そのちょうど中間には高松塚古墳が有ります）　

  2015年03月14日

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  菖蒲池古墳

  　最近見つかった「小山田（こやまだ）遺跡」の石敷きのすぐ西側に有ります　ここです　ＭＡＰ　家型石棺がふたつ並んでいるのが見れますよ　ちなみに・・・菖蒲池は・・・しょうぶいけと読みます　宅地開発で、池は無くなっちゃたんでしょうね　石室には・・・覆い屋が建っていて　懐中電灯がないと・・・奥の石棺は見えにくいです　かなり精巧に造られた石棺なのが分かります　屋根部分が特徴的で・・・二基とも天井部分に縄掛突起がなく棟飾り風に仕上げられています　石室は巨石を使った両袖式の横穴式石室だそうですが・・・　半分埋まっている上に・・・覆い屋が建っているので・・・　◎現存規模は長さ約7.3ｍ、幅2.6ｍ、高さ2.6ｍ　　　　墳丘は・・・ほとんど無いです・・・　平成22年の発掘調査で　一辺約30ｍの二段築盛（上段一辺約18ｍ）の方墳と確認されています　甘樫丘から西に延びる丘陵の南斜面に築かれた、7世紀の古墳です　被葬者は・・・蘇我稲目や蘇我入鹿説もあるようです　　参照；菖蒲池古墳　まっすぐ南には天武・持統天皇陵が有ります　距離も・・・僅か500ｍほど・・・　関連性が有るのでしょうかね　

  2015年03月11日

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  大淀町の古墳＝その５＝

  　大岩集落に石神古墳が有ります　大岩古墳群の1号墳です　奈良ロイヤルゴルフクラブに包まれるように有る集落の　北端（標高約280ｍの丘陵の頂部）に築かれています　MAP　かなり・・・急な階段を登って行きます　振り返ると・・・　眺めが・・・すご～い　径22.5ｍ・高さ約4.3ｍの円墳です　　墳丘西側は、少し削られて（崩れて）いるようです　横穴式石室が、南にむかって開いています　　扉が有りますが・・・　うれしいことに・・・鍵は掛けられていません　楽に中へ入れます（あまり屈まなくて良いのもうれしいです）　　花崗岩の自然石を積みあげて　とても丁寧に造られていますね　　◎石室全長約10ｍ　◎玄室長4.2ｍ・幅2ｍ・高さ2ｍ　◎羨道長5.8ｍ・幅1.5ｍ・高さ1.6ｍ　発掘調査で　吉野川産の緑泥片岩の石棺材や鉄釘などの金属製品や・・・　7世紀中頃の装飾付き須恵器（子持器台）がみつかっています　（7世紀の装飾付き須恵器は全国的にも珍しいそうです）　　すぐ北に墳丘を接して2号墳が有ります　大きな石材が露出していますが・・・　　開口はしていません大岩2号墳 　集落中央に大日堂（安楽寺）が有りますが・・・　境内に　大岩３号墳の箱式石棺が・・・移築保存されています大岩3号墳の石棺　３号墳は、1・2号墳の東150ｍほどの所に在ったようです ４・５号墳は西南西400～500ｍほどの所のゴルフコース脇の森の中に有るようです　　　古墳の場所が、分かりにくいかもしれません　地元の方に聞いてみましょう・・・とても丁寧に教えてくれますよ　

  2015年03月08日

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  大淀町の古墳＝その４＝

  　稲荷山古墳と同じ大淀町新野に有る・・・槙ヶ峯1号墳です　珍しい・・・石室に石棚が有るのです・・・　墳丘は・・・かなり、削られちゃっているのでしょうね　現状は、5ｍほどの楕円形をしています　元はｍ径11ｍ・高さ約2.5ｍの円墳だったようです　　石室は、南西方向に開口です　ぽっかり穴が開いている・・・と言った方が良いかな・・・　石室は、緑泥片岩の割石を小口積みにして造られています　◎復元全長6.5ｍ、玄室長2.8ｍ、幅1.7ｍ、羨道長3.7ｍ　砂袋の下には、最近見つかった石棺材が見えています　玄室に石棚がある構造「岩橋型石室」の古墳は、県下では三里古墳・岡峯古墳など数例しかありません　（和歌山県の紀ノ川流域で多く見られるそうです）　被葬者は、紀氏との関連が考えられます　築造は6世紀後半ころ　墳丘周りには、葺石とみられる川原石がたくさん見られます　馬佐口にある墓地を通り抜けて行きます　　標高210ｍの丘陵上です　木々や竹林が無ければ、吉野側が見下ろせたのかな・・・ 　古墳を含む周囲455平方メートルは、平成18年8月8日に町有地となっています　平成19年には、町の文化財に指定されています　（公園として整備する計画が有るようです・・・墓地を通らなくてもよい道を造ってくれるでしょうか？）　墓地の手前（六地蔵の有る所）には、小さな円墳（5号墳）が有ります　

  2015年03月07日

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  大淀町の古墳＝その３＝

  　稲荷山古墳は、もちろん稲荷神社に有る古墳です　吉野川の北岸の高台に築かれている・・・　（大淀町新野に有ります）　小さな古墳です　墳丘はほとんど消失していますが、円墳だと思われます　この神社さん・・・結構な坂を登らないといけないのですよね　（車でも登れますが・・・かなり道は狭いです・・・登り口も分かりづらいです）　境内には、さらに二つの石段が有ります　手前の石段を登ると・・・古墳を見つけづらいです・・・注意　　奥の鳥居が有る石段の途中（真ん中らあたり）・・・左手に・・・　石室が開口しています　緑泥片岩で造られた・・・小さめの石室です 　　◎羨道部の一部が破壊されている為全長は不明（4ｍ以上）　◎玄室長3ｍ、幅1.5ｍ、高さ2.5ｍ　　　石室内には、自然石の神石が祀られています　玄室に石棚は有りませんが、羨道部が玄室部より一段高いのは岡峯古墳や南阿田大塚山古墳と共通する特徴です　　石室内に有る、板状の石は・・・もしかして、石棺材　　築造は6世紀頃のようです　ところで・・・　稲荷神社って・・・赤い鳥居が、シンボルマークのように思っていました　が・・・この神社さんの鳥居は・・・黄色です

  2015年03月03日

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  権現堂古墳

  　大淀町今木から309号線を北上　吉野口駅の東に天ノ安川神社が有ります　　権現堂古墳はその境内にある古墳です　細い参道石段を上がって行くと・・・　　割り拝殿の手前、右手に石室が見えます　鉄柵がされていて、石棺も見れます　開口しているのは、石室の奥壁側だそうで・・・　　崩落防止の鉄骨が組まれて、補強されています　本来の入口は・・・埋まってま～す　墳丘も・・・削られて、凸凹になってますね・・・　玄室は、元はもっと長かったと考えられているようですよ　石室の横や、神社境内のあちこちに・・・　石棺の残骸が一個分・・・転がっています　墳丘規模は25～30ｍの円墳だったと考えられていますが・・・　前方後円墳だったかも知れないそうです　忘れちゃいけない・・・石室内に残っている石棺ですが・・・　（石室内に残されている石棺が見れる古墳は少ないです）　　二上山産凝灰岩製の刳抜式家形石棺で・・・左右に2対と前後に1対　計6個の縄掛突起が有る立派な石棺です　珍しいことに・・・石枕が附いてます・・・と～っても珍しいんですよ　（よく見ると・・・頭を載せる部分が凹んでます）　　　石棺側壁の中央に・・・窪みが有って・・・　石仏が彫られているようですが・・・後世に誰かが彫った・・・のでしょうね　あんな狭いところでね～　

  2015年02月28日

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  大淀町の古墳＝その２＝

  　保久良古墳から南へ歩いていくと・・・今木正福寺の参道が有ります　（案内表示がちっちゃい・・・）　　　登っていくと・・・左手の畑が有るので　横切らせていただくと・・・木立の中に・・・　石材が露出した古墳が有ります　これが・・・正福寺古墳です　初めての人は、見つけにくいと思います　　　参道の右手に、斜めに上っていく道が有って、墓地に出ます　その背後に古墳が有ります　これは違いますよ～　比較的大きな石が露出していて、上には祠が有ります　ここは中野家の土地だそうで、下草も刈られて祀っておられます　石室内を覗いて見ると・・・　奥壁にも大きな石材が有って、石郭のような石室構造のようです　>　奥壁側と羨道側　保久良古墳とは造りが違うので　（石室の幅・高さが狭く低い点は同じですが・・・）　比較しながら見学すると良いですね　築造は７世紀後半ころでしょうか？　（発掘調査はされていないようです）　　　正福寺古墳墳丘と露出石材　◎墳丘規模は径11.5ｍの円墳とされています　　（封土はほとんど流失してしまって、高さは？？？）　◎横穴式石室は、全長が約5.5m、幅1.1～1.2m、高さ約1.15m　南300ｍの所にはジヲウ古墳が有ります　坂合黒彦皇子墓　　径14.8ｍの円墳だそうです　宮内庁が「坂合黒彦皇子墓」に治定しているので、埋葬施設など不明です　安政年間（1854～59）に今木字ジヲウの地に比定されたそうです

  2015年02月24日

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  大淀町の古墳＝その１＝

  　大淀町今木にある保久良ほくら古墳です　道沿い（309号線）からも墳丘は見えま～す場所はここ　建王たけるおうのもがり塚に比定されています　建王は、斎明天皇の孫です　持統天皇や太田皇女がお姉さんになります　斉明天皇の御陵は、高市郡の「越智岡」に造られています　　健王もそこへ合葬されたと伝わります　それまでの間、健王のなきがらを置いた「もがりの場」が　この古墳だそうです　健王は生まれつき声が出せず、8歳で亡くなったと伝えられています　健王を寵愛した斎明天皇はその晩年、自らの墓に彼を合葬するようにと言い残したそうです　斉明天皇の歌も、健王を失った悲しみを詠んだものだとされています　いまきなる　おむれがうへに　くもだにも　しるくしたたば　なにかなげかむ　築造時期は、6世紀後半と推定されていますが・・・　健王が亡くなったのは658年とされているので　100年以上の開きが有りますね　　　この古墳は、石室が開口しています　しかも・・・玄室の奥壁の上の石が一個・・・取り除かれていて　（玄室は棺が置かれていた部屋）　懐中電灯なしでも・・・中が良く見えます　入口はちょっと狭い・・・ですが　今回は中へ入ってみました（本当は入らないほうが良いです・・・）　（2回目の訪問です、前回は眺めただけで帰りました・・・）　細長～い・・・トンネル・・・状態で　　玄室は、一段 掘り下げて有るので、油断してると・・・こけます　この掘り下げたところから、吉野川の結晶片岩材が採集されているそうです　組合式の石棺が有ったようですね　◎墳丘規模；径11.5ｍ（復元径約15ｍ）・高さ4ｍの円墳？　◎石室は片袖式横穴式石室で、全長約8.5ｍ　　玄室長3.5ｍ、幅1.3ｍ、高さ1.3ｍ（元は1.6ｍ以上）　　羨道長約5ｍ、幅1.1ｍ　　　

  2015年02月22日

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  條の古墳

  　室の宮山古墳から東へ750ｍほど　長閑な道の南に溜池（條池）が有って、南北に長い森が見えます　巨勢山古墳群-條池支群-です（三基の円墳が並んでいます）　道に近い北側の古墳で石室が見学できます　條庚申塚古墳です　　MAP　　南に続く條池北古墳と條池南古墳は盗掘がひどく　原型を留めていません　　條池南古墳と條池南古墳石棺図　ですが・・・丁寧な説明書きがされています　”条池支群”は、北より”條庚申塚古墳”、”条池北古墳”、”条池南古墳”の三古墳によって単位群が構成され、横穴式石室を埋葬施設としています。荒廃のひどかった条池北古墳、南古墳の発掘調査を、昭和59年冬、奈良県立橿原考古学研究所の協力をえて、御所市教育委員会が行ないました。尾根、墳丘の変化も著しく、横穴式石室は破壊され、大半の石材が抜き取られ、大きな窪地となっていました。条池北古墳は基底石の据え付け穴から玄室長4.80ｍ、同幅2.44ｍ、羨道長3.30ｍ同幅1.80ｍの平面形を持つ右片袖式の横穴式石室が存在していたと考えられ、西（池側）に開口しています。盗掘は激しいが、奥壁部分に石敷があり、棺床が設けらていたと考えられます。さらに閉塞石が玄関付近で採石をまぬがれて遺存していました。遺物は、碧玉製管玉、須恵器（蓋杯、高杯、器台、長頸壺）の破片と馬具（鏡板、兵庫鎖、辻金具）、銀装の刀、鉄鏃、円筒埴輪断片等が出土しました。更に江戸時代の羽釜を含む焼土面があり、江戸時代には石室が遺存しており、再利用されていたと思われます。条池南古墳も西向きの横穴式石室を主体とし、堀割によって区間された約16ｍ程度の円墳です。石材据え付け穴より、玄室長6ｍ、同幅1.8ｍの石室で、左に袖を設け、短い羨道が取り付いていたと考えられます。石室の掘方は地山をほりくぼめ、深さ2～2.5ｍ程、粘土と巨勢土とを互層積みにした強固な裏ごめで石室を構造していました。当初は天井石上には高さ1.5ｍ以上の土盛りがあったと見られます。玄室内全面には刳り貫き式の長さ2.34ｍ、幅1.24ｍ、身の高さ0.72ｍ、蓋までの高さ約1.2ｍの家形石棺を安置し、蓋には四角い縄掛け突起が左右各2個、計4個とり付いています。石棺は、二上山の白色凝灰岩を刳り抜いて、やや胴張り気味に丸みを帯びて作られています。家形石棺には珍しい造り付けの枕（直径約20ｃｍ）が彫られています。足元には排水穴が設けられ、石棺内部には全面に朱が塗られていまた。石室内袖部分から須恵器（蓋杯、高杯、器台、壺）と馬具（子持剣菱形杏葉、棘葉杏葉辻金具、鋲金具、磯金具）、鉄鏃、鉄刀、及びコハク製棗玉、ガラス製小玉等が主土しました。古墳の築造時期は、北古墳は六世紀後半に、南古墳は六世紀中葉～後半と考えれます。条地支群の古墳は、特異な石棺や優秀な馬具を持っているという事実等から、古墳群中でも葛城氏を支えた有力層の墳墓にふさわしい古墳と言うことができるでしょう。　　昭和61年3月　　御所市教育委員会　南古墳の墳丘へ入ってみましたが　薮がひどくて・・どこが、どうなっているのやら・・・　　條庚申塚古墳墳丘と墳丘の上に祀られる庚申塚　何故か・・・條庚申塚古墳の説明が・・・ない　見れば分かるでしょ・・・って・・・ことですかね　出土品も無かったのかな～（発掘調査されていないのでしょうね）　少し東に、條ウル神古墳の立看板が有ります　墳丘への立ち入りはできず　残念ながら、石室（とっても大きな石室だったようです）も埋め戻されています

  2015年02月20日

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  室の古墳＝その４＝

  　みやす塚古墳の南に延びる道を南に行くと　右手の森の中に笛吹神社が有ります　　MAP　（かなり分かりづらい所に鎮座しています）條笛吹神社参道　祭神は瓊々杵尊（ににぎのみこと）　　瓊々杵尊は天孫降臨神話の主人公ですね（５代後に神武天皇が生まれます）　　神社の背後に古墳が4～5基並んでいます　神社と古墳の関係を考えさせてくれる神社さんです　　そういえば・・・葛木の笛吹神社「葛木坐火雷神社」にも立派な石室墳が有りますね　笛吹神社古墳　　あまり奥まで行くと　迷子になりそうなので引き返しました(^ ^;;)　　巨勢山古墳群の墳丘と盗掘坑

  2015年02月15日

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