石仏のお寺(十輪院)
奈良町の福智院町にある十輪院です。 元興寺の子院(別院)として建てられ, 大変珍しいことに石仏龕せきぶつがん(石の厨子)が本尊となっています。 通常は月曜日が休み(境内にも原則は入れません)ですが、その他にも本堂の拝観が出来ない日がありますので、十輪院のホームページで調べてから行かれた方が好いと思います。 本堂は鎌倉時代に礼堂として建てられたもので、屋根は低いのですがとても優美です。この本堂の奥に石仏龕が安置されています。 寺伝によれば、元正天皇(715~724)の勅願寺とされ、吉備真備(693-775)の長男朝野宿禰魚養(あさののすくねなかい)の建立ともいわれる。本尊として石造地蔵菩薩を祀り、めずらしい石仏龕を構成している。無住法師の『沙石集』(1283)第八に「南都には地蔵の霊仏あまたおはします。知足院、福智院、十輪院、市の地蔵などとりどりに霊験あらたなるを」云々とあり、当時も広く庶民に信仰されていたことが知られる。石仏龕以外にも境内には多くの石造物があり、石仏の寺として名高い。 南門を入った右手側にこじんまりとした庭園があります。 四季折々いろんな花が楽しめるように植えられています。 地蔵菩薩を中心に諸々の仏さまや五輪塔などを刻んだ類のない巨大な 石仏曼荼羅、十三重石塔、本堂横に小さな魚養塚なかいづか (魚養は大きな魚に守られて航海したという不思議な伝説の持ち主) がありますので石仏が好きな方はより楽しめると思います。 どちらの画像でもクリックすると十輪院の写真がもっと見れます。 (元画像まで拡大できます・・・けっこうでかい写真です・・・) こちらもついでにポチッと→