墨攻
今日、墨攻という映画を観てきた。丸の内ピカデリー1の2階席。映画は画面が目の前に一杯に広がっているのが好きで、若い頃は、いつもぎりぎりスクリーンの前に座ってた。今は、もうこだわりがなくなってきて、2階席。結構、年配の方も多いのが驚きだった。映画を観るのは若者ばかりかと思ったが、そうでもないらしい。ちょっと長く感じもしたが、集団戦や、アクションシーンがすごい迫力。今日は一日中睡眠不足だったのだが、眠くなる隙を与えてくれなかった。墨家の思想については、面白いと思うが、よく分からないところもある。映画も、ところどころストーリーとして多少分かりづらい展開もあった。ま、でも全体としてはよかった。キャストがとてもいい。劉徳華はこれまでなんとなく顔が整いすぎて、あんまり好きではなかったが、この映画では文句なしにかっこいい。それから、韓国の役者、アンソンギがめちゃ渋。ほれぼれするほどかっこいい敵将役だった。王志文も、すっごく嫌な梁王を演じていて、観ている間は、ただ憎たらしいとしか思わなかったが、終わってから、北京バイオリンにも出てたと知り、王の複雑な心の動きを演じ続ける演技力は確かにすごかったなと、じわりと思った。子団役の呉奇隆がなかなかかっこよくて、ちょっとアンディガルシアみたいな感じ。チェシオンも可愛げがあり、目をむいた時の表情は、松田優作を思わせる。男ばっかりほめてどうするという気もするが、戦争が舞台の映画だしね。范冰冰も、後半女性らしさ、可愛らしさがとてもよく出ていた。時々単語や文章が聞き取れる。フルセンテンス分かるのは、「城外人来了!」とか短いものだけ。ちょっと中文版のDVDや漫画も探してみよっと。