テーマ:旅するシーカヤック(153)
カテゴリ:カヤック
遠路はるばる『しまなみ』まで漕ぎに来てくれた友人とともに、お気に入りの島、生名島のキャンプ場で夕食の準備を開始。
今日は、簡単でおいしい『豆乳鍋』の予定。 食材一式は、昨夜、近所のスーパーで買い出ししておいた。 炊事場でニラを切って水洗いし、焼き豆腐、タマネギ、エノキ、白ネギも適度な大きさに切りそろえると準備完了! この簡単さが鍋の良いところである。 *** 今日は、夜から雨との予報なので、特別なスペースを借りてある。 これが、また好いのだ! 快適な空間に陣取り、キャンプ用の小さなカセットコンロに大きなコッフェルを載せ、豆乳を入れて具材を暖めると準備完了。 ポン酢に一味をパラリと散らし、肉、ニラ、焼き豆腐、エノキ。 肉、白ネギ、油揚げ。 白ネギ、エノキ、タマネギ。 うーん、旨い。 途中からは、うどんと餅も投入し、腹を満たす。 *** 『今日は、デザートも準備してますから! うちの家族の大好物なんですよ。 ぜひ、食べてみて下さい!』 準備したのは、仁方にある壷屋の『いちご大福』と『カフェオレ大福』 今朝、開店一番に駆けつけて買い込み、ソフトクーラーバックで冷やしておいたものだ。 これが本当に旨いのである。 鍋でお腹いっぱいのはずであるのだが、ついついペロリと食べてしまう。 食べ、飲み、デザート。 そしてワインと楽しい会話で夜は更けて行く。 *** 夜中。 雨音で目が覚める。 予報通りである。 今日は、テントにしなくて良かったなあ。 管理人さん、ご好意、ほんとうにありがとうございました。 朝は、芝生のきれいなキャンプ場に降る雨を眺めながらの朝食。 食後はコーヒー&チャイで、のんびりまったり。 雨が強くなって来たので、朝のお散歩ツーリングはキャンセルし、カヤックと荷物を片付け、シャワーを浴びて出発準備。 『今回も、どうもお世話になりました。 おかげさまで雨が降ってもバッチリでしたよ。 本当に助かりました』 『それは良かった。 また遊びに来て下さい』 『じゃあ、これから大三島や伯方島に行ってきます』 *** いつものフェリーで、生名島から因島に渡る。 途中で、ふと思いつき、『ちょっと展望台に登ってみませんか?』 『いいですよ』 ここは、私がカヌーを始めて間もない頃、家族でドライブに来た想い出の場所である。 この箱庭のような景色を見て、いつかはこんなきれいな海域で漕いでみたいと想ったこと、でも潮がきつくて初心者には難しいなあと想ったことを、昨日のように思い出す。 本当に久し振りに、この展望台に来たのだが、やはりその景色は素晴らしい。 瀬戸内らしい、しまなみらしい、シーカヤッカー垂涎の景色である。 *** 因島のパワフルなシニアスキーヤーとの出会い *** 再び雨が降り始めたので、駐車場へと戻る。 その途中、下から登って来られた年配の方から、『シーカヤックですか?』と声を掛けられた。 『ええ、そうです』 『いやあ、シーカヤックに興味がありましてね、今は下で見せてもらっていたんですわ』との事。 お話を伺うと、登山や山スキーを本格的にやっておられる地元の方で、その遠征の話しや、昔の冒険談にはただただ驚くばかり。 三浦雄一郎も子供の頃から知っていると言う。 本当にすごい方であった。 『話しを聞かせてもらってありがとう』『いえいえ、こちらこそ。 それにしても、こんな良いところはなかなかありませんよ。 ぜひ、今度シーカヤックをやってみて下さい』 *** 因島から生口島へは、西瀬戸自動車道ではなく、ローカルなフェリーにこだわって渡ってみた。 フェリーの船員さんは、シーカヤックに興味津々。 生口島からは大三島へ。 大山祇神社に参拝し、博物館でディープな時間を過ごすと、塩湯/潮湯が気持ち良い『マーレグラッシア』に移動して、心地良いお湯に浸かって体を休め、露天風呂から、雨に煙る瀬戸内の景色を眺める。 *** 不思議なブラジル人カヤッカーとの出会い *** 大島では『村上水軍博物館』へ行き、伯方島に戻って『船折瀬戸』を見学し、予約してある『民宿_さんわ』へと向う。 途中に寄ったコンビニで、買い物を済ませて店を出ようとすると、『チョット、スミマセン』と話しかけられた。 みると、外国の方である。 『アノ、カヌーは、高いデスカ?』 『ええ、そうですねえ。 40万位かなあ』 『アー、そうデスカ』 『ワタシも、ブラジルで、カヌーやってました』 『ほー、海ですか? それとも川?』 『両方。 ワタシ、カナダの川もカヌーでクダッタ』 『それはすごい!』 『ドモ、アリガトウ』 『さようなら』 うーん、まさか『しまなみ』の伯方島で、ブラジル人カヤッカーに出会うとは! ただただ驚くばかりである。 *** 民宿のご主人との出会い *** ↑ 塩ラーメンで有名な民宿、さんわさんでの夕食。 この後も、食べきれないほどの魚料理が振る舞われる。 ↑ 食事の〆は、注文しておいた『塩/潮ラーメン』 これが絶品。 すでにお腹一杯のはずなのに、なぜか完食! 食後、店の方に『ご主人は居られますか?』と聞いてみる。 そう、ここのご主人は、私が以前シーカヤックツーリングの途中で見つけた、伯方丸のブログを見読まれ、コメントを頂いた縁があるのだ。 今日は、シーカヤック仲間と一緒に泊らせていただく事を、事前に連絡しておいたのである。 ご主人に挨拶し、持参した写真を出して、伯方丸を見つけた経緯をお話しし、『さんわ』さんと『伯方丸』との関係についてのお話、渡海船のお話を伺う。 昔は本当に生活物資を運ぶライフラインだったこと、荷物だけでなく人も運んでいた事も始めて知った。 また、今でも、関前や興居島辺りで使われている可能性があることなど、貴重なお話を聞かせていただいた。 そして、昔の島の人々は、いろいろな集落と渡海船などを使って交流していたが、定期船の航路ができると、人の流れも変わり、航路がつながっているところだけの行き来だけに限定され、交流が狭くなって来たとのお話は、目から鱗であった。 『お忙しい中、ほんとうに貴重なお話を伺う事ができて良かったです。 ありがとうございました』 *** エクストリームNさんと共に部屋に戻り、この二日間の事を回想しながら四方山話で夜は更けて行く。 今日は雨で漕ぐ事ができなかったけれど、美しい景色を見て、しなまみの歴史に触れ、様々な人々との出会いがあった。 シーカヤックを通じた出会いに満ちた、充実した旅! 明日は、最終日だ。 どんな一日が待っているのだろう。 では、おやすみなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 18, 2007 08:35:15 PM
コメント(0) | コメントを書く
[カヤック] カテゴリの最新記事
|