テーマ:旅するシーカヤック(153)
カテゴリ:カヤック
9月30日、日曜日。 今日の目的地は、お気に入りの島の一つである『生野島』
海水浴場から出艇できない夏の海水浴シーズンも終わったので、久し振りに生野島で、のんびりまったりと、ソロキャンプを楽しもう! *** 土曜日は会社の出勤日だったので、月曜日に有給休暇を取り、久し振りに日曜月曜でのキャンプツーリング。 日曜日の昼前。 いつもの浜に到着。 朝方まで降っていた雨も上がり、曇り空の、しっとりとした瀬戸内海の景色。 いつものようにカヤックを浜に運び、荷物をパッキングして、12時半に出発準備完了。 ちょうど、潮止まりの時間。 これから引き潮に変わるので、潮に乗って生野島まで樂に漕げるだろう。 土曜日からの冷え込みで、季節は夏から急激に秋に変わったようだ。 今日は久し振りに長袖とパドリングパンツで漕ぎ出した。 *** 竹原沖を行き交うフェリーに注意しながら、漕ぐ事1時間弱で生野島に到着。 フネを揚げ、荷物を運ぶと、少し遅い昼ご飯。 まずは缶ビールをプシュッ! ゴクリ! いつもの東屋の下に陣取り、一ヶ月ほど前に購入した『ストームクッカーS』をセットしてお湯を沸かす。 ここ最近は、このアルコールバーナーが大のお気に入り。 田舎では手に入り難いガスボンベを広島市内まで買いに出る必要もないし、空になったボンベの処理を気にする事がないのも良い。 ガソリンストーブのようにポンピングも要らないし、音も静か。 着火は一発、消火も簡単。 風防も不要、というか、風が吹いた方が火力が強くなるというのもスゴイ。 簡単料理がメインの、のんびりまったりキャンプツーリングには、この静かで手軽なアルコールバーナーがピッタリだ。 沸いたお湯でキムチスープを作り、途中で買って来たお弁当で昼ご飯。 景色が好いから、ごはんもよりおいしく感じられる。 *** 昼ご飯の後は、東屋のデッキにマットを敷いて寝転がり、本を開く。 今日は、『ジャッカルの日』 この本も再読だが、面白い本は、何度読み返しても面白いものだ。 本を閉じるとラジオのスイッチを入れ、FMにチューニングする。 山下達郎、ユーミン。。。 いつもと番組が違う。 ああ、今日は日曜日だったなあ。 ラジオから聞こえてくる、小学生の女の子が自分の恋の話しを綴ったユーミン宛の手紙に耳を傾けながら、瀬戸内らしい美しい景色を眺め、温かい抹茶ラテを飲む。 *** 夕方前からは、青空も広がり出した。 ラッキー! ポカポカと日も差してきて、静かな島の東屋の下で日向ボッコ。 ああ、気持ち好い! なんと贅沢な時間なのだろう。 午後5時過ぎからは、夕食の準備を開始。 酒を飲むのがメインだから、夕食と言っても、簡単なものだ。 ストームクッカーでお湯を沸かし、ごはんを暖め、レトルトの親子丼。 再びお湯を沸かして、ワンタンスープ。 これが好きなのだねえ。 うん、ウマい。 その後は、ストームクッカーにフライパンをセットし、薄くスライスしたベビーハンバーグを焼く。 うん、香ばしい匂いがしてきたぞ。 焼けたベビーハンバーグにマヨネーズとチリソースを掛け、ビールのつまみにする。 これまたおいしい。 日が沈み、暗くなってきたが、ヘッドランプを点けず、薄明かりの中、海を眺めながらワインを飲む。 ここ生野島は、無人島ではないのだが、人が住んでいる集落はこの浜の反対側にあるため、めったに人に会う事がない。 時折り、この浜に釣りに来る人があるくらいだ。 そして夜は、本当に一人きりの静かな浜となる。 様々な人との出会いがある『あるく、みる、きく_旅するシーカヤック』とは違い、この生野島でのキャンプは、独り静かに海を眺め、物想い、酒を飲むには、最高の場所である。 自分を見つめ直す貴重な時間。 私には、時々このような旅が必要なようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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