テーマ:旅するシーカヤック(153)
カテゴリ:カヤック
今日の目的地は倉橋島。 シーカヤックツーリングのついでに、息子達のお気に入りである『里ラムネ』と、家族みんなのお気に入りである倉橋島産の『醤油』の買い出しに行く事とした。
*** 今日は風が少し吹いている。 北東寄りの風。 先週土曜日に漕いだ時と同じような風向きである。 出発地点は海の状況を見ながら決める事とし、倉橋島へと向う。 現地でチェックすると、やはり東~東北の風。 なら、風裏となる、あそこの浜から出す事にするか。 *** シーカヤックを浜に下ろし、出艇準備をしていると、ボート釣りから帰ってきたおじさんに話しかけられた。 『このカヌーは速いんですよね』 『そうですね。 時速7キロくらいじゃないでしょうか』 すると、小さな船外機を付けた自分の分割式ボートを指差しながら、『じゃあ、やっぱりこの舟より速い』 『2週間くらい前、情島のところで、これと同じようなカヌーを見たんですよ。 思ったより、スイスイ進むものですね』 『そうですか。 じゃあ、だれか漕ぎに行っていたんですね』 これを切っ掛けに、波の中での安定性や、柱島、周防大島に渡ったときの話などなどで盛り上がる。 『面白いですよー。 機会があったら、ぜひチャレンジしてみて下さい!』 『ありがとう。 じゃあ、気を付けて』 *** カヤックを海に浮かべ、乗り込み、スプレースカートを装着。 アークティックウインドを手に、静かに漕ぎ出す。 ここは、風裏なので穏やかだ。 この先は、風が強いのは分かっているが、今日は日帰りツーリング。 キャンプ地を探しての、のんびりゆったりツーリングではないので、トレーニングも兼ねてあえて岬を越えてみる。 *** 岬を越すと、予想通りの向かい風。 少し強めだが、漕ぐ筋肉を鍛えるにはちょうど良い感じ。 バウから飛んでくるスプレー/スプラッシュを上半身に浴びながら、一漕ぎ一漕ぎ、しっかりと水をキャッチしながら漕ぎ進む。 今日の相棒は、少し重いがキャッチが良く信頼できる『アークティックウインド(ワーナー)』 強い向かい風の海況は、お気に入りの『インチューンパドル』や、この『アークティックウインド』のようなナローブレードが、そのポテンシャルを最大限活かせるシチュエーションである。 ゆっくりと、だがしっかりとキャッチする感覚を楽しみながらのパドリング。 いいなあ、この水をつかむ感触! しばらく漕いで、Uターン。 今度は追い波だ。 だが、波がそれほど高くないので、サーフィン状態にはならない。 斜め後ろからの波を利用しながら、岬へと戻る。 *** 岬を過ぎると、風裏の穏やかな海に戻る。 小さな浜にシーカヤックを揚げて、お昼ごはん。 *** 再び漕ぎ出し、今度は南下して行く。 が、風裏となる湾を過ぎると、再び強い向かい風。 風でざわついた海面が、日に照らされてギラギラと光っている。 今日は、ここまでにしておくかなあ。 実漕ぎ2時間半の、短い日帰りツーリング。 *** 道具を片付け、フネをカートップして、今日の目的の一つである『里らむね』へと向う。 『こんにちは。 また、ラムネ買いに来ました。 空ビンも、2ケース持ってきています』 出て来られたおばさんが、私の車を見て、『ありゃ、これはカヌーね』 『ええ、そうです。 今日は、あっちで漕いで来たんですよ。 でも風が強くて、早めに上がりました』 『そうねえ、ここら辺で漕ぎよるん?』 『ええ、時々倉橋で漕いでるんですよ。 その時には、ここに寄ってラムネを買うんです』 *** 機械を見ると、今日は動いていないようだ。 『今日は詰めないんですか?』 『そう、毎日詰めるわけじゃないんよ』 そして、笑いながら『毎日詰めるくらい売れよったら、長者になるわ!』 私も釣り込まれて、いっしょに笑いながら、『いやいや、どんどん売って、長者になって下さいよ!』 『うちの息子らが、ここのラムネが大好きなんですよ。 高校生と中学生なんですけどね』 『そりゃあ、よう飲む頃じゃ。 たっぷり飲ましちゃりんさい』 『ありがとうございました。 また来ます』 帰りには、もう一つの目的である、地元のおいしい醤油を買い込み、今日の任務はすべて完了。 *** 今日は天候も今一つな上に、残念ながら日帰りツーリングであった。 やっぱ、キャンプツーリングがいいなあ。 来週は天候に恵まれますように! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 14, 2007 06:01:04 AM
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