テーマ:旅するシーカヤック(153)
カテゴリ:カヤック
11月18日、日曜日。 横断隊二日目。 今日は、因島を出発して、しまなみを漕ぎ抜けていく予定。
朝は、いつも通り5時前に起床。 隣のテントからも、あちらのテントからも、ケータイにセットしたアラームが聞こえてくる。 *** シュラフをたたみ、テントの外に出てバーナーに火を入れ、お湯を沸かす。 湯が沸いてきたら、インスタントのうどんを作る。 うどんが出来たら火を止め、具入りのインスタントみそ汁を投入し、薄切りの餅を入れると、朝食の完成だ。 これを、ハフハフつるつると食べ、汁をごくりと飲み干すと、体が芯からボカボカと温まってくるのが実感できる。 食後は、荷物を片付け、パドリングウエアに着替え、シーカヤックにパッキングして準備完了。 *** いつものように、今日のリーダーのもとに集まり、ルートを確認して、7時に浜を漕ぎだした。 まずは、因島から生名島に渡る。 天気予報では、北西の風が強くなると言っていたのだが、朝の時点では、南から西寄りの強い風が吹いていた。 予定では、北西の風を避けるために、生名島、岩城島、生口島の南岸を漕ぎ進むことになっていたのだが、この風では南岸はグチャグチャに荒れている可能性が高い。 昨日の反省会では、状況に応じて臨機応変に対応する事の大切さをみんなで確認し合っていたので、強風の中を生名島に向けて漕ぎながらリーダーに、生名に張り付いたら、一度ルートを検討しましょうと進言。 *** 小さな島影の風裏に集まり、予定のルートを変更して、生名の北を抜けて岩城をかすめ、生口島の東岸を南下していくルートを提案し、このあたりに詳しいガイドの人たちと協議した結果、そのルートに変更する事となった。 再び出発。 漕ぎ慣れた生名島の北岸を漕ぎ抜け、休憩を取り、岩城の北を抜け、向かい風を間切ながら生口島へ。 生口島の東岸を、強い南風に向かってジリジリと漕ぎ進むが、途中からシャレにならない突風に変わってきた。 *** ちょうど風よけになる小さな島があったので、その裏で風待ち。 しかし、周囲を見渡すと、風、風、風。 少し沖は白波が立ち、すごい状況になっている。 ああ、やっぱり南岸に出なくて良かったなあ! 地図を見ると、その近くに小さな波止場があるようなので、そこに移動してやはりしばしの風待ち兼、休憩となった。 *** 少し風が落ちてきたところで再び漕ぎだし、生口島の南東端を回って大三島につながる橋を目指す。 しかしこの頃から、風は天気予報通り、北西の風に変わり、やはり強い向かい風。 橋が見えてきたが、どんどん風が強くなり、進む事もままならなくなって、浜に上陸した。 大三島との間の海峡は、白波で真っ白! ウサギが飛んでいるところの話ではない。 ここで、休憩と昼食を取りながら、再び風待ちとなった。 *** カヤックを浜に引き揚げ、風裏に回ると、ぽかぽかと暖かい日差しが心地よい。 お昼ご飯を食べ、四方山話を楽しみながら、風が落ちるのを待つ。 たっぷりと2時間ほど待っただろうか。 白波が落ちている。 ようし、出発だ。 向かい風、向かい波の中を、フェリーグライド気味に大三島に向けて漕ぎ進む。 途中で少し風が強くなり、いやらしい波があったが、全員無事に大三島に到着。 そこから少し南下して、今日のキャンプ地に到着した。 今日は、一日中強い向かい風に悩まされ、結局20kmほどしか進まなかった。 まあ、こんな日があるのも横断隊。 それでも、景色の良いキャンプ地にフネを揚げ、テントを張り、濡れていない暖かいウエアに着替えると、一日の疲れを忘れる。 まだ明るいうちから、ごくごく小さな焚き火を囲み、酒を飲み、今日の一日を振り返る。 途中からは、内田隊長と一緒に『黒潮カヤックス』の長い旅を漕いだパートナーであり、日本で初めてシーカヤックでの日本一周を行われた方が合流された。 黒潮カヤックスの旅の話、日本一周の話などを伺いつつ酒を飲む、いつもに増して楽しい夜の宴! *** 明日月曜日は休みを取っているが、私が参加できるのはそこまで。 さあ、明日はどんな天気になるのだろうか? そして、どこまで行けるのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 23, 2007 07:44:38 PM
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