テーマ:旅するシーカヤック(153)
カテゴリ:カヤック
土曜日の朝。 車にシースケープポイント5を積み込み、竹原へと向かう。 今日は久しぶりに、15歳の次男と一緒に、シーカヤックでキャンプツーリングだ!
*** 第5次横断隊を終えた翌週末は3連休。 晩ご飯を食べながら家族の予定を聞いてみると、残念ながら長男は予定がいっぱいだったが、妻と次男は土日の予定が空いていた。 そこで次男に、『どう、お母さんと3人で車で一泊旅行に行ってもいいし、久しぶりに二人で島にキャンプにいくのもいいかなあ。 どうする?』 『うーん、ドライブなら次の日は楽だけど、せっかくだから焚き火をしたいなあ』 『じゃあ、今回はお母さんには我慢してもらって、いっしょにカヤックでキャンプに行こう!』 『うん、いいよ』 私よりも大きくなった中学3年生の息子が、親父と一緒にシーカヤックを漕いで島に渡り、キャンプをしたいという。 感涙。 楽しみだな! *** いつもの浜につくと、顔なじみになった地元のおじいさんが居られた。 『おはようございます。 今日は、息子と一緒に来たんですよ』 『おお、今日は天気が好いからよかったなあ』 『はい、今日も生野島に行ってキャンプしてきます』 フネを下ろし、荷物を運び、パッキングして準備完了。 ちょうど潮時も良く、これからの下げ潮に乗って比較的楽に漕げるだろう。 ようし、出発だ! *** 彼にとっても、久しぶりのパドリング。 でも、調子は好いようだ。 私が漕がなくても、グイグイと波を切ってポイント5は快調に進んで行く。 『あまり飛ばしすぎるなよ。 無理しなくていいから』 『うん、大丈夫』 たくましく育った息子の後ろ姿を眺めつつ、パドリングのピッチを合わせて、秋の瀬戸内を結構なペースで漕ぎ進む。 あっという間に生野島に到着。 時間はたっぷりあるので、普段あまり漕ぎ入らない湾内を散策してみる事にした。 生野島の北側の湾内はおだやかで、まるで湖か川の瀞場を漕いでいるよう。 ところどころ紅葉しており、秋のお散歩ツーリングといった感じ。 『きれいだな』 『うん、そうだねえ』 *** 再び漕ぎだし、いつもの浜にフネを揚げた。 荷物を運び、まずは昼ご飯。 東屋に陣取り、海を眺めながらお昼ご飯を頬張る。 おいしいなあ。 この生野島には、これまで妻とは日帰りツーリングで、長男とはキャンプツーリングで来た事があり、これで家族全員が訪れた事になる。 『どう、ここの景色が好きなんだ』 『いいね』 *** お昼ご飯の後は、二人で浜を歩いて薪集め。 うん、これだけあれば充分だ。 カヤックに積んできたフリスビーを取り出し、『ようし、やるぞ!』 風も弱く、暖かい秋の日差しを浴びながら、景色の良い浜でフリスビーを投げ合う。 『ナイスキャッチ』 『ごめん、飛びすぎた』 『好いカーブだなあ』 『おー、すごい』 円盤を投げ合うだけの単純な遊びだが、これがとても楽しい。 あっという間に小1時間が過ぎた。 『これくらいにしとこうか。 これは結構、いい運動になるなあ』 運動の後は、再び東屋に。 私はビールを取り出して海を眺めながらゴクリと最高の一杯。 彼はベンチにごろりと横になり、持参した本を開く。 最高の天候とロケーションに恵まれ、のんびりまったりのキャンプツーリング。 *** 日が傾き始めたので、テントを張り、夕食の準備に掛かる。 食材を準備し、焚き火台をセットして火を入れる。 ああ、暖かい。 やっぱ、焚き火がいいなあ。 まずは金串にウインナーを刺し、息子に手渡す。 焚き火の火で焙り、ジワジワと油がしみ出してきて皮に裂け目が出来たら食べ時だ。 クレージーソルトをパラリと振りかけ、ガブリとかじりつく。 『うーん、これはウマい』 『うん、おいしいね』 ハフハフ、がぶり、モグモグ、ぱくり。 *** 次はピザ。 久しぶりに引っ張りだしてきたアルミのダッジオーブンを取り出し、蓋の上に熾きを置いて準備完了。 フーフー、ほくほく、パクリ、モグモグ。 〆は煮込みラーメン。 ごちそうさまでした。 ウマかったあ! *** 食後は、焚き火の世話を彼にまかせ、私はお酒をゆったりと楽しむ。 満月の下、静かな浜で、焚き火を見つめながら家族と過ごす大切な時間。 久しぶりとなる、息子と二人でのキャンプツーリング。 最高の一日であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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