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瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

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December 8, 2007
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カテゴリ:カヤック
週末は、エルコヨーテさんの工房で忘年会。 集合が、土曜日の夜6時なのでたっぷり余裕がある。

せっかく山口まで行くので、少し寄り道して周防大島で漕ごうと、金曜日は午後休に。 仕事を終えるとその足で、周防大島へと向かった。

***

午後4時、周防大島の竜崎温泉に到着。 まずはお気に入りの温泉にゆったりと浸かり、体と心をのんびりまったりとほぐしていく。

『あー、気持ちええなあ』

ゆっくりと温泉を楽しんだ後は、今日の車中泊予定地である、道の駅へ。
駐車場に車を停め、荷物を片付け、シートを倒してマットとシュラフを敷くと、車中泊の準備完了。

***

夕食は、すぐ目の前にある、お気に入りの『慶』へ。 カウンターに座り、刺身定食を注文して、生ビールをグイッと飲る。 今日の刺身のメインは、かわはぎ。 うん、美味い。

『ああ、やっぱり大島に来て良かったなあ』

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***

刺身の写真を撮っていると、横に座っておられた地元のおじさんに話しかけられた。 今日は、お孫さんたちと一緒に食事に来られたそうだ。

『前にここに来たときは、太刀魚がすごくおいしかったんですよ。 これからの季節、周防大島でおいしい魚はなんですかね?』 『そうよの、やっぱりカワハギや牡蠣やな』

『今の牡蠣は、養殖の牡蠣が流れてきたんがほとんどじゃが、昔は養殖用じゃない、小さな牡蠣があったんよ。 年寄りが採ってきて、時々食べさせてもらいよったが、ほんま美味かったのお』 『そんな牡蠣があるんですか』 『そうよ、爪の先ぐらいしかない小さい牡蠣じゃけどの』

その後も、大島では正月の雑煮に使うという瀬戸貝の事や、昔はほとんど食べる人が居なかったという岩ガキの事、東北地方が有名だが、意外や意外、ここ地元でも採れるホヤ/海鞘の事などなど、珍しいお話を聞かせていただくことができた。

『じゃあ、そろそろ帰るわ』 『ありがとうございました。 楽しかったです』

***

翌朝、夜吹いていた風も治まり、絶好のパドリング日和。 今日で、今年50日目のパドリングだ。

片添の浜からシーカヤックを出し、四ツ子島、笹島へと向かう。



初冬とは思えない静かな凪の海。 風もなくてポカポカと暖かく、パドリングジャケットも要らないくらいの陽気である。



笹島、四ツ子島をグルリと回り、透明度の高い海の中を眺め、お茶を飲み、お菓子を食べる。
このあたりは、横断隊のときに通った事があるのだが、そのときには景色を楽しむ余裕もなかったので、キャンプツーリングのロケハンも兼ねて、浜の様子を丹念にチェックする。

結局この日は、2時間ほどのツーリング。 ああ、気持ちよかった。

***

下関に向かう途中、大畠でお昼ご飯。 今日のお店は、『瀬戸貝』で有名な食堂、『ちどり』である。



この食堂を知ったのは、ANAの機内誌で紹介されていたのが切っ掛けである。 この付近は時々車で通っていたのだが、こんな食堂があるとは知らなかった。 灯台元暗し、とは正にこの事である。

食堂に入り、カウンターに座る。 メニューを見ると、『瀬戸貝ごはん』と『瀬戸貝うどん』が。
人の良さそうなおばちゃんに、『これ、どっちがおススメですか?』と聞くと、『そうじゃねえ、年配の人はごはんを食べる人が多いけど、若い人はうどんが人気じゃね』

『それに、うどんの方には瀬戸貝が5個入っとるよ。 ホンマは、こんなに入れたらもうけにはならんのじゃけどねえ』と笑いながら教えていただいた。

『じゃあ、うどんでお願いします』

***

出てきたのが、この瀬戸貝うどん!



『これは凄いですね。 ウマそう』 手を合わせて、『いただきます』

出汁をゴクリ。 うん、美味い。 瀬戸貝をパクリ。 おー、これはこれは!

『こりゃあ美味いですね。 瀬戸貝は味が濃いなあ』 『そうじゃろ』

麺をつるつる。 『お、この麺もつるつるシコシコでおいしいなあ』 『そうじゃろ、そうじゃろ』

***

おばちゃんと話をしながら、おいしい瀬戸貝うどんを食べる。 楽しい一時。

ANAの機内誌の取材とは知らず、若いおにいちゃんが来たから、ついつい瀬戸貝を5個に増やしてサービスしたら、食べた後で取材だったことを知らされたこと。

『若い人を見たらね、ついつい息子のような感じがして、その時は小さい瀬戸貝しかなかったから、2個じゃあ可哀想とおもうてサービスしたんよね』

それまでは2個だったのだが、雑誌に出たのでそれ以降は5個に増やしたという逸話や、その機内誌を見て、東京や九州からも食べにきた人が居た事などなど、面白いお話を聞かせていただく事が出来た。

『瀬戸貝は高いんですよねえ』『そうよ、5個入れよったらホンマはもうけにはならんのじゃけど、まあ太っ腹じゃけえ頑張っとるんよ』と、お腹をポンポンとたたきながら、笑っておられた。

『ごちそうさまでした。 こりゃあ、ほんまにおいしいです。 来た甲斐がありましたよ。 今度は家族で来ます』
『また来んさいね』

***

『ちどり食堂』のおいしい『瀬戸貝うどん』を堪能し、気の良いおばちゃんとの会話を楽しんだ。 これは、良い週末になりそうな予感。

さあて、今夜は忘年会だ!





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Last updated  December 9, 2007 07:27:45 PM
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