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DJ Kennedy/life is damn groovy

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April 30, 2005
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カテゴリ:Studio 54 Series
Le Freak / Chic

1977年5月にStudio 54で催されたビアンカ・ジャガーの30歳のバースデイ・パーティは、当時のStudio 54を象徴したイベントだった。企画はスティーブによるもので、多くのセレブリティを招待し、主役の彼女は白馬に乗って登場、馬を引いて彼女をエスコートしたのは裸身にボディ・ペインティングを施した若い男の子だった。

Studio 54はまさに著名人達の楽園、ディスコのメッカとして憧れの場となり、そこで働くDJやバーテンダー、バスボーイ達は「おしゃれで上質な客を相手にする」プロとしてのステイタスを手に入れる。とは言え、そういった実情がエスカレートしていく裏には、人の虚栄心、嫉妬がクラブの中で繰り広げられるdrug useやsex、homo-sexualityとともに絡み合い、その全てが異様に受け入れられる世界と化していったことが背景にあった。Studio 54の人気DJだったRichie Kagzorはいくつもの曲を、客が曲の変わるのに気付かないほど上手にブレンドし、10分にも繋げたという、当時としては画期的な技術を持っていたのだが、彼もまたStudio 54の魔力にとり憑かれ、クラブで過ごす時間の殆どを、レコードをプレイするのでなく、バスルームでドラッグに費やすようになり、半年後に解雇された。

代表的なエピソードの一つ。
Studio 54には、先日お話したように、有名な”ドア・ポリシー”があった。ドアマンのマーク・ベネッキは、スティーブの意向により、クラブに入れる客を厳しく選ぶ役割を持っていた。Studio 54をディスコのキングダムにするべく、クラブにそぐわない客は悉くその入場を拒否したのだ。これもこのクラブの代名詞であった。

1977年大晦日の夜、ChicのNile RodgersとBernard Edwardsは、Grace Jonesが次のアルバムに彼女達を起用しようと、Studio 54での彼女のギグに招待したが、当日の招待客リストに名前がなかったという理由でマークは彼女達を中へ入れなかった。彼女達は必至に「グレース・ジョーンズが待っている」と訴えたが、彼は聞かず、30分後、彼女達は怒って帰ってしまい、そうして作った曲は、”F○○○ Off”勿論このままこの言葉は使えないので、代わりにタイトルになったのが、”Le Freak"である。この曲はリリースされるや否やヒット・チャートのトップに躍り出て、6週間もその座を守り続け、アメリカの音楽史上3番目の大ヒットとなった。こうして、当時の音楽業界にとってもStudio 54はなくてはならない存在になり、”Le Freak"から1年後、Casablanca Recordsはスティーヴとイアンのプロデュースで”A Night At Studio 54"というLP盤を発表した。他にも、バック・ポケットに”54”のスティッチが施されたジーンズもトレンドになり、Studio 54が関わったもの何もかもが大きな産業になったのだった。

そんなStudio 54に出入りしていたセレブリティの中にはこんな人達がいた。
Andy Warhol, Halston, Calvin Klein, Diana Ross, Liza Minnelli, Elizabeth Taylor, Michael Jackson, 画家のSalvador DaliやピアニストのVladimir Horowitzなどの名もあり、Dustin Hoffman, Sophia Lauren, Muhammad Ali, Brook Shields, Yves Saint Laurent, Sylvester Stalone, John Travolta, Olivia Newton-Johnなど、VIP用の入り口を用意された多くの有名人が毎夜ここを訪れていたのだから、Studio 54のカリズマがどんなに強いものだったかがうかがえる。

しかし、そんなスティーヴとイアンの栄光にも、見えない影が歩み寄ろうとしていたのだった。





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Last updated  May 1, 2005 02:38:37 AM
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