けろりのいろいろ＆ベビーな毎日

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  最近の読書☆

  最近、いろいろあって本のことについてあまり書けませんでした。でも、この日記は自分が読んだ記録でもあるので、ちゃんと載せなくちゃ！す～ぐ忘れてしまうので。『きいろいぞう』西　加奈子今までで読んだ西加奈子さんの中で、一番好きでした。ムコさんとツマ夫婦のやりとりや田舎の雰囲気がとっても素敵です。こんなのんびり夫婦になれるといいな☆あと、この作品で以前私が謎に思っていた電子音について書かれてたのが、ちょっとびっくり。やっぱり聞こえる人いるんですね！タリアさん！ 『やめたら、お家スッキリ!―モノと手間がグンと減る「楽チン生活」70のヒント 』佐光　紀子いい嫁にならねば！と気負っていた私の肩の力をスッと抜いてくれた本です。あるから大変。じゃあ、いっそのこと無くしてしまえ！と大胆な発想で家事の面倒さをなくそうという考えの作者に感動してしまいました。でも、電子レンジは捨てられません。 『リアルワールド』桐野　夏生初めて桐野さんの本を読みました。『OUT』も気になってるんですが、なかなか手が出なくて。これは彼が、出張のたびに購入する文庫の群れの中から発掘してみました。セレクトが私と少し違うので、お互いに刺激になります。これは、普通の女子高校生十四子の隣の家で母親が息子のミミズに殺された。何故だか十四子と友人３人はミミズの逃亡にかかわることになって･･･。という話です。遊び半分からどんどん深みにはまっていく感じが少し怖かったです。続く・・・。

  2006年05月25日

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  『パズル・パレス』　ダン・ブラウン著

  （上）出版社名 角川書店 (ISBN：4-04-791517-3) 　　　発行年月 2006年04月 　　　サイズ ３００Ｐ　２０ｃｍ 　　　価格 1,890円（税込） （下）出版社名 角川書店 (ISBN：4-04-791518-1) 　　　発行年月 2006年04月 　　　サイズ ２８４Ｐ　２０ｃｍ 　　　価格 1,890円（税込） 日本で出たのは、『ダ･ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『デセプション・ポイント』に続いて４番目ですが、ダン・ブラウンのデビュー作です。どうも、あちらで出版されたのは全く逆の順番のようです。あとがきにもあったんですが、文章（翻訳ですが）や構成はちょっと荒削り。でも、『ダ･ヴィンチ・コード』につながっていきそうな雰囲気は持っていて読んでいて少しドキドキしました。舞台はアメリカのNSA（国家安全保障局）。全通信を傍受・解読できるＮＳＡのスーパーコンピュータ「トランスレータ」が解読できない暗号「デジタル・フォートレス｣が現れて・・・。とパソコン音痴な私がひるむ内容でしたが、そこはダン・ブラウン。懇切丁寧に分かり易く説明してあるので十分楽しめました♪あとはやはりラングドンシリーズの第３弾が楽しみです！『天使と悪魔』『ダ･ヴィンチ・コード』と来たら、どうしても期待してしまいますが、期待しすぎると大抵外しちゃうのでほどほどに・・・。『ダ･ヴィンチ・コード』の映画も観に行きたいので、彼に読んでもらおうと文庫本を買ってきましたが、私が再読中です。あらら～？これじゃあ、映画にいけないよ～。

  2006年05月08日

• 『ヒストリアン1・2』

  著者/訳者名 エリザベス・コストヴァ／著　高瀬素子／訳 出版社名 日本放送出版協会発行年月 2006年02月 価格　各1785円く～っ！ついに読み終わってしまいました。私が勝手にポスト『ダヴィンチ・コード』と思っている『ヒストリアン』。異なった時間の物語がそれぞれ謎を抱えて、息つく間もなくガンガン進んでいきます。残りのページが少なくなって行くのがつらく悲しい。もっと読みたい！ずっとこの世界に浸っていたい！と胸狂おしくなる本でした。テーマはずばりドラキュラです。雰囲気は本の装丁から予想できるように、ちょっと陰惨で閉鎖的。『ダヴィンチ・コード』と比べると、文章も少し複雑。でも、それを上回る魅力の源はなんと言っても、素晴らしい図書館と稀覯本がこれでもかと出てくる大盤振る舞いにあります。舞台の半分は図書館だったような印象です。本好き。図書館好きにはたまらない一冊。こんな図書館で働けたら・・・考えただけでも鼻血が出そうです。500年、1000年前の文章の中に潜む謎の手がかり。忍耐強く真摯な態度でそれに挑む歴史学者(ヒストリアン)達。個人的にはすっごく好きな本でした。

  2006年04月20日

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  『模倣犯　Ｔｈｅ　ｃｏｐｙ　ｃａｔ』

  　　　著者/訳者名 宮部みゆき／著 出版社名 小学館発行年月 2001年04月 価格 上下各1,995円（税込） やっと、読み終わりました。上下巻。文庫にしたら、5冊もあるんですね。面白かったけど、長かった。そして、内容が重かった・・・。どうも私は社会派小説？が苦手のようで、ミステリなら舞台は土砂崩れで閉じ込められた怪しげな洋館やら、台風で船が出せなくて孤立してしまった島などベタな感じが好きなようです。 この小説は、トリックというよりは人の心の動きに焦点があっている様な気がします。被害者の家族が、犯人やマスコミの報道でさらに被害者になっていってしまう。二重の悲劇。読んでいて、つらかったです。きっと現実も起こっていることなんでしょうね。幸せはこうも簡単に崩れてしまうのか、とちょっとマイナス思考になっちゃいました。 

  2006年04月12日

• 『容疑者Xの献身』

  著者/訳者名 東野圭吾／著 出版社名 文芸春秋 (ISBN：4-16-323860-3) 発行年月 2005年08月 サイズ ３５２Ｐ　２０ｃｍ ついに読みました。なんだかタイトルですでに落ち込みそうだったので、なかなか読めなかったんですよ～～。でも、読んでよかった！頭脳戦が繰り広げられる様が気持ちいいです。パズルを文章で読んでいる感覚でしょうか？（え？面白くない？）東野圭吾さんはゆる～い小説しか読んだことがなかったので、敬遠していたんですが、これはばっちりミステリでした。直木賞がこの作品でよかった。ちょうど、Iamさんもこの本を読まれていたみたいで、ちょっと運命を感じました。なんちゃって☆彼女も書かれてましたが、本の中に図書館が出てきます。そして、刑事さんから聞かれた利用者のプライバシーをペラペラしゃべっちゃう司書も出てきますが、実際はそんなことしません。ご参考までに･･･。あ～～でも脳を使いたくなりましたよ！ニンテンドーDSLiteがあれば、脳が鍛えられるのに！！！欲しいなぁ。

  2006年03月13日

• 『エンド･ゲーム　常野物語』

  著者/訳者名 ： 恩田陸／著 出版社名 ： 集英社 (ISBN：4-08-774791-3) 発行年月 ： 2006年01月 サイズ ： ３２４Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,575円（税込） 最近、今まで通り本は読んでいるんですが、シリーズモノが多くて、後でまとめて書いちゃお♪と近況ばかりを書いてました。これもシリーズもので、『光の帝国　常野物語』と『蒲公英草紙　常野物語』に続く、第三弾です。登場人物は、第一弾の『光の帝国-』に入っている「オセロ･ゲーム」に出ていた拝島一家が中心です。人びとの生活に紛れ込んでいる「あれ」。「裏返す」能力が強かった父はもうずいぶん前に失踪し、母も倒れた。一人残された時子は・・・。「オセロ･ゲーム」の続きが『エンド･ゲーム』韻を踏んでますね。展開も早く、さらっと読めました。私は、好きです。でも、前作・前々作とはほとんどかぶってないので、ちょっと寂しい気もしました。私よく本に夢中になりすぎて、電車を乗り過ごしちゃうんです！で、びっくりして挙動不審。バカだな～と思っても、やめられない。もちろん、話しかけられても気付きません。ちょっと、外では危ないカモ。

  2006年02月22日

• 『東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン』

  著者/訳者名 ： リリー・フランキー／著 出版社名 ： 扶桑社 (ISBN：4-594-04966-4) 発行年月 ： 2005年06月 サイズ ： ４４９Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,575円（税込） 　帯がないとこの本こんなにシンプルなんですね～。それにしても泣きました。今すぐ実家に帰って、親に会いたくなりました。母親と父親と自分。一番近くて、でもさまざまな思いがあって。この本を読むと、どうしても自分と自分の親とかがダブってしまって、号泣です。呑みに行き、遅い時間時帰宅した彼が涙と鼻水でグショグショになった私を見ておびえていました。泣きながら、自分の帰りを待ってたのかと思ったらしいです。･･･そんな事しません。それはさておき、これは沢山の方に是非読んでいただきたい本です。人を愛する気持ちがストレートに書かれてあって、読んだ人の心に必ず何かが残ると思います。彼の後輩は、この本と布袋さんの『秘密』とどちらを買うか迷って結局『秘密』を買ってしまったそうです。後輩に言わせると、「そんなの秘密でも何でもないよ！！！」という内容だったそうです。『東京タワー』にしとけば、充実した週末が送れたのにねぇ。

  2006年02月14日

• 『ポーの話』

  著者/訳者名 ： いしいしんじ／著 出版社名 ： 新潮社 (ISBN：4-10-436301-4) 発行年月 ： 2005年05月 サイズ ： ４３５Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,890円（税込） 不思議な不思議なお話なのに、なぜちょっと泣けてしまうんだろう？暖かい余韻が残るお話でした。いしいしんじさん2年ぶりの長編ということです。「うなぎ女」から生まれた「ぽー」が、沢山の人との交流を通して、理解したり成長したりするお話です。ぽーの純粋さがダイレクトに書かれてあるんじゃなくて、控えめにそっとかいてあるところが素敵です。登場人物も魅力的で、博学で身長がとても低い「ひまし油」、その兄で女たらしの「メリーゴーランド」、この世の天気は全て自分が操っていると信じている「天気売り」などなど、インパクトのある人が次々出てきて飽きません。装丁の絵もとても素敵なんですが、外カバーを取ってもかわいいんですよ♪あ、でも図書館の本はフィルム貼ってあるかも知れません。夜、カフェオレなんか飲みながらゆっくり読みたい本でした。（私は通勤電車で読んじゃいました。）

  2006年02月02日

• 『四日間の奇蹟』

  宝島社文庫著者/訳者名 ： 浅倉卓弥／著 出版社名 ： 宝島社 (ISBN：4-7966-3843-1) 発行年月 ： 2004年01月 サイズ ： ５０８Ｐ　１６ｃｍ 価格 ： 725円（税込） 第一回「このミステリーがすごい」大賞の金賞受賞作だそうです。やっぱり乗せられていると分かっていても、賞を獲った小説って読んじゃいます。内容は脳に障害があるピアニストの女の子と、左指をなくしピアノが弾けなくなった元天才ピアニストの青年が、慰問に訪れた先で不思議な出来事に遭遇する。という話です。読んだ方の感想は賛否分かれるようで・・・本を沢山読まれている方には、少しツライかも。文章も読みやすく、イメージも美しいんですがお約束が多いんです。う～ん、こう来たか(苦笑)って感じでした。先もなんとなく分かってしまうんですが、逆になんだか安心して読めちゃいます。既存のパターンをここまで面白く書けるってすごい。と思いました。確か映像化もされてるんですよね？ちょっと観て見たくなりました。観て見たいといえば、先日ついにハリポタを観ました！面白かったです（＾o＾）省いてる部分はあっても、映像ならではの迫力とか、もう最高です！シリーズの新刊発売日5月17日が、楽しみです。

  2006年01月31日

• 『きみの友だち』

  著者/訳者名 ： 重松清／著 出版社名 ： 新潮社 (ISBN：4-10-407506-X) 発行年月 ： 2005年10月 サイズ ： ３１６Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,680円（税込） また重松清さんにやられてしまいました。読み終わった今も、涙がとまりません。今回のお話は、事故で松葉杖をつくようになりみんなから離れていった恵美ちゃんと、小さいころから病弱でみんなの輪には入れないけどとっても優しい由香ちゃんの二人をとりまく人々の「友だち」のお話です。学校や友だちがすべてだった小さい頃がどんどん思い出されて、ピュアな自分に戻ってしまったみたいです。『その日のまえに』もそうでしたが、すごく感情移入してしまって、またこの本のことを何度も思い出して、考えこんだりしそうです。これって大人が読むからこんなに感動するんでしょうか？恵美や由香のように小･中学生が読んだらどんな感想を抱くんでしょうか？とても気になるところです。「友だち」って何だろう。本当に大切なことは何だろう。いつもはあまり考える暇もないですが、今回はすごく考えちゃいました。今日は、小さい頃の夢をみてしまいそうです。

  2006年01月24日

• 『インストール』

  著者/訳者名 ： 綿矢りさ／著 出版社名 ： 河出書房新社 (ISBN：4-309-40758-7) 発行年月 ： 2005年10月 サイズ ： １８２Ｐ　１５ｃｍ 価格 ： 399円（税込） 遅ればせながら、読みました。高校生の朝子は、登校拒否になることを決意。まず、手始めに部屋の中を空っぽにするべく家具のすべてをごみ捨て場へ。そこで出会った小学生に譲ったパソコンで、二人はお金を稼ぐことにした。句点のみでながながと続く文章にまず驚きました。読んでも、読んでも。←が来ない！！！終わらない！でも、ストーリーのテンポもよく、あっさりして、共感できました。長い文章も、朝子は若いんだし言いたいこととかがそんなに短くまとめられるはずないよね。と勝手に納得しました。すがすがしいお話でした。高校生の自分をふっと思い出せました。もう、ずいぶん昔だけど・・・

  2006年01月10日

• 『フィジーの小人』

  著者/訳者名 ： 村上龍／〔著〕 出版社名 ： 角川書店 (ISBN：4-04-158611-9) 発行年月 ： 1997年04月 サイズ ： ３８９Ｐ　１５ｃｍ 価格 ： 630円（税込） 永らくご無沙汰していました！昨年12月に結婚してから、旅行や年末年始と余裕のない生活を送っていまして、やっと復活です。もう、先輩主婦の方には鼻で笑われそうな感想ですが、主婦って大変なんですね！知らなかった。。。で、心に余裕がなくなってしまい、これじゃあイカンと普段の自分に戻るべくブログ再開です。で、この本は新婚旅行がフィジーだったので、タイトルに引かれて旅のお供に連れて行きました。機内で読んでいたのですが、なんだか思っていたのと違う内容でして・・・。簡潔に言うと、すごい性描写です。ちょっと気分悪くなってしまいました。不思議度は『ドグラマグラ』並みですね。さすがは村上龍さんです。私などにはとてもとても。お話はフィジーに住んでコメディアンとして働いている小人の方が、ある女性に出会い自分のＭの部分に気づいてしまう。というものです。読んでいると、どこかに落ち込んでいきそうな気になりました。ずばり新婚旅行には向いていません（苦笑）人気のない青いビーチ＆白い砂浜でデッキチェアに寝そべり、優雅に読んでいる本の内容がそんなだとは、夫になった人は知らなかっただろうなぁ。ところで、フィジーのマナ島に行って来たのです。海の中はお魚でいっぱいでした！パンをあげると前に進めなくなるくらい☆竜宮城にたどり着いた気持ちでした～。

  2006年01月04日

• 『土の中の子供』

  著者/訳者名 ： 中村文則／〔著〕 出版社名 ： 新潮社 (ISBN：4-10-458804-0) 発行年月 ： 2005年07月 サイズ ： １４０Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,260円（税込） 芥川賞受賞作品ですね。内容は小さい頃引き取られて先でひどい暴力を振るわれた主人公が、大人になってもその影をひきずって自暴自棄になっていて・・・。という話です。最近、抵抗できない子どもへの理不尽な暴力のニュースが多いので、おなかのあたりにずーんとくるものがありました。「土の中の子供」の次に入っている「蜘蛛の声」は、ちょっと不思議な話でした。橋の下にずっと隠れてすんでいる男の子の話です。現実と空想が渾然一体で、『ドグラマグラ』を連想してしまいました。私はこういうふしぎな話大好きです。人の内面って奥深くて、言葉では説明できないですよね。それを無理やり書いたらこうなったのかなぁ。とか勝手に解釈しちゃいます。これからは私事なんですが、今週末に結婚することになりました。今まで、その準備が忙しくブログの更新がなかなか出来ませんでした。で、来週はフィジーに旅行に行ってきます★ブログの更新は再来週から再開予定です！式は成功するのか！？無事に海外で楽しめるのか！？不安と期待でいっぱいですがとにかく頑張ります（＾＾）

  2005年12月07日

• 『野ブタ。をプロデュース』

  著者/訳者名 ： 白岩玄／著 出版社名 ： 河出書房新社 (ISBN：4-309-01683-9) 発行年月 ： 2004年11月 サイズ ： １８６Ｐ　２０ｃｍ ついに読みました本が最近多いですが、ついに読みました！！ドラマとは、多分かなり違っていますよね。だって、TVでは野ブタ。女の子になってるんでしょう？私はテレビをほとんど観ないので分からないんですか・・・。テレビ見ないってなんかアヤシイでしょ。友達にも「いっつも何してるのさ！？」とよく聞かれます。何してるって・・・多分本を読んでます。あとは三線弾いて、ちょこっと手芸。三線を習うまでは、趣味が読書しか書けなくてよく悲しい気分を味わいました。だって、“お酒”とかも書けないし。閑話休題。野ブタ。面白かったです。“俺”の一人称に慣れるのに少しかかりました。最近の人って感じの話し方なんですよ～。でも、話はすごく面白かったと思うし、色々考えちゃいますね。修二のうわっつらと中身のギャップに本人があまり気付いてない所とか、きゅっときます。野ブタ。くんは見た目がキモいっていじめに合うんですよ。それを修二がなんとかしようとするんですが、いじめって交通事故みたいにやってくるのかなぁ。と悲しくなりました。いじめに合わないようにって気を遣う毎日じゃ疲れちゃいますよね。学校がそんな場所になってしまうのは悲しいです。

  2005年12月01日

• 『図書館の神様 』

  著者/訳者名 ： 瀬尾まいこ／著 出版社名 ： マガジンハウス (ISBN：4-8387-1446-7) 発行年月 ： 2003年12月 サイズ ： １６５Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,260円（税込） なんとなく高校の講師になった清は部員がたった一人しかいない文芸部の顧問になった。毎日文学にどっぷり浸る部員垣内君や不倫相手の浅見さん、弟の拓実。ゆっくりした毎日を送りながら過去の傷が次第に癒えてく。人生の中で「挫折した」ってはっきり言える瞬間はそうないと思います。あっても、人には言いたくない。できれば、思い出したくもない。主人公の清にも、人生を変える消せない過去があって、読んでいるとなんだか自分の事と重なってつらかった。私の過ちはちっぽけなものなんですが。胸にささったトゲは、時間が経つと小さくはなるけど、けっして消えないんですよね。この本の舞台には、文芸部が活動する図書館が出てきます。同じく図書館に勤務するものとしては「司書が全くでてこないのは何故！？」とちょっと不思議でした。瀬尾まい子さんは中学校の国語の先生らしいのですが、いらっしゃる学校には専任の司書教諭がいないのかな～なんて思いました。

  2005年11月25日

• 『県庁の星 』

  著者/訳者名 ： 桂望実／著 出版社名 ： 小学館 (ISBN：4-09-386150-1) サイズ ： ２５５Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,365円（税込） エリート公務員の聡は一年間の研修でスーパーに勤務することになった！頭の固い「県庁さん」ＶＳいいかげんな「民間」聡は無事に県庁の星となることができるのか！？もう笑っちゃいます。県庁さんが「あっちゃ～。」なことを次々とやってくれます。本人が真面目なだけにおかしい。公務員の人にも読んでもらったんですけど「それは偏見だよ～。」と苦笑いでした。私の身近の公務員の方は、かなりはじけた方ばかりです。でも、エンターテイメントって感じで楽しめますよ！来年映画化もらしいです。織田裕二が「県庁さん」だそうです。結構ハマリ役かも。楽しみです☆

  2005年11月13日

• 『さくら』

  著者/訳者名 ： 西加奈子／著 出版社名 ： 小学館 (ISBN：4-09-386147-1) 発行年月 ： 2005年03月 サイズ ： ３８０Ｐ　１９ｃｍ 価格 ： 1,470円（税込） 大活字本にもなっていました。愛する家族のエピソードが「さくら」という犬を中心に語られています。手放しの幸せって感じの情景が、宝石箱のようにまぶしいです。まぁ、その後いろいろあるのですが、登場人物ひとりひとりが個性的で、とてもいいです。新聞の連載だったらしく、一つの話が短く、読みやすくなっています。通勤時間とかに読むといいかも。私は一気に読むタイプなので、ちょっと短く感じました。あとがきにありましたが、「さくら」のモデルは作者の家で飼っている15才の犬なんだそうです。うちにも犬がいるんですが、この本を読んでいるとやたらに犬のことを思い出しました。特に「さくら」が始めて外で寝る日なんかは、（やっぱり寒いだろうと家の中に入れてあげたりする）こんなことうちでもあったなぁ…と懐かしかった～。犬好きは特に泣けてきちゃうかも知れませんね。

  2005年11月07日

• 『ZOO』

  著者/訳者名 ： 乙一／著 出版社名 ： 集英社 (ISBN：4-08-774534-1) 発行年月 ： 2003年06月 サイズ ： ３３３Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,575円（税込）痛かった…。前回も書きましたが途中で投げ出しそうになりました。『りかさん』のおかげで最後まで読めました。とにかく流血が多いんですよ。目を細めて読みましたが、当然ながら効果はありませんでした。最後の方は免疫もついて、お弁当食べながら読めましたよ～。かなりグロかったですが。「陽だまりの詩」はちょっとじ～んとくる作品でした。作り主の墓を掘るためだけに作られたロボットが、次第に感情を持つようになってくる。自然の美しさ、音楽の素晴らしさに気づいた時、ロボットは自分の中にある想いにも気づいてしまう。他がグロいだけに、ちょっとビックリする程ピュアな話でした。もう免疫がついたので、『GOTH』にもチャレンジしてみようかなと思ってます。ところで、綾辻行人氏の『殺人鬼』は相当グロいです。でも違和感なく読めたのは、私が彼のファンだからなんでしょうか？

  2005年11月03日

• 『東京奇譚集』

  著者/訳者名 ： 村上春樹／著 出版社名 ： 新潮社 (ISBN：4-10-353418-4) 発行年月 ： 2005年09月 サイズ ： ２１０Ｐ　２０ｃｍ 先日、図書館の古い棚にペンキを塗りました。ちょっと触るのもためらっちゃうくらいやばい棚がさわやかな白い棚に変身！図書館の雰囲気もぐっと明るくなりました。（最初は焦げ茶だったので。）図書館司書はペンキを塗るのか!?と驚かれる方もいらっしゃるかも知れませんが、このペンキ塗り、意外に小規模な図書館にいらっしゃる方はされているようです。私の先輩の知り合いの方は、壁をピンクに塗られたそうです。職人魂を感じますね～。やはり少しでも心地よい図書館にしたいですもんね。でもお金（予算）はないし・・・となるとやはり日曜大工になってしまうんですよ。案外楽しいですけどね！さて、本の話です。この本もずいぶん人気がありましたね！というか海外も含めて村上春樹ファンは根強いですね。今回は村上氏自身が体験した奇妙な偶然を皮切りに、なんだか不思議な話をまとめたものです。ありえないけど本当の話、ってちょっと背筋が冷えますね。例え、内容がホラーじゃなくても。短編集になっていますが、自分の名前だけを忘れちゃう話「品川猿」が個人的には一番面白かったと思います。名前を思い出せないくせに妙に冷静な主人公が印象に残りました。

  2005年10月31日

• 『ネクロポリス（下）』

  著者/訳者名 ： 恩田陸／著 出版社名 ： 朝日新聞社 (ISBN：4-02-250061-1) 発行年月 ： 2005年10月 サイズ ： ３８５Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,890円（税込） 読み終えました！恩田陸さん最新刊。感想が賛否両論だったので、ラストが楽しみで・・・。確かにうう～ん？ってところもありましたが、物語全体に漂う雰囲気や、アナザー・ヒルの閉塞感のせいでなんとなく納得できました。恩田陸さんはヤングアダルトというイメージがありましたが、今回はそれを払拭されてますよ！ミステリの香りが漂う大人な読み物です。上巻の終わり方がすごく続きが気になる場面だったので、前回の更新のあと一心不乱に読んじゃいました。ところで、本を読むときってっ皆さんどんなポーズで読まれます？私はベッドにうつ伏せて海老ぞりで読むので、いつも背中が痛くなっちゃうんですよ～。

  2005年10月29日

• 『ネクロポリス（上）』

  著者/訳者名 ： 恩田陸／著 出版社名 ： 朝日新聞社 (ISBN：4-02-250060-3) 発行年月 ： 2005年10月 サイズ ： ４０１Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,890円（税込） 読みました。それで、今下巻を読んでます。ブログの更新よりも続きが読みたいんですが、上巻の感想を忘れそうなので・・・。アナザー・ヒルにはヒガンに死者が帰ってくる。死者は「お客さん」と呼ばれ、そこを訪れる人々は「お客さん」に会うのを楽しみにしている。今までの恩田陸さんにはない迫力です。ちょっと背筋も寒くなるし、ミステリーの要素も満載です。ミステリ大好きの私としては是非読まねば！！と楽しみにしていたんです。雰囲気としてはちょっと小野不由美っぽい？私の勝手な印象ですが。とにかく、下巻読みます！また！あと、ニックネーム？　ブログに合わせてけろりに変更しました。よろしくお願いしま～す！

  2005年10月27日

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  『東京DOLL』石田　衣良　著

  出版社名 ： 講談社 (ISBN：4-06-213002-5) 発行年月 ： 2005年07月 サイズ ： ２２０Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,680円（税込） ＭＧ（マスターオブゲーム）と呼ばれるゲームの天才がある日、コンビニでヨリという少女に出会う。ゲームのモデルとしてスカウトしたヨリには不思議な魅力と能力があった。恋愛に夢中にならないはずのＭＧは、ヨリをモデルとしてではなく、一人の女性として愛し始める・・・。とにかく、こんなかっこいい人いるのかな！？と、叫びたくなるほどＭＧがかっこいい！仕事に対するストイックな態度、ブランド物を颯爽と身に纏っているのに、実際お金には無頓着。は～、こんなステキな人私も出会いたい。思わず読み直しちゃいました。ところで、ブログを書くようになって思ったことですが、文章って難しいですね！私は、割と本を読むとき速読っぽくだーっと読んじゃうんですが、もっと大事に読みます。今度から。

  2005年10月24日

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  『生まれる森』島本　理生著

  出版社：講談社出版年月：2004年4月価格：1365円（税込）失恋の辛い記憶をを抱えたまま、「わたし」は大学の夏休み限定の一人暮らしを始めます。親友のキクちゃんとその兄の雪生のおかげでゆっくり傷が癒されていく。あとがきには「少女からの脱却をテーマにしたかった。」とありました。立ち直って行く様はまさに！です。恋愛に関して、痛いほどまっすぐな主人公の気持ちやもどかしさがダイレクトに伝わってきました。とても、おすすめです！こんな手放しの恋愛、昔したな～とちょっとまぶしかったです。コメントおばさんくさくてごめんなさい。

  2005年10月21日

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  『きらきらひかる』　江国　香織　著

  出版社名 ： 新潮社 (ISBN：4-10-380801-2) 発行年月 ： 1991年05月 サイズ ： ２２１Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,470円（税込） 少し更新をサボってしまいました。反省です。この本は、精神が不安定な笑子とその夫で同性愛者の睦月、さらに睦月の恋人の紺の話です。笑子と睦月はお互いの問題を知りつつ、結婚。納得づくの三角関係（表現が古い？）のお話です。すでに映画化されてるみたいですね。薬師丸弘子、豊川悦司、筒井道隆が演じているそうです。豊川悦司って、同性愛者の役が似合う。小説は、笑子の視点から書かれたの章の次に、睦月の視点から書かれた章、次は笑子の章と交互に進んでいきます。なんとなく『冷静と情熱のあいだ』を連想しました。

  2005年10月17日

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  『オオカミ族の少年 クロニクル千古の闇１』ミシェル・ペイヴァー　著

  さくまゆみこ／訳　酒井駒子／画 出版社名 ： 評論社 (ISBN：4-566-02411-3) 発行年月 ： 2005年06月 サイズ ： ４３０Ｐ　２２ｃｍ 価格 ： 1,890円（税込） 熊に襲われた瀕死の父に＜天地万物の精霊＞が宿る山を目指すよう誓いを立てたトラク。途中で出会った、ウルフと共に１２歳のトラクは北を目指します。舞台が６０００年前ということで最初は戸惑いますが、読み進めていくうちにトラクのひたむきさに引き込まれていきます。海外ではベストセラーだそうで、映画化も決定しているらしいです。ジャンルは児童書になるのでしょうね。最近は児童書からのベストセラー→映画化の作品が目立つ気がします。『ハリー・ポッター』『指輪物語』来年は『ナルニア物語』こうして見ると、全部シリーズものですね。『ナルニア物語』も面白いです。小さい頃読んだ方が多いようですが、私は大きくなってから読みましたが十分楽しめました。『おおかみ族の少年』は「クロニクル千古の闇」シリーズの一作目です。原作はまだ２作目が出たばかりだそうです。続きが楽しみです！

  2005年10月16日

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  『その日のまえに』重松　清　著

  出版社名 ： 文芸春秋 (ISBN：4-16-324210-4) 発行年月 ： 2005年08月 サイズ ： ２９２Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,500円（税込） 泣きました。というか号泣しました。テーマは「死」です。日常、あって当たり前と思っていたものが不意になくなってしまう。自分や、愛する人が消えてしまう。タイトルになっている「その日のまえに」はその後「その日」「その日のあと」と続きます。短編だから、泣けてもあっさり読める。と思った私が甘かったです。思いっきり泣きたいとき、一人で読んで下さい。今日は泣きすぎて、まぶたがはれちゃいました～。あと、余談ですが本の画像をクリックするとその本を購入できるページに行ってしまいます。ブログ初心者の私としては、やってみたかったからしたことですが、本は図書館で借りるとタダなんですよ！！この週末は図書館に行ってみませんか？素敵な発見があるかも・・・

  2005年10月15日

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  『日暮らし』（上・下）　宮部　みゆき　著

  1,680円（税込）講談社 ISBN：4-06-212736-9『日暮らし』を読み終えました。これは『ぼんくら』の続きにあたるんですが、記憶力が抜群にいい「おでこ」や皆が振り返るほどの美形の「弓の助」など、愛すべきキャラクターがたくさん出てくるんです。前作も良かったけど、本作できれいに完結したみたいです。でも、また続きが読みたい作品です。上・下巻あっという間に、読めちゃいます。講談社 ISBN：4-06-212737-71,680円（税込）

  2005年10月14日

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  『あおい』　西　加奈子　著

  出版社名 ： 小学館 　ISBN：4-09-386137-4発行年月 ： 2004年06月 サイズ ： １８０Ｐ　２０ｃｍ 価格 ： 1,260円（税込） すごい若い子が書いてるんだろうな～と思いました。だって、『蛇にピアス』で何かわからなかった「三角座り」や、『蹴りたい背中』で強烈なイメージを受けたタトゥーやら出てくるし・・・。でも、たった２つしか変わらわらないんです。歳。こんなに違うものかな～。私がおばさんなだけなのかな？読後の感想としては、意外にすっきり。主人公は気だるい感じなんだけど、なんとなく前向きでほほえましい。私はどちらかと言うと『あおい』の後に入ってる、『サムのこと』のほうが好きでした。突然死んでしまった、友人サムの通夜に訪れる仲間たち。サムのことを話したいのに、気がつくと、自分の話をしている。人一人の影響力、みたいなものを考えちゃいました。

  2005年10月13日

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