けろりのいろいろ＆ベビーな毎日

[児童書] カテゴリの記事

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• 『セブンスタワー　第七の塔　１光と影』

  　 著者/訳者名 ガース・ニクス／作　西本かおる／訳 出版社名 小学館 (ISBN：4-09-290351-0) 発行年月 2003年05月 サイズ ２５３Ｐ　２２ｃｍ 久しぶりに最近読んだ本の感想です！この本の作者は、『サブリエル』を書いたガース･ニクスさんです。『サブリエル』が読んでいて、ぞくぞくする程面白かったのでこちらにも手を出しました。13歳のタルはオレンジ層の選民。いつかもっと上の階級に上がるのが夢です。ある日、お父さんが行方不明になってしまい、タルの長い冒険が始まります。旅の途中でタルは氷民のミラと出会います。自分が選ばれた民であることを誇りに思うタルは、ミラが自分と同じである、ということをなかなか認めることができません。差別をしているという意識がないままにしていた差別に、ちょっとずつ気付いていくタルの成長がまぶしいシリーズです。全６巻ですが、息つくまもなく、の展開なので長く感じませんでした。無意識の差別は悲しいですね。読んでいてハッとすることが多々ありました。

  2006年03月06日

• 『ビビを見た！』

  著者/訳者名 ： 大海　赫　／著 出版社名 ： ブッキング (ISBN：4-83-544086-2) 発売予定日 ： 2004年01月価格 ： 1,890円（税込） 小学校の頃読んで、衝撃を受けた本です。図書館のどこにあったかも思い出せます。もう、すごいインパクトなんです。原本は1974年に理論社から出ていたんですが、絶版。吉本ばななさんの熱い応援で復刊となりました。ばななさんにとっても忘れられない一冊のようです。そんな印象をもたれている方、結構いらっしゃるみたい。私はずっとタイトルが思い出せなくて（本の場所は覚えていたのに）もどかしく思っていたんですが、テレビでばななさんがこの本の話をしていて、「これだっ！」と再発見。ちょうど復刊していて、感動の再会となりました。ばななさん、本当にありがとう！！！お話は、目が見えないホタルがある日突然声を聞いた。「7時間だけ目がみえるようにしてやろう。」初めてものが見えるようになったホタル。でも、気がつくと以前まで目が見えていた人たちの目が見えなくなっていた！ホタルは進んでいくうちに、緑色の少女ビビに出会います。再読後は涙が止まらなかったです。懐かしさとか切なさとかが一気に来ました。内容が暗いんですが、落ちて行ったりはせずなんだかさわやかというか・・・上手く言えません。私のくよくよをぶっとばしてくれる一冊です。小学校の図書館にあったんですが、実際小学生が読むには印象が強すぎてちょっと微妙です。大人の方にはいいと思いますよ！

  2006年01月06日

• 『ロアルド・ダールコレクション　２ 　チョコレート工場の秘密』

  著者/訳者名 ： ロアルド・ダール／著　クェンティン・ブレイク／絵 　　　　　 柳瀬尚紀／訳 出版社名 ： 評論社 (ISBN：4-566-01411-8) 発行年月 ： 2005年04月 サイズ ： ２６９Ｐ　１８ｃｍ 価格 ： 1,260円（税込）これも映画化されました。ジョニー・デップの演じるウィリー・ワンカ氏がとても気になります。チャーリーが住んでいる町にある世界一有名なチョコレート工場（ウィリー・ワンカ氏所有）に５人の子ども達が招待されることになりました。10年間誰も入ったことのないワンカ氏の工場は不思議がいっぱい！見学に行くにはチョコレートに入った金の招待状を手に入れなければなりません。貧しいチャーリーは、年に一度、誕生日に一枚だけチョコレートが食べられるのですが・・・子どもの頃夢見たお菓子の国がそのまま出てくる夢いっぱいの本です。原作そのままの面白さを日本語でも出そうと、訳者の方はかなり苦労されたそう。映画はまだ見てないのですが、歌や踊りがあるにぎやかな話なので映画にしてのきっと面白いはず！続編に『ガラスの大エレベーター』があります。

  2005年11月11日

• 『マーリン　4　時の鏡の魔法』

  著者/訳者名 ： Ｔ．Ａ．バロン／著　海後礼子／訳 出版社名 ： 主婦の友社 (ISBN：4-07-245150-9) 発行年月 ： 2005年10月 サイズ ： ３３３Ｐ　２２ｃｍ 価格 ： 1,890円（税込） アーサー王伝説ってご存ですか？ヨーロッパに古くから伝わる英雄伝説で、「アーサー王と円卓の騎士の物語」です。私はきちんと読んだことがないのですが、「聖剣エクスカリバー」や「騎士ランスロット」と言われると、ああ聞いたことある！って感じです。この本の主人公になっている「マーリン」は、後にアーサー王に石に刺さった聖剣エクスカリバーを石から引き抜くように指示する大魔術師です。作者は、「有名な魔術師の子ども時代が全く書かれていないので、書いてみようと思った。」そうです。マーリンは自分の母親と名乗る女性と暮らしている。でも、マーリンには幼い頃の記憶がなく、どうしてもその女性を母親だとは思えない。ある日、マーリンは自分の中に恐ろしい力があることに気付いてしまう！出だしからかなり衝撃的。えっ！児童書だよね？！と思いつつ読んでいくと、引き込まれました。続きが出るのも早く３巻が出たのは３ヶ月前。どの巻もハラハラしちゃって、ゆっくり読めません（苦笑）。５巻完結なので、次が楽しみです。

  2005年11月10日

• 『りかさん』

  著者/訳者名 ： 梨木香歩／著 出版社名 ： 新潮社 (ISBN：4-10-125334-X) 発行年月 ： 2003年07月 サイズ ： ２６２Ｐ　１６ｃｍ 価格 ： 500円（税込） 以前、どなたかにおすすめして頂いて本です。『からくりからくさ』『沼地のある森をぬけて』の元になったという話を聞いて、ぜひ読まねば！と思っていました。『家守綺譚』もすごくステキな話でしたし。ファンタジー好きの私にぴったり！実は、昨日は乙一さんの『ZOO』を読みかけていたのですが、「ママが私を殺すとしたらどのような方法で殺すだろうか。」とか朝起きたら血だらけで～包丁刺さってるのに気付かなかった、とか。膝から下の力がミューっと抜けて、続きが読めなくなっちゃったんです。で、中和剤を！！ギブミーーーー！！！という感じで、書店で求めたのがこちら。一気にほんわかレベルまで回復しました。「リカちゃん人形」が欲しかったようこちゃんにおばあちゃんがプレゼントしたのは、「りかちゃん」と書かれた市松人形だった。でも、その人形はただの人形ではなく、言葉を話し、ほかの人形の気持ちがわかる特別な人形だった。ようこは、りかさんを通じて人形たちのさまざまな思いを感じていく。児童書なんですが、いやいや誰が読んでも面白いと思います。人形たちの描写が愛らしいんですよ。『からくりからくさ』も早く読みたいですね。

  2005年11月01日

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  『アブホーセン　古王国記3』ガース・ニクス著

  訳者名 ： 　原田勝出版社名 ： 主婦の友社 (ISBN：4-07-238641-3) 発行年月 ： 2004年06月 サイズ ： ４９３Ｐ　２２ｃｍ 価格 ： 3,150円（税込） ついに！古王国記の完結編を読みました！前作『ライラエル』の続きです。ライラエルと古王国のサメス王子（サム）がアブホーセンの館から世界との友人ニックを助けるために出発しようとするところから始まります。敵は二人を館に閉じ込めるために霧を発生させ、奴霊や難民に館を包囲させます。無事に脱出するには、危険なものが潜む地下通路を通らねばならず・・・ライラエルとサムは陰謀を阻止するのに間に合うのか？！と今回もハラハラでドキドキな展開です。アブホーセンが死霊を葬るために持っている七つのベルの秘密が解き明かされたり、ライラエルやサムに従っていたモゲットや不評の犬の正体も一気に判明します。書いていたら、また一から読み直したくなってきました。ですが、シリーズ３冊買おうと思ったらほぼ１万円！図書館で借りることをお勧めします。

  2005年10月19日

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  『ライラエル　古王国記2』　ガース・ニクス　著

  やっと、ブログのお引越しが終わりました。 次回からはリアルタイムで更新できると思います。著者/訳者名 ： ガース・ニクス／著　原田勝／訳 出版社名 ： 主婦の友社 (ISBN：4-07-233610-6) 発行年月 ： 2003年11月 サイズ ： ６６９Ｐ　２２ｃｍ 価格 ： 3,360円（税込） もちろん、先日読んだ『サブリエル　古王国記1』の続編です。舞台は、1作目から14年後の古王国。先見の能力を持つクレア族に生まれたのに、いつまでたってもその能力が開花せず悩む少女ライラエルが主人公です。王国は何者かによって、不穏な雰囲気が漂っているし、ハラハラの連続ですが、このシリーズやはり面白いです！今回は、3作目『アブホーセン』にそのまま話が続いています。早く読みたいっ！！

  2005年10月18日

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  『サブリエル　古王国記　1』　ガース・ニクス　著

  訳者名 ： 原田勝出版社名 ： 主婦の友社 (ISBN：4-07-233112-0) 発行年月 ： 2002年11月 サイズ ： ４７０Ｐ　２２ｃｍ 価格 ： 2,625円（税込） 主人公のサブリエルは18歳。父は死者を操り、また眠らせることができるネクロマンサーの中でもただ一人、正しい心を持つアブホーセン。5歳から学校の寄宿舎で育ったサブリエルにある日、父の急を告げる知らせを受ける。父を救うため、住み慣れたアンセスティエールを離れ、サブリエルは生まれ故郷の古王国へ壁を越えて舞い戻ります。そこは、チャーター魔術とフリー・マジックがあふれ、死者が当然のように甦る世界。表紙からも雰囲気は出ていますが、かなり暗めです。でも、主人公が若く、力強いのでそんなに落ち込まず読めました。なんだか、かっこいいんですよ！古王国記シリーズの一冊目で、三冊完結です。この後も、『ライラエル』『アブホーセン』と重量級が続きます。

  2005年10月17日

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  『ハッピーバースデー』　青木　和夫　吉富　多美　著

  金の星社１２６０円ISBN　４－３２３－０７０５６－Xもともと、児童書の[心の処方箋シリーズ]の『ハッピーバースデー　命かがやく瞬間』の加筆修正版です。児童書コーナーにある時から、気にはなっていた作品です。両親にかえりみられず、誕生日を祝ってもらえないあすかは、「生まれてこなければ良かった」と思い悩み、声が出なくなってしまいます。その後、祖父母にあずけられたあすかは、命の大切さを心で感じ、変わっていきます。これが、児童書だったのかと驚くほどシビアな内容です。子ども達がこれを読んで、どう思ったかがとても、気になります。読み終わっても、後に残る素敵な作品でした。うがった読み方はせず、素直に呼んでいただきたいです。ピュアーな気持ちになりました。

  2005年10月14日

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