妊娠日記『男の苦悩。子作り・子育てと性欲の狭間で』

[出産] カテゴリの記事

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• これからの夫婦関係を思う

  　漸く名前が決まる。１４日以内の最終日。日曜日だが取り敢えず受け付けてもらう。これで法を犯さずに済んだ。後日，手続きが必要であるが。愛，海のときと同じように，コヨちゃんの実家で記者会見風に発表。私の家にも電話。皆，名前が決まってひと安心。声を掛けやすくなった。親の勝手とも言える思い込み，思い入れで名づけたが，彼自身が高めていくのだと思う。「緑」頑張れ。　これで，妊娠，出産，退院，名付けの一通りの騒動が終わった。残りは家に入るのみ。これから本当の子育てにはいり，長い長い時間と手間がかかるのであるが。　いつ家に帰るか。私や愛，海がばてるまでかな。４０歳を前にしての出産。コヨちゃんの回復は早くないはず。実家でゆっくりして欲しいと思う。私の気力・体力も同じように落ちているのでそのバランスが難しい。　一つ区切りが付いたところで，考える。当然のことながら，現在は「致しレス」状態，４ヶ月になろうとしている。出産後，「致しレス」に陥るケースが多いと，記事になっている。ここから，私とコヨちゃんとの距離，関係をどう築き上げるかが，育児と並ぶ重要な問題。お互いいつまで男と女でありたいと強く思う。　難しいことはさておき，こういうときこそ，「一人致す」。勿論，来るべきコヨちゃんとの再会・再開をイメージしながらであります。

  2005年02月06日

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• 期限まで残り僅か。出生届を出さねば。

  　珍しく，コヨちゃんの実家に連泊。いよいよ明日が出生届の期限。１４日以内に出生を届けないと３万円以下の罰金。名前が決まらなくても届けは出せる。ともかくも明日には受付てもらわないといけない。　なかなか名づけてもらえない三児は，とうとう「権兵衛」と呼ばれるに至る。周囲はどんな名前をつけるか，妙な期待をしているようで困る。愛も海も変わった名前をつけた印象はないが，周囲はそう見ている。「今度はどんな名前」と友人。「兄ちゃん２人に合うような名前にせな」とは私の母親。色々考えて悩んだ挙句，ほぼ決まる。出生届を記入。一晩寝たら変わるかもしれないので念のため，「名」の欄だけは空白にしておいた。　そんな状況の中，コヨちゃんの用事や，自分の着替えを取りに家に戻る。戻ったついでといっては何だが，短時間で「一人致す」。どちらがついでかと苦笑いしてしまうのであります。

  2005年02月05日

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• 早くしろコールの中で

  　２月４日（金）　３日ぶりに見る三児の顔。顔が少しふっくらして，しわしわだった足もふっくらしてきた。少し安心。三児のベッドをはさんでコヨちゃんと私の変形川の字，山の字かな，で眠る。夜中の３時ごろ，弱い泣き声が聞こえていたような気がする。後で聞いたらなく前にコヨちゃんが乳をやったらしい。私に気を遣ったとかで。　今の三児の表情は，怒っているときに愛の表情そのもの。それを言うと愛は，「父さんよりましじゃ」という。私はそんなに怖い顔，きつい目つきをしているのか。反省である。それはさておき，「名無し君」と実家の面々に呼ばれるようになってしまった三児。早く名前をつけろコール現われだ。誕生から１４日以内が原則。明後日が期限になってしまった。未だ決め手がない。　色々考え，コヨちゃんと相談するはずが，どっぷりと眠ってしまったのであります。

  2005年02月04日

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• 名づけに際して思うこと

  　名前が決まらない。この日曜日が取り敢えず締め切り。名前を決められない理由を考えてみた。愛も海も，コヨちゃんと私の思いを込めて名付けた。８歳と６歳になった今おもうことは，つけるのは大人だけれど，その名前を作り上げていくのは本人だということに考えが及ぶ。どんな名前であっても，本人自身が名前に重み，深み，広がりを築き上げていくと感じている。だから名づけが遅い理由にはならないとも思う。　ともあれ，候補がまったくないわけではない。やっぱり思いを込めてあげるのは大切だと思うのであります。

  2005年02月03日

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• 名前が決まらない。焦ってはいますが・・・。

  　三児の名前がなかなか決まらない。どうも決定的なものがない。愛と海の生活もあって落ち着いて考えらないのもあるが。愛と海は変わった名前といわれていて，周りは今回も随分と期待しているようだ。「どんな変な名前つけよるやろ」と聞こえてきそうだ。　三児はことのほか毛深い。眉毛よりもでこの産毛の方が濃い。背中も濃い。司馬遼太郎さんの「龍馬が行く」に龍馬の名前の由来があった。背中に龍のような毛が生えているところからつけられたとか。真似しようかとも考える。出生届の一応の期限が迫っている。コヨちゃんは実家，私と愛，海は家。話す間もなく時間が過ぎる。　時間がないといいながら，日記を書く時間と，「一人致す」時間があるというのもおかしな話である。　今日はこの冬一番の寒さ。ここ数年にない寒さ。冷たくてかじかんでしまう程。それでもやっぱりいつもの様に「一人致す」。ひやっとした感じが別人の手のようでよいのであります。

  2005年01月31日

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• 赤ん坊の細い体と、巨乳

  　今日退院。母子共に健康。三児を取り上げてくれたドクターは，心拍のことを，「絶対大丈夫」と強く言ってくれたそうだ。何があって心拍が乱れていたか分からないが，ひとまず安心。　せっかくの退院なのに私は仕事。義姉が病院から実家に運んでくれた。色々な人に感謝。こうやって命が支えられ，我が家の幸福が支えられていることを忘れてはいけない。忘れた途端，幸福は足早に去るのだと思う。肝に銘じて生きてきたい。子ども達にも伝えたい。　細い細いからだ。私の親指ほどしかない足首。それでも動物の本能，足を左右に動かし布団を蹴る。愛と海がオムツを換える。りっぱな一物がついている。実際にこの目で見たのは初めて。やっぱり男児だ。　睾丸，いわゆる玉袋がやけに黒い。赤ん坊は総じてそうなのか，私に似たのか。ってこんな話を書いてどうする。　授乳の時間。コヨちゃんの胸にドキドキする。授乳中の女性に性欲を感じるのはタブーとされているが，特別に許してもらおう。誰に許してもらえるのか分からないが，私の連れ合いだから。　「巨乳やろ，母さん」と私。　「ほんまや，巨乳や」と愛。そんな会話も幸福なひと時。小さい体で乳を吸う三児を見てつくづく思う。　私は決して巨乳が好きなわけでもない。コヨちゃんのサイズがちょうど言いと思っている。若い頃，コヨちゃんはそうは思っていなかったようだ。　コヨちゃんの実家から一人家路に。独りきりの家で，ゆっくり「一人致す」。授乳シーンは幸福を感じても，おかずになったわけではないのであります。

  2005年01月30日

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• 退院に向けて思うこと

  　いよいよ退院が明日に迫った。病院にいる間は色々なことから開放される。三児（赤ちゃん）の体調管理も気を使わなくて済むし，コヨちゃんがすることも少ない。退院は母子ともに健康な証拠でもあるが，自立のスタートでもある。明日から寒波がやってくると，天気予報はどれもこれも注意を呼びかけている。病院から出たところがいきなり真冬。心配だ。　愛と海にとっては，退院は嬉しい。私も嬉しい。病院ではガラス越しに見ることしかできなかった三児に触れることができる。息遣い，乳臭い香り，うんこの臭い，泣き声，全てを直接感じることができる。子育てに参加できることができる。コヨちゃんといる時間も確保できる。コヨちゃんの実家ではあるが。　明日からが子育ての始まりだ。気合を入れて，手を抜いて。睡眠と栄養で体調を整え，「一人致して」心の健康を保つのであります。

  2005年01月29日

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• 出産とそれぞれの立場

  　小さい体で，力いっぱい泣いている姿を見ると，健康に誕生してきたことが分かる。心配していた，心拍のこともドクターは何も言ってこない。大丈夫なのだろうと楽観的に考える。何かあればその時に覚悟を決めればいい。　この子は愛と海のことをなんと呼ぶのだろう。「あんちゃん」「ちぃ兄ちゃん」だろうか。どこかのドラマだ。私が「海兄ちゃん」と声を掛けると照れた表情。弟を持つ嬉しさか。　　海は寂しい気持ちもあってか，コヨちゃんの近くに居た。家では私に引っ付いてくる。愛は寝ながらも私の手を捜していた。コヨちゃんが入院している寂しさだけではないのかもしれない。これから気をつけないといけない。　　寂しいのは私も同様。愛と海と眠ってしまう。早朝４時半に起きてしまう。この寒さの中，「一人致す」。違った寂しさを感じないでもないが，「日課や」とつぶやくのであります。

  2005年01月27日

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• 出産用語って・・・・

  　今日の朝，初めての授乳。あまり出なかったらしい。愛，海の２人の時もあまり出なかった。体質ってあるのだろうか。吸う力が弱いからか。「ちょっと吸うたろか」と半分本気で私。「本まにしょうもないこと言うよな」「真剣に言うてんのに」とあほな会話。今日は２人きり。愛と海はコヨちゃんの実家に泊まる。　こんなあほな会話ができるのも，コヨちゃんも赤ん坊も今のところ何の問題もないからだ。ちょっと安心したところで，更に軽薄な考えが浮かぶ。　生き方に深刻に悩む人間と，その対極にある軽薄極まりない人間が私の中に同居する。　出産は神聖な神の領域の活動なのに，軽薄な渡しは考えてしまう。　「子宮口の開き具合を触診で」指ですよね。 「剃毛」・「浣腸」 なんと言えばいいのか，物凄い言語の宝庫だと思うのです。　母子共に元気だからこそ，軽薄な自分が表出するのであります。

  2005年01月26日

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• 危険な状態を脱して・・・・

  　コヨちゃんかの報告から見たお産。　剃毛，浣腸を終え，トイレに。その後，ベッドに移って点滴で誘発。３０分して，陣痛が。いよいよきつくなった。「分娩台に移れ，早く」とドクター。両脇から助産婦二人に抱えられ起こされる。「痛あああい」と叫び声。「早く。早く」立ち上がると天敵の管が途中で抜ける。逆流。血液も。「ピッっとつないで早く」看護士のコヨちゃん。自分ではめて分娩台に。「早よ，足も上げて」ここでもう一人のドクター登場。二人体制に。「よっしゃ，力入れろ」「がんばれよ」とドクター２人。３回ほどで生まれる。　ドクターが２人体制になったのも，物凄くせかしたのにも理由がある。相当危険な状態で，陣痛のたびに心拍が低下。脳に血液がいきわたらない可能性があったらしい。取り上げた後ドクターは，「９９パーセント大丈夫。脳に影響はない」とほっとしたように話してくれた。心拍の計測結果を示しながら。心臓そのものに何らかの異常があるかどうかは分からない。金曜日に分かってから，色々なことを覚悟してきた。でも元気に泣いている姿はひとまず安心。　　面会に来た愛と海をみて看護婦さんは，「３人一緒の顔やなあ」と笑ってくれた。　無事にこの世に姓を受けたからこそ，こうして落ち着いて日記も書き，「一人致す」ことができるのであります。

  2005年01月25日

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• ついに誕生。私の側から見た出産。

  今日も午前中に産科で心拍の検査。水曜日に陣痛誘発して出産することを提案され了承したと電話があった。その日，私はどうしても抜けられない仕事があり病院にも行けないが，産まれてくる子とコヨちゃんのことを考え，やむを得ずと判断。　仕事を終えて早めに帰宅すると，コヨちゃんは腰を抑えながら，「できることは済ませたいねん。手伝って。」と今夜にも産まれそうなことをいう。子宮は２横指の広がりがあるらしい。病院まで３０分。その間に産まれてしまう可能性もあって不安だと漏らす。　ご飯を食べ，愛と海と風呂に入る。８時２０分　　病院に電話で相談。陣痛は弱いが，心拍の異常，子宮の状態を考え病院に行くことに。８時３０分　　愛と海を布団に入れ，コヨちゃんのお母さんに電話。９時には着てくれるとの事。それまでは愛と海の二人きり。８時３５分　　病院に出発。いつもゆっくりな運転を，今日はことさら丁寧にしていると，「もうちょっと速く」と突込みが入る。未だ，産まれそうにはない。９時００分　　病院前に到着。コヨちゃんだけ降りる。病院の駐車場を見つけるのに時間がかかる。病院に入ると急かされて，怒られてドクターのところに。９時１０分　　ドクターの説明と私の質問。　　　　　　　「お腹が張ったときに心拍が落ちる。しばらくして戻る。初産だったら出さずにオペをする。３人目なので何とか出したい。できる限り短い時間で出産する必要があるので，今から誘発して分娩に入る。了承してほしい。」　　　　　　　「誘発と通常の分娩とのリスクを比較してということですね」と質問。　　　　　　　「そうです。ではこれから誘発します。１時間か長くても２時間くらいで済むはず。」　　　　　　　「時間がかかればオペの可能性もあるのですね。」　　　　　　　「ないとはいえません」９時２０分　　浣腸と剃毛が済み次第誘発に入ると助産婦に指示。私は待合に。９時４０分　　「痛あああい」とコヨちゃんの声。声の聞こえやすいところに移動。ドクターと助産士の励ましの声。９時４７分　　泣き声。無事誕生。　　　　　これが私の側から見た，３男の誕生。目がパッチリ，まつげも長く鼻は少し低いが元気体重は２５００ｇ強。３人目で予定日間近にしては小さい。１時間ほどコヨちゃんにつき添い帰宅。愛と海が待つ家に。

  2005年01月24日

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• これがつわりだ

  「石焼ビビンバが食べたい。」とコヨちゃん。つわりであんまりたべられないのに，珍しくリクエスト。３日前，職場の宴会で焼肉。続いてしまうがかまわず出動。探していた店が見つからず，チェーン店へ。　結局，「思ってた味と違う」と半分しか食べず。焼肉も数切れだけ。これがつわりだ。果たして，どんな味をイメージしていたのだろう。少ししか食べてない割りに，夜中に胸焼けがしたらしい。　つわりって本当に大変なんやと　つくづく思うのであります。　

  2004年07月03日

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