5歳と3歳、いじめを考える
それは歯医者さんからの帰り道でした。もうすっかり外は暗くなっていて、寒くもなっていたので急いで自転車を走らせていました。ちょうど地元の中学校の部活後の帰宅時間とぶつかっていたのか、中学生が数人ずつ固まって下校していました。私達の自転車の前方で、ある一人の男の子が、飛び蹴りをしながら歩いているのが見えました。何度も何度も。それをうしろでみながら4,5人の子たちが歩いています。ひょっとしたら単なる悪ふざけだったのかもしれないけど、私の自転車のライトに驚いたのか、飛び蹴りをしていた男の子はあわててそれをやめ、気まずそうにこちらをみました。私の自転車と、中学生たちは、ゆっくりすれちがいました。子供達は黙ったまま、じっとおにいちゃんたちをみていました。しばらくして振り返ると、その集団はばらけていきました。おうちに帰ってゆるるがいいました。「あのおにいちゃん、かわいそうだった。蹴ってるおにいちゃん、ひどいよね。」ちいが「でもみんな、やめなよっていわなかった。」それぞれ少しショックだったみたい。だから「ゆるるとちいならどうする?」と聞いたら「あんなことしない」「されたら、ちゃんとやめてっていう」「そこにいたら、やめなっていう」口々に返ってきました。そのとおり。それが、大きくなってくると、色んな要因がからんで、そのとおりにできなくなることもある。一緒に悩んでいかなくちゃいけないこと。でも、軸はその意見どおり。子供と向き合って、話は続けていきたい。