黄八丈を訪ねる旅、行って参りました~飛行機&温泉編
念願の「黄八丈の織り元を訪ねる」企画、行ってまいりました。初めての「着物で旅行」でもありましたし、目の前で繰り広げられる伝統工芸、天然染料の見事な色‥予想を上回る充実した内容に震えるような感動を覚えて帰りました。美味しいお魚、露天温泉、意外にもちょろっとできた観光、などなど、盛りだくさん!大お勧めツアーであったことをご報告したいと思います。 メンバーは、発起人の中村屋ダン之助さん&たまこさんご夫妻、着物盟友・振振毬杖(ぶりぶりぎっちょう)さん&ぶりっとさんご夫妻、「お金かけずに着物遊び」ブログ共同主宰者で高校時代からの友mizuho&私eribowの3組6人。「ツアー」を目論んでいた私としてはちょっぴり寂しかったですが、今回は「偵察隊」だと張り切ることにしました。 羽田空港で、和装の3人だけで撮ってもらいました。mizuhoと私は木綿着物に下駄、ダン之助さんは大島の単衣に絽の羽織です。気候もちょうどよく、ダン之助さんの着姿を見て、「私も大島で来ればよかった」と悔しがることしきりのmizuho。ダン之助さんと私は、黄八丈の帯です(鼻息)。私が抱きしめているのは、露天温泉ガイドブックです(笑)。 八丈島の空港はこんな感じです。ひなびてます!空気がきれいです!緑が濃いです!何にもないです!あああ~、遠くへ来たんだなぁと感慨。 意外に暑くないです。というか、温暖化異常気象の今日この頃、東京の方がよっど「亜熱帯」かもしれません。 夏休みでもないのに飛行機は往復満席で、一体どんなお客が‥?と不思議だったのですが、現地に着いてみて疑問は氷解。手荷物が回ってくるターンテーブルは、次々とながーい釣竿、大型クーラーボックス‥そう、八丈島は釣のメッカだったのです(納得)。 お世話になったのは、やましたのおやど。さっそく送迎バンで迎えに来て下さいます。こじんまりしたホテル、という感じの民宿。和室と洋室があります。今回小人数でしたので、家族ごと3部屋に分かれて、mizuhoと私は和室広々~。 「温泉めぐり」のために、長襦袢と足袋を脱いで、補正も外して、「浴衣スタイル」に変身。これならちゃちゃっと脱いでちゃちゃっと着られますからね。気候的にも木綿が直肌にぴったりでした。洋服組&大島の4人は、作務衣や甚平にお着替え、全員すっかり和のくつろぎスタイルに変身です♪ 宿の方にご紹介いただいた「宝亭」でお昼を食べることにしました。宿から歩いてすぐです。ランチ各種1,575円‥ふーん、観光地値段ね、と軽い気持ちで頼んだらびっくり!すごい豪華です!!! お刺身は姿作り丸一匹、今とってきたと思われる新鮮さ。天ぷらは特産の明日葉がゴワゴワと大きい上に、“海老が組み体操”状態。アラ汁は具だくさんでよい~おだし。これに副菜がてんこ盛り。すでに「宿の夕食」レベルの豪勢さ、はっきり言って安すぎます(感涙)。舟盛りなど頼んでいる他のお客さんを見ますと、どれもすごい量と鮮度です。さすが釣のメッカ、自分で釣った魚を調理もしてくれるそうです。 地酒の焼酎もいろいろ並んでいたので、頼んでみました。315円です。ほとんどが見たことのない銘柄、地元消費なのでしょうか。こういう現地ならではの品揃えを楽しむのも、旅の醍醐味の一つですね。 ダン之助さんご夫妻はバイク、ぶりさんご夫妻はレンタカー、mizuhoと私(=運転できない)はバス、と3チームに分散しました。空港で見つけた、「バス乗り放題+温泉入り放題2日間パス」1,000円がお買い得なのでさっそく購入しました。バス代も温泉代もけっこうかかるので、1箇所温泉に入れば元を取ります。ただし、バスは2時間に1本程度とほとんど便がない。時刻表チェックは真剣にしないといけません。 念願だった、末吉温泉「みはらしの湯」へ。初公開、eribowのお宝映像です。クリックしても大きくなりません(笑)。 湯船が島の形と同じひょうたん形なのが見所です。写真で見るよりは小さい印象です。でも海を見晴らす眺めは最高です!茶褐色に濁った湯も、素晴らしい(←湯の質にはけっこうこだわる方)。 同じく眺めのよい休憩室があり、のんびりくつろぐことができます。自販機はありますが、ビールは売ってません(要注意)。 注意すべきは、男女日替わり、ひょうたん形のお風呂は、片方だけです。狙って行かないと「ひょうたん形」のこのお風呂には当たりませんし、カップルですとどちらか片方は諦めです。2日連続で来るとか?!今回はmizuhoの事前サーチのお陰で、ばっちり入れました♪ 今回は無理でしたが、夜遅くまでやっています、満点の星空を眺めながらの入浴も、お勧めなんだそうです。 それから、もう一つ、裏見ヶ滝温泉へ。バスのスケジュール上、入る時間はなかったのですが、バスの運転手さんが「8分くらい間があるから見てきたら」と勧めて下さったので、見学だけしてきました。ここは水着必須の男女混浴。入浴者に断って、浴衣姿のまま足先だけつからせてもらいました。ここもなかなかいいお湯でした。 写真などを見て、あんまり素敵じゃなさそう、と予想していたんですが‥写真にはなかなか写っていない、ポイントとなる「滝」がなかなか野趣溢れ風情があり、予想外によかったです。今度来たら入ろう、と心に決めたのでした。 島のはじっこの方なので、バスで30分くらいはかかりました。ほとんどがらがらのバス内で、奥様二人連れに「空港でお見かけしました」と声をかけられました。そりゃ着物姿はほかにないものね(笑)。 道は大変空いており、対向車もセンターラインもみかけない場所が多かった。これなら私も免許持参してレンタカー借りて運転すればよかったな、とちょっと後悔。mizuhoには「私は乗らん」と拒否されましたが‥。(←ペーパードライバー歴1×年) 事前にはレンタサイクルも検討していたのですが、たいへんに山坂が多いことが判明。トライアスロン目的でないならば、止めておいた方が無難ですね。 さて、これからメインの「黄八丈の工房」を訪れますが、今日はこのへんで。続く。eribow