着物道場 ~長襦袢派? 二部式派?
皆様は、襦袢は二部式派ですか? 長襦袢派でしょうか。【二部式派の言い分】・動きが楽・お手入れが楽・寸法(身丈)が調節しやすい【長襦袢派の言い分】・長いから長襦袢・長襦袢が王道・二部式の人がいうほど、不便ではない。これが普通散歩ネコは、昔から二部式派でした。でも、着付け教室によっては、「長襦袢のみ」というところもあるので一応持ってます。振袖や訪問着、喪服用にも、それぞれ長襦袢を作りました。でも、呉服屋の勤務時代、周りはみんな、二部式でした。呉服屋にいるというと、「いつも着物を着て、きちんとしている」「おしとやかな態度」などど思われがちですが、実態は、肉体労働です。しかも、かなり過酷でハード。特に、展示会の前後、物品の搬入・搬出は、全員でやらないととても間に合いません。座ったり、立ったり、着物がギッシリ入った段ボール箱を持ち上げたり、脚立に乗ったり、天井や壁に飾りつけをしたり…毎日の店内清掃もちゃんとやります。畳は雑巾掛け。家より丁寧にやってた気がします。入社時には、長襦袢派だった人も、やがて、二部式派になります。二部式派の欠点は、既製品はポリばかり、ということです。ポリは、夏は暑いし、冬は寒いし、静電気は起きるし、静電気が起きるということは、ホコリが付着しやすいんです。油断すると、すぐにうっすら黒くなります。正絹の二部式も既製品でありますが、売れ筋ではないので、あんまり見かけないです。それに、せっかく正絹なら、自分サイズで作りたいもの。そこで、正絹の反物から、「洗える正絹の二部式襦袢」を作ります。その「洗える正絹の二部式襦袢」なら着るたびに自宅の洗濯機で洗えます。いつも気持ちよく、着物を着ることができます。洗濯機で洗う時、今までは、バサッと入れてましたが、先日、着物用の洗濯ネットを見つけて、試しに使ってみたら、これが good で nice なんです~ 着物用の洗濯ネット左がパッケージ、右が中身の洗濯ネット。今までは、二部式を脱ぐ → そのまま洗濯機へ入れる→ そのまま乾燥機へ → 乾いたら、簡単にアイロン掛けというサイクルでしたが、このネットを使ってからは、アイロン掛けもいらないくらい、綺麗に仕上がります。しかも、汚れはちゃんと落ちてるんです。すごい!次回は、ネットの使い方をご説明します。