子どもたちに「原風景」を
わたしの町は東京の郊外なのですが、町の人口の増えてるところと減ってるところが極端で「学校統廃合」が問題になってるんです。その「交流集会」が土曜日あったんですが、ゲストの田中孝彦さん(都留文科大学、前は北大で、教育科学研究会委員長)この話が、たいへん学ぶことが多かったので、以下、メモメモです(^_-)1)「学校統廃合」が子どもにとってどんな経験なのかよく考えること。これはすごく大事・阪神大震災、三宅島の子たち=慣れ親しんでいた家、郷土、友だち関係からたちきられ、 新しく関係づくりを強いられる子たちにあらわれたダメージ、・学校統合の対象となった少数の子どもたちの受けるダメージはかなりのもの・それは時間的にすぐにでない場合がある。何年か後にはじめて言葉になることもある。・大人が気づいていない傷を子どもたちはもっているかもしれない・ていねいに子どもの言うことを聞いておく、記録する、考えておく そういう方向でまとめることはすごく大事なこと2)小規模の学校はいいことだ!そこは確信もっていい。・世界中で新自由主義がすすんでいる。国家予算の公教育支出切り捨てて、あとは個人で買う。教育も福祉もそう・しかし、子どもたちは自分のペースで学んでいけるところを求めている・一人一人に手厚く、平等にが基本だ・統廃合のとりくみで、その意味が明らかになっている。・この経験は非常に大事な経験で、子どもにとって学校とはどうあるべきか。考えたことはすごく大きな経験だ。3)子どもの生活圏(自転車で、歩いていけるところ)に安心して通える学校があること。・いつでもおもいだせる学校、木や石ころや自分の原点を感じ考えられる「原風景」が大事。・そこがもてないと子どもは不安定になる。大きくなって、世界をまたにかける子になっても根っこがあることが大事。・フィンランドの有名なマルメッコ(デザイナー)は、今も、おじいさんの代に建ったヘルシンキの古い家にずっと住んでいる。「わたしのデザインはこの風景と経験のなかからすべて生まれている」そうだ。・教養の構造は、徹底して地域に、そこから世界にむきあっている。・地域に根ざすとは、いろんな問題にでくわしたとき、向き合える原点を子どもたちにつくる。慣れ親しんだ地域での安心した学校はそうありたい。・そういう生活を子どもたちに保障する親たちの生活を・「ユニバーサル・ローカリズム」と聞くが、地域にねざすこと、原風景の育ち、いまここで生きている子にとって、この学校は安心できるのか?の問いかけをみなさんの「原風景」ってどうですか?