責任は重大
楽天の岩隈久志投手が3年間で総額11億円(年俸プラス出来高)の大型契約を勝ち取った。右ひじの故障で一時は投手生命も終わりかと危惧していたが、今シーズンは最多勝、防御率などのほか沢村賞も獲得し完全復活した。「近鉄球団史上」でも投手としては最高年俸になる。貨幣価値が違うとはいえ、かっての大エースである鈴木・野茂・阿波野等をはるかに超える年俸は値打ちがある。また来シーズンは高須に代わって選手会長に就任することになり、チームのまとめ役としての責任も重くなる。従来は週1度の先発で大事に使われていたが、楽天がクライマックスシリーズや日本シリーズに出場するためには、ロングリリーフや抑えでの登板も要求され、ダルビッシュや涌井などとパ・リーグの真のエースの座を争うことになる。