音しるべ Vol.6 - アマチュアバンドライブ講座
おこんばんは!「これから自分で音楽を演奏したい!」とか「始めてばっかりで何をどうすればいいんか分からへん!」っていう深刻な悩みを持つ Boys&Girls に向けて、その辺を分かりやす~く解説するこのコーナー。その名も、道しるべならぬ『音しるべ』!!今回は、前回に引き続き、「めっちゃ分かりやすい楽典講座」を、、、。って思っとったら、ブログ友達のrizum-taiさんから質問をいただいたから、それに答えよかな?彼は今中学3年生で、「包茎少年隊」っていうバンドを組んどる。(若さによるアホ臭さ全開で、大変よろしい。)で、そんな彼の悩みは、「来年の春に気合入れて初ライブを敢行したいんやけど、どうやってライブすんの?あと、必要なお金は??」って感じやね。っちゅうことで、今日のお題は、「はじめてのライブ♥ ~そして伝説へ~」これは、アマチュアバンドがライブハウスで対バン(他のバンドさんと一緒にライブすること)することを前提としたお話。ほんじゃ、行くで~!!はじめてのライブ♥ ~そして伝説へ~ (Special Thanks for rizum-taiさん)1. ライブをやることを心に誓う。「まだ腕がないから、、、」とか、「まだ全部曲完成してないから、、、」って感じでライブを先延ばしするのは単なる言い訳。バンドは、きっと人に見られることで成長する。腕とか曲の完成度なんてモンは、ライブが決まったら勝手にみんながんばって克服できるはず。「背水の陣」を敷くのだ!2. ライブハウスを決めて予約する。別に家の近くにあるライブハウスでいいと思う。近くのライブハウスを知らん人は、先輩に聞くなり、タウンページ開くなりしましょう。普通は、ライブする予定日の2ヶ月~3ヶ月前ぐらいに予約すればOK!(1ヶ月を切ると、予約がいっぱいで予定日にライブできへんと思っとった方がいい。)ただ、ライブハウスによってはジャンルが偏っとる場合もあるから、その辺は要チェック!(アコースティックの弾き語りユニットが、ヘビメタバンドばっかり出演するライブハウスでライブする、っちゅうのは、ほんのちょこっと違和感あるやろ?)あと、予約する際に、ライブハウスによってはデモテープ等の審査が必要な場合もある。そんな時は、普段の練習をMD等に録音してそれを出せばOK!(宅録環境がある恵まれた人は、家で作ったデモテープ等でもいい。)審査に合格するかどうかは運任せ!3. 練習をがんばる。がんばれ!!4. ライブチケットを売り捌く。「チケットはお客さんが勝手にチケットぴあで買ってくれて、何もせんでも10万人ぐらい来るんちゃう?」っていうアホな考えを持っとる人は、もう一回2才ぐらいから人生をやり直したほうがいい。アマチュアバンドは、当然自分らでチケットを友達とか親兄弟とか学校の担任の先生とか校長先生とかに売り捌かなアカン。で、ライブチケットは、大体ライブ1ヶ月前ぐらいにライブハウスに取りに行く、もしくは郵送してもらう等の方法で手に入れる。ライブハウスが発行するチケットにはもちろん定価があるんやけど(大体1,500円前後)、それを友達に何円で売ろうがバンド次第!別にタダで配っても、ライブハウスには文句一つ言われへん。ただし、そんなことしてもたら、自分らで負担する金額が大きくなってまうけどね!(後述のライブ費用計算方法参照!)ちなみに、僕の友達で「チケットを売ったお金をぜ~んぶ使ってしもてメンバーとケンカした揚げ句、解散!!」っていうロックンロールなヤツがおるけど、チケットを売ったお金は、ライブ費用の一部になる大切なお金。くれぐれも手を付けんように!!5. ライブする。燃え尽きるのだ!<ライブ費用計算方法>ここからはライブ費用の計算方法について。数学が苦手な人は、学校のクラスで1番数学ができる子に計算してもらいましょう。っちゅうことで、以下はライブ費用を計算する計算式。名付けて「僕達私達の青春公式」!!● 売ったチケット枚数がノルマ枚数以下の場合チケット定価×ノルマ枚数 + 機材費 + オプション費用 - 売ったチケット代×売った枚数● 売ったチケット枚数がノルマ枚数以上の場合チケット定価×売った枚数 + 機材費 + オプション費用 - 売ったチケット代×売った枚数 - (売った枚数-ノルマ枚数)×チケット定価×キャッシュバック比率こんな感じ!!次に、上の公式の中の用語の説明!!チケット定価ライブハウスが指定するチケットの定価。普通はチケットに書いてあって、大体1,500円前後。ノルマ枚数ライブハウスから、「これぐらいはお客さん呼んでね!」って言われる数。お客さんが例え1人でも2人でも、ノルマ分の料金はバンドが負担せなアカン。ただし、ノルマ以上のチケットを売ると、後述の「キャッシュバック」が受けられる。大体15枚~30枚ぐらい。機材費ライブハウス使用料みたいなモン。普通は1,000円~3,000円ぐらい。オプション費用録音やビデオ録画をライブハウスに依頼する場合にかかる費用。「別に録音とか録画とかいらん!オレは常に前だけを見てんねん!!」っちゅう場合はこれは必要ない。録音はタダ~1,000円ぐらい、ビデオ録画は1,000円~5,000円ぐらい。(普通は録音するMDとか録画するVHSはバンド持ち込み。)売ったチケット代これはバンドがお客さんに売る時の値段。チケットに定価はあるんやけど、それをなんぼで売り捌こうがバンドの自由。売った枚数バンドが売り捌いたチケット枚数。キャッシュバック比率ノルマ枚数以上のチケットを売った場合、チケット定価の一部がバンドのものになる。キャッシュバック比率は普通は50%やけど、中には100%のライブハウスもある。例えば「1枚1,500円ノルマ20枚キャッシュバック50%」で「25枚のチケットを売り捌いた」とすると、5枚[売った枚数-ノルマ] × 1,500円[チケット定価] × 50% = 3,750円が、チケットをお客さんに売った代金とは別にバンドのものになる。ここで、例を出そか!「1枚1,500円、ノルマ20枚、機材費3,000円、キャッシュバック50%」っていう条件で、「チケットを1枚1,000円で15枚売り、オプションで2,000円のビデオ録画」の場合、1,500円×20枚 + 3,000円 + 2,000円 - 1,000円×15枚= 20,000円がバンド負担になる。次に、上と同じ条件で、「チケットを1枚1,500円で30枚」売り捌いた場合、1,500円×30枚 + 3,000円 + 2,000円 - 1,500円×30枚 - (30枚-20枚)×1,500円×50%= -2,500円つまり、2,500円の儲け!オメデトウ!!図に乗って、「チケットをぼったくって1枚3,000円で10,000枚」売り捌いたとする。1,500円×10,000枚 + 3,000円 + 2,000円 - 3,000円×10,000枚 - (10,000枚-20枚)×1,500円×50%= -22,480,000円な、なんと!一夜にして2千万円以上もの儲けが!!こ、これぞアメリカンドリーム!!恐るべし、、、。あ~、疲れた、、、。他にも「こんなん教えてほしい!」っちゅうのがあったら、このコーナーで偉そうに解説するから、是非リクエストして!ほなほな!