地理が苦手なわけ
社会が苦手で、特に地理が大嫌いという生徒がいました。中学生に地理の授業をしていたときのこと。問題に地図が載っていました。北アメリカの地図(輪郭線のみの真っ白)です。生徒が首をひねっているので、どうしたのか聞くと「これ、どっちが海でどっちが陸?」北米が、陸に挟まれた海に見えていたようです。そもそも大まかにでも世界地図が頭に入っていないと、地理なんて覚えられるはずがありません。そこで、まず何も見ずに世界地図を書いてみることにしました。「どっちが上手に書けるか、勝負しよう。」と言えば大抵のってきてくれます。もちろん、とんでもない地図ができあがりますが、それでいいのです。それまで、ぼんやりとしか地図を見ていなかったのが、「あー、ここはこんな風になっているんだ。」とか「アフリカとヨーロッパってどうつながってるのかな」など地図への関心が格段とあがります。その後、自分で書いた世界地図に、知ってる国を全て書き込ませたり一通り遊んでいるうちに、大まかな世界地図が頭の中に出来てきます。その後、初めの北米の地図を見せると一発で「アメリカ!」と見分けるようになりました。この生徒はその後、高校入試の直前には、社会が一番の得点源になりました。地理嫌いの克服には、まず地図を書くことからはじめましょう。小学生なら、日本地図で。