高級、襖新調、張替え、またどんな古い掛け軸屏風等の修復、修理もいたします。
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古布を使った掛け軸23
墨彩画53
水墨画206
南画(南宗画)2
掛け軸、尺八横物、14
百円均一で買った絵馬12
半切、掛け軸の構図9
廃品利用1
北画の描き方7
古画研究194
今日の仕事237
田能村竹田84
大相撲(前夜祭)34
九州場所5
風景41
絵の道具4
表具のコツ36
古布を使った表具24
個展会場風景37
焼き物8
贋作の掲載1
印鑑を作る33
旧家の襖絵修復35
ボロボロの額の修復12
お寺の金箔張り20
書の作品1
裏打ちの仕方9
Sumi-e painting5
paper hanger works3
オブジェ3
狩野探幽1
小城での仕事1
全194件 (194件中 51-100件目)
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谷文晁の花鳥画に角軸(骨)の古物を使いました。本当は牙軸をつかったがいいですが、新品で3万とかしますし古物も高いです。古い角軸で少しひびも入っていますが裏のほうにまわして使いました。
2008.03.31
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谷文晁の花鳥画です。前の仕立ては金屏風に貼ってあった品ですが、掛け軸にすることで一番映る形になったと思います。
表装前はボロボロでした。酒井抱一もよくヤフオクに出てきますが、さっと描けて凄い絵はでないですね、この絵は宮本武蔵の絵に通じるものがあります。
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酒井抱一の水墨画(僕の中では名品)これはキレも尺(30センチあたり)1万5千円のキレで象牙、すごい材料を使いました。それに応えてくれて、きれいによみがえりました。ヤフオクで3600円で買った品です。職人の一番のよろこびは・・・・こんなところにあります。文化庁の買取予算が15億円しかなく・・文化財が守れないニュースが今朝ありましたが、本当に人材も予算もないのが現状でしょうね、やくに立たない役人の給料は莫大なことを国民は怒ったがいいですよ。
箱書きの文字を色止めしてみました。これに紐をつけて飾りものにしてもよさそうです。鉄斎の文字だけでもありがたいです。
2008.03.16
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富岡鉄斎の箱書きのある木箱です(木箱1100円でした)鉄斎は緑青をつかって木にいろいろ書いています。僕がいいなと思ったのは80年間使われた水車の木をつかって焼き物の木箱をつくって、南山寿と書いて彫ってあり緑青を入れたもので(中は渋い信楽の焼き物)80年も使われ続けた木の味が鉄斎の感覚と合致して、まさに日本人好みのわびさびでした。今鉄斎の水差しがヤフオクに出ていますが・・・偽物くさいですね。鉄斎は字も絵ももの凄く上手でくずしてかいています。
文政12年、竹田52歳の作と思われます。画賛の文字がみだれて書かれていて、さっと絵も描かれている為か入札が少なかったので安く買えました。掛け軸を少しはなれて眺めるとさすがにいい感じがします。
2008.03.11
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塩川文麟の葉書大の絹本画です。旧家の襖絵修復ではまだ桜の葉を描きに行く予定ですから、参考になります。
2008.03.07
全体像です。花のかたち、向きとかデッサンしないと描けない絵です。四名家の一人で幕末の京都画壇をリーダーする存在だたそうです。デッサンを大事にして南画の風味をくわえた独特の絵があります。
2008.03.05
葉書サイズの水仙の絵です。デザインもいいし葉の色合いもいいですね、こんな絵を絵手紙にも描いたらすばらしいでしようね、これが江戸時代に描かれたとは思われないくらいです。
2008.03.04
藤の花ですが、蔓は一回で描いてあるよにも見えますが、どうしたらこんなふうにいくのかな?いい絵はすぐに真似してかいてみたいですね、現代の藤より上品な感じです。住んでるところは町の花になっていてゴールデンウィークには藤の花が満開になっています。
絹本に描かれた絵の拡大部分ですが、墨と顔彩の使い方がいいですね、ドーサの加減もあると思いますが、葉っぱにたらし込みで墨をうまく使ってあります。虫も小さいですが的確にかけています。京都の円山派ならではの写生がいきてるようです。
塩川文麟の小さい絵です(11、5X9,5)上手な描き方で手本に一つ買いました。本当は水仙の絵が良かったけど予算オバーでした。明治10年に70歳ということは江戸時代の作と思われます。
本物のようです・・・・と発表しましたが、残念ですが印がすこし違うようです。絵はいまいちですが、筆文字は良く出来ています。寝つつきけば、垣をへだてて、わか?水をくむ、人の声?(なぞ、)春めきにけり、古画を研究する中ではこういう偽物がまた勉強になったりします。1000+送料が勉強代になりました。
2008.02.19
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この落款印は刻者は細川林谷ということですが、竹田のお気に入りと思われます。これと似た印の見せ物の掛け軸も沢山出ていますが、繊細な線までは真似れないようで、わかり安い判断になります。
昨日届いた田能村竹田の掛け軸、若水を汲む図、元旦の朝、若水を汲んで飲んだそうです。不老長寿の薬?信仰があったそうです。掛け軸は表装はボロボロで、誰も入札が無く安く買えましたが、本物に間違いないようです。
2008.02.17
今回、襖絵の修復で、反省点で色んな情報を集めてみました。いままで何の疑いも無く使っていた。動物系ドーサ(膠、ゼラチン)が紙を酸化されて、紙の傷みを促進らしいということです。僕が金箔を押したりしていたドーサが、現代は樹脂系で3種類もあったり、色んな絵の具が出ていたり、時代はどんどん変わっています。勉強して新しい物を試そうといっぱい買ってみました。紙の酸度を測る酸化ペンで書いた画像です。酸化を起こさない中性ドーサ、レジンドーサと言うのがあるのがわかりました。
2008.02.01
今日も旧家の襖絵、描いてきましたが・・・昨日につづけてカメラをわすれました。明日は撮ってきます。これはここ最近買った田能村竹田の鶉図です。なんか簡単によく描けています。これも表装はやりかえる必要があります。
2008.01.19
僕のへたな富士山をたくさんの人にほめて頂いて・・・ありがとうございます。お口直しにいいなと思う谷文晁の富岳図です。これを見るとまだまだです。
2008.01.06
尾形光琳の扇面画の裏は京都の養蚕会社(明治20年)の帳面が下張りにあり、今から120年くらい前に仕立てられたものとわかります。尾形光琳も着物問屋で潰れかけた家業の為に40歳くらいから絵を描きだしたといいます。洗ってみたら印が少し薄くなった気がしますが、花びらは白くなりました。まだ濡れているので乾いてから全体の色止めをしたいと思います。
2007.12.22
尾形光琳の扇面画に押してある印、変な感じはありません、資料の印でも近いももあり、いんの押し方(圧)の違いで印影が違ってみえる・・そんな違いです。また違うことがわかりましたら報告します。
2007.12.19
切金細工は自分でもやろうと思えば出来ますが、金箔を数枚重ねて箔バサミでドーサ引きした。線に箔をのせていくのですが、これだけでも大変な技が必要です。そして絵もいいし、どこか相当のお金持ち、名のある人が屏風もしくは襖に依頼し施されたものと思われます。これも研究課題ですね、
尾形光琳の作か?まだ真贋はわかりませんが、仕事がしっかりした金細工仕事に絵も印もいいです。作品が作品だけに誰も入札はなかったんですが、いい作品だと思いますどんなふうに仕立てるか思案中です。
田能村竹田のデザイン表具の表装前はこんな感じでした。キレはいいキレですが無難な表具でしたが、今回の表具で洒落た現代建築に飾れる作品になったと思います。
2007.12.17
酒井抱一の花鳥画を切り継ぎしました。酒井抱一は尾形光琳に傾倒して光琳の作品を集めていたそうですが、琳派の始まりは、開祖は本阿弥光悦、俵屋宗達にあたります。途切た琳派を現代風に描いた人が川端龍子先生です。
2007.12.13
今日は、一日旅館の障子張りに行ってましいた。今日は旅館も少し暇みたいで遅くまで仕事ができました。旅館も24日のクリスマスまでが忙しいそうですが・書は本阿弥光悦の載せていなかった部分です。
2007.12.10
本阿弥光悦の巻物前にのせていない部分です。この巻物も時間があれば仕立て直しして発表したいですが、桐箱とか作り直しが必要です。
2007.12.09
この時代に描かれた作品は出光美術館をはじめ、たくさん重要美術品に指定されています。どこかまた突き抜けた感じがあります。実際の作品を個展会場でぜひ見ていただきたい気持ちです。頼山陽から一楽帳のお礼に竹田がもらった印影のアップですが、印肉を後でのせた痕がハッキリわかります。
2007.12.08
この作品も何ヶ月も前に洗濯するとこものせた作品です。やっとここまできました。あと明朝といって掛け軸の端にスジを入れる予定です。表装前は茶色の無地のキレで映りがわるかったので随分よくなったと思います。
2007.12.07
竹田の表装前がこんな感じでした。煤だらけで、キレがさわるとボロボロくずれてきます。これは200年たったんだなぁ~って感じの品でした。
2007.12.06
池大雅の山水画もマクリで手に入れた品です。これは普通の人にはわかりにくいかもしれませんが、もの凄くいい絵です。描いてあるリズムがいいですね、手前の木の葉を濃墨で描いていって最後は擦りつける筆でかいてあります。その描きかたで中墨、淡墨、と使い分けて、大胆な墨使いに感心されられますし、現代人の墨の捉え方と違い光が開放されてまさに池大雅の世界になっています。
この掛け軸が表装前の状態ですが、図題からその時代とも考えられますが、僕は一度、明治、大正の間に一回表装があったように思えます。大正の末期でもすでに80年以上たっていますし、この掛け軸は持ち主がわからないままネットオークションに出してわかる人に・・とのことでした。時代が経つと?がでてきますね。
2007.12.04
前に載せた竹田の大米法これはどうやら偽物のようでした。本物として発表したことを本当にしみませんでした。来年の個展までには真贋がハッキリしたものを発表出来るように今は整理中です。家に来るお客さまは、竹田は難しいとほとんど個展を応援する人はいません。孤独な研究ですが、真実は描いてある絵の方にあるので、それを読み解けるかだけです。微力ですが頑張ります。
2007.11.23
コメント(6)
僕が思った晩年の文晁の作品だというのがわかる本の表紙です。
2007.11.21
本紙を無事裏打ちして仮張りに張り込んだ状態ですがここまでやると一安心です。落款の文字がみだれた、乱暴な書き方が晩年の文晁の特徴です。絵にも凄いスピード感があり動きまで感じられます。上の方に描かれた木の葉で空間が見事に描き込まれています。小品ではありますが文晁の名品だと思われます。台表具の形で普通の大きさの掛け軸に仕立てたいと思います。(絵の幅が27センチの品です)
倉の入りっ放しで、倉滲みができています。こんな作品ですが表装できれいになる品です。折れが出てる掛け軸をそのままにしているとそこが切れてボロボロになります。
2007.11.19
この本の正式な名前は、填詞圖譜巻上、です。中身はこんな感じです。返り点が複雑だったり、昔漢字でわかりにくかったり、大学の専門の先生じゃないと難しいですね。・・・でもたまに読めたりもします。今はやりの脳トレーと一緒ですね。
2007.11.17
昨日竹田の出した本を手に入れたので、漢文解読の勉強をはじめました。僕の頭ではいっぺんには無理です。幸いネットを通じてヒョウソク、の並び、韻のフミ方書いてありますが、返り点の複雑さに改めて驚いています。日本人は凄いです。中国語を返り点をうって日本語読みにした。天才は誰でしょう?読めなくてもサワリだけでも意味があるので続けたいと思います。
最近まで贋作かどうか悩んでいた品でしたが、よく出来た偽物だと結論がでました。長い時間見ていくとハッキリ結論がでたりします。まだまだ勉強不足です。でもこれは真面目に描かれた贋作です、食べるために頼まれれば、昔の絵描きさんはよく描いたりもしていらっしゃいますます。
2007.11.16
竹田の小品の掛け軸の絵も洗濯、裏打ちしました。綺麗になって作品がよろこんでいるようです。汚れたままだとかかれた時とは違ったイメージになります。色落ちしないか心配でしたがさっと洗ってほとんど汚れは落ちました。
2007.11.15
谷文晁は江戸時代の南北合派といわれる、文晁系の創始者です。もちろん竹田も弟子の一人ですが(渡辺華山・立原杏所・青木南湖・松本交山・佐竹永海・大西圭斎・大岡雲峰・谷幹々・は妻・鈴木鵞湖・渡辺玄村・遠阪文雍・僧雲室・金子金陵・高久靄崖・鈴木芙蓉・田崎草雲・田能村竹田・菅井梅関・岡田閑林・目賀田介庵)など文晁は100幅あったら全部に偽物といわれるくらいですが、この絵も谷文晁と書かれてはいませんでした。自信もって本物といえる品です。これを綺麗に洗って掛け軸にしたいと思います。
この絵は文晁の晩年の名品と思われます。疎画(筆数が少ない絵)にこそ名人の筆があれわれます。その点でこの絵は文晁の墨の感覚の凄さを伝える品です。僕が美術館などで時々思うのは確かに本人の作であるけれど・・・これは出してみせる作品でない物も平気で飾ってあったりします。こういう名品を見せてもらいたいですね。
慶応三年、富岡鉄斎の二行書の掛け軸も洗濯裏打ちしました。少し黄色い唐紙(竹を使った紙)に書かれていました。これは一番唐紙といわれる紙です。洗いムラがでていますが、もう一度洗うか考え中です。
2007.11.14
前に載せたときは、真っ黒な状態でしたが、写真ではそれほどでもないよう写っていましたが洗ってもとのように柔らかくなって紙も長持ちします。200年もたっていますし、下げっぱなしで昔は焚き物をたくので煤がしっかりついてしまっていました。
洗濯することで、描かれた時期の絵のすばらしさがよみがえります。
落款の文字が草書でわかりにくかったのかもしれません。誰の入札もなかったので僕が安く変えましたが、鳥文斎に品に間違いないようです。
本紙が傷む為にこれくらいまで洗いました。本紙一枚にしてからまた悪い場合はもう一度洗います。でもずいぶん綺麗になったと思います。
薬を使って選択してました。糊が濃く、紙が厚いので汚れが落ちにくいです。
屏風からはがしたまま厚く裏打ちしてありました。これだと作品が駄目になるので掛け軸に仕立てなおしたいと思います。
この絵は、屏風か襖に貼られていたものと思われます。さっき洗濯してみました。これはその前ですが、すごくよく描けた花鳥画です。栄之の確かな筆の冴えをみせています。幅は45センチでけっこう大きめです。