ジーン・セバーグによる接続法
職場に映画のビデオを何本か置いている。 ときどき、気晴らしに見ることがある。 今朝、終業後に『勝手にしやがれ』を少し見た。 パトリシア(ジーン・セバーグ)とミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)の、会話を見たかった。 パトリシアがポスターを丸めて、片目で覗く場面だ。ここが、私は好きなのだ。Michel: Qu'est-ce qu'y a ?Patricia: Je vous regarde jusqu'a vous me regardiez plus.Michel: Moi aussi.ミシェル:何だよ?パトリシア:あなたが私を見なくなるまで、あなたを見てますよ。ミシェル:俺もだ。 …と、言っている。 この部分を何度か繰り返して見ているうちに、“接続法”を思い出した。ジーン・セバーグは、きちんとregardiezを使っている。実に素晴らしいではないか! 該当する場面の画像をWEB上で探してみたが、なかなか見つからない。近いものを使うことにしよう。この画像で壁に貼られているポスターが、丸められているのだが… ポスターの絵画は、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェルス嬢」らしい。ゴダールの趣味だろうか。