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カテゴリ:読書
わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲、NHK出版
【商品紹介】 25キロの用水路を拓き、65万人の命をつないだ医師は、何を語ったのか 2019年12月4日、アフガニスタンで銃撃され亡くなられた医師・中村哲さん。本書は、中村さんが出演したNHK「ラジオ深夜便」の6番組より、インタビューに答えるその肉声を忠実に再現するものです。 ハンセン病根絶計画から、空爆下の診療所開設と水源確保事業、そして用水路開通まで。 「長年の活動の原動力は何でしょうか?」という問いに対して、中村さんは自らを、宮沢賢治の童話の主人公「セロ弾きのゴーシュ」にたとえました。 本書には、本人が執筆したらおそらく触れなかったと思われる感慨や本音が随所に表れています。 自身について多くを語らなかった医師・中村哲の心の内を知ることのできる貴重な証言の記録です。 表紙には、中村医師の次の言葉が書かれている。 人が生きて、 死ぬことの意味を、 日本人は忘れているんじゃないか という気がするんですね。 中村医師は、宮沢賢治の作品を愛していたという。 ひょっとすると賢治の生まれ変わりじゃないんだろうかとすら思う。 「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」の詩を体現したような人生だった。 このような人と同時代に生きていたこと、 そして間接的にではあるがつながっていたことを誇りに思う。 「ぷかぷか天国」小川糸 、幻冬舎 満月の夜だけ開店するレストランで、焚き火を囲んでお月見をしたり、急遽思い立って、三崎港へのひとり大人遠足を計画したり。 ベルリンでは、語学学校に通って予習と宿題に追われ、束の間の休みは、ご近所さんとホットワイン片手にクリスマスマーケットを梯子する。 自分の気持ちに素直に、日々を自由に自然体で生きる著者による人気日記エッセイ。 「ライオンのおやつ」以来、小川糸さんの本に惹かれている。 隙間時間や寝る前にちょこっと読むと、少し気持ちが緩んでくる感じがする。 彼女が大好きだというラトビアに伝わる十の心得をメモしておこう。 これは、彼女が柔らかく翻訳したものだそうだ。 正しい心で 隣の人と仲良くしながら 誰かのために まじめに楽しく働いて 分をわきまえ 清らかに、楽しく 感謝の気持ちを忘れずに、 ほがらかに、すこやかに 気前よく、 相手の心に寄りそいながら。 書きながら、中村哲氏はこちらのほうに近いような気がしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年02月12日 13時49分25秒
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