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カテゴリ:読書
「カラフル」森 絵都 (著)
商品説明 死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」。そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、下界にいるだれかの体を借りて(天使業界では「ホームステイ」というのだそうだ)前世で犯した悪事を思い出さなくてはならなくなった。 乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの14歳の少年。ところが、真は絵を描くのが得意な以外は、親友と呼べる友だちもいない、冴えないヤツだった。父親は自分だけよければいい偽善者で、母親はフラメンコの先生と浮気中。しかも、好きな女の子は、中年オヤジと援助交際中ときた。しかし、ホームステイの気楽さも手伝って、よくよく周りを見回してみると、世界はそんなに単純じゃないってことが次第にわかってくる。 森田芳光の脚色で映画化もされた、多くのファンをもつ1冊である。著者は、講談社児童文学新人賞受賞作「リズム」でデビューした児童文学界のトップランナー、森絵都。シナリオライターだった著者による本書は、生き生きとしたセリフが心地よく、軽快なテンポで一気に最後まで読ませる力をもっている。そして、周りを見渡せばすぐにいそうな登場人物との距離感が、物語をよりリアルにみせてくれる。 中学生が主人公である本書は、中学生に読んで欲しい本ではあるが、「世界はたくさんの色に満ちている」というテーマは、どの世代にも共感できるもの。かつて中学生だったすべての大人にもおすすめしたい。(小山由絵) 内容(「BOOK」データベースより) いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界生活にまいもどり…気がつくと、ぼくは小林真だった。ぐっとくる!ハートウォーミング・コメディ。 日本ハムの清宮君が、「僕はこの本で生き方を学びました」というようなことを言っていたので、 どのような本なのかと図書館で借りて読んだ。 私は結構児童書が好きなのだが、児童書を探して読むというよりは、誰かが読んで良かったよというのを聞いて読むことが多い。 この本も、清宮君の「生き方を学んだ」といフレーズに惹かれたのだ。 いや、予想以上に面白かった。 森絵都さんの作品はこれが初めてだと思うが、もっと読んでみたいなと思う。 ぜひ悩み多き年頃の中高生に読んでほしいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月14日 12時58分10秒
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