|
カテゴリ:通信教育・大学、教育、講座、講演会
8月12日に開催された北海道文化塾の村木厚子さんの講演会について書いていなかったので、遅ればせながら書くことにする。
北海道文化塾を受講することにした一番の理由は、村木厚子さんのお話を聞きたかったからだ。 村木厚子さんが中央官僚であった時に、障害者郵便制度悪用事件のえん罪で起訴され、その後無罪となった経緯は、とても関心を持っていた。 私も事件がメディアで取り上げられた時には、強い関心を持って見ていた。 しかし当初は、残念ながら私も報道を半ば信じていた。 国会対策大事となった背景を思う 2009年06月18日 しかし、その後彼女の無実を信じている支援者たちの言葉やネット情報で、やはりえん罪なのかもしれないと思うようになった。 やはり村木厚子さんは冤罪? 2010年01月06日 無罪となった後に仕事に復帰し、厚生労働事務次官となり、退官後は様々な役職について現在に至っている。 今回の講演のテーマは、「あきらめない生き方の」その先へで、これは与えられたテーマだったようだ。 村木さんの本は二冊ほど読んでいるので、裁判で闘っていた時のことはあらまし知っていたし、彼女の考え方や仕事の仕方については強く共感していた。 彼女の話し方や態度は、一見バリバリのキャリアウーマンと言う感じではなく、柔らかな雰囲気ではあるがとても知的で誠実な人だという印象。 本当に幅広い意味で能力の高い人なのだろうとあらためて思った。 事件についてももちろん最初に触れていたが、印象的だったことは当時の事件のきっかけになった部下のことも、検察のことも、まったく非難も批判もしていなかったことだ。 経緯についてはサラッとわかりやすく説明し、その時に友人の勧めで弁護士を頼んだことが良かったと言っていた。 また、留置所の体験も好奇心を持って受け止めていたようで、このプラス思考や視点の多彩さが一番自らを助けるのだろうと思った。 彼女も強く言っていた。 困った時には、プロの支援がとても大切だということ。 支援には「問題解決型」と「伴走型」の支援があるが、これは福祉の視点である。 官僚時代も現在も、福祉や若者支援の世界で働き続けている人の確固たる信念だと思う。 そして、仕事を通して培った体験や経験知は、必ずその人のその後の助けになるということ。 それは、私自身痛感していることだ。 色々と参考になる言葉をメモしてはいるが、今は次のことだけ書いておこう。 何事も諦めずに取り組み、その後の人生に生かしてゆくときのポイント。 ・学び続けること ・異なるものと意識的につながること ・「誰かのために」はとても強い まだまだ多くの役職を抱えて働き続けている村木さんに、とても励まされる思いがした。 なんと、全国社会福祉協議会会長、全国老人クラブ連合会会長、中央共同募金会会長だそうだ。 私も老人クラブに入ろうかしら。 それよりも興味深いのは、瀬戸内寂聴さんとはじめたという「若草プロジェクト」。 そのきっかけは、刑務所で若い女性たちの受刑者に出会ったたことだという。 私も好奇心があり、何かのために役立てることがあれば、それを自分の力にして未来を生きたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月18日 08時18分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[通信教育・大学、教育、講座、講演会] カテゴリの最新記事
|
|