照準。ニライカナイ~その一<海のはたらき>~
出発前夜に「聖地のお話」を聞いたおかげで、いろいろ深い部分で動くものがありました。私のテーマ『内なる聖地』に直につながるものを抱えて、台風の風に揺られながらの沖縄入りでした。 那覇に到着時に清めの雨がパラパラ・・っと降ってくれた以外は天気に恵まれて、ずっと気持よい風に吹かれておりました。それは体重をかけても支えてくれて崖の上に立つと飛ばされそうな、そんな風です^^今回旅の間中ずっとそんな風を強く意識していました。 初日の宿泊場所は東シナ海にまともに面した、ベランダから海にダイビング出来るような素晴らしい場所でした(笑)折りしも、台風の風が吹き荒れて海も満潮・・・その中で向かい風に身をまかせながら日の沈むまで荒れる海を見つめていました・・・・海は。すごい。よせては返し、繰り返し繰り返し波同士がぶつかりうち砕かれる間もなく次の波が来てそれらが渦を成して行く。 じっとみつめているうちに、何だか自分もその海と共鳴して同化してしまったかのような不思議な揺れを身の内に感じました。それは精神的にもそうですが、体にも直に響いてきて、おかげで便秘が見事に解消しました(笑)いや、お腹が冷えただけかもしれませんが(爆) そんな波を見つめながら感じたのは・・・ 「この海を描けば(書けば)いいのだ」・・・ということでした。新宿の展示会を来春に控えてこの旅も取材目的、また「卒論」も来年1月の締め切りにあと3ヶ月を切ってまだウロウロしていましたが(笑)ああ、この海を描こう(書こう)とふっと閃きました。 ものごとはとってもシンプルでいいのに、つい「うまくやろう」とか「使命を果たさねば・・」という義務や、「期待に応えなければ」というプレッシャーとか、この2年の集大成にしたいとかいろんな色気が出てきたり(笑)と、余計な事にとらわれて心中穏やかとは言い難かったのですが、そんなことを、波がどんどん洗い流していってくれました。 まさに、卒論のテーマ「祓」そのものです。「大祓詞」(おおはらいことば)の川の神さまのセオリツ姫さまにはじまって、海の神さまのハヤアキツ姫さまが流されてきたツミケガレをがぶがぶ呑み込み、それを風の神さまイブキド主さまが根の国底の国へ吹き飛ばして、それらを最後の最後に受けとめてさすらいながら浄化していくハヤサスラ姫様が登場される・・・まさに彼女らのはたらきそのものを、目の前で見せていただいているかのようでした^^ おりしも台風20号。風だけが潔く吹き荒れて・・・沖縄滞在中にずっと台風がそばにいたとは知らなかったです。竜神様はしばらくこちらで遊ばれておられたようです^^ と、めったに地震のないこの地に真夜中に地震が!やってくれます^^; (その二へ続く)追伸)当日出発前に「羽田航空神社」へ感謝のお参り&帰還してすぐにお礼参りに行ってきました。守ってくださってありがとうございます^^と。さすがでしたね♪