祖母の手作り半天とちゃんちゃんこ
昔々、まだ暖房器具が充実していなかった頃は、部屋の中にいても「ほぼカマクラ状態」でした。囲炉裏には朝から晩まで火が絶えることはありませんでしたが、他の部屋の暖房は火鉢のみといった具合で、そりゃぁ、もう、、、「うすら寒かった」です^^;石油ストーブが我が家に登場したのは、私がものごころついてしばらくたってから、と記憶しています。当時の寝具も、今みたいに「軽くて暖かい」ものではなく、掛け布団なんか、朝起きると体のかたちのままくずれないほど頑丈(?)でした。そんな感じですので、家の中とはいえ、防寒具は必須アイテムでした。我が家で、もっぱらその役割を担っていたのが、「おばあちゃんの手作り半天」です。祖母は、いつも何かしら裁縫をしていました。主に写真のような半天やちゃんちゃんこでしたが、端切れで作った「ヒモ」も沢山ありました。いろんな柄が合わさって綺麗でした。半天は、毎年作ってくれるのですが、そんなに破れたりしないため(もちろん、破れても直して使うんですが)、祖母製作の半天はドンドンたまり、常に1人につき2枚以上の在庫がありました。近所や親戚などに、事ある毎に配っていました。みんな、喜んでくれていると、思います。祖母は他界して10数年たちましたが、少なくとも、私は「おばあちゃんの手作り半天」が大好きで、今でも、冬は暖かく過ごせています。心を込めて作られた物って、それに触れるだけでその人の「ぬくもり」を感じることが出来るんですよね^^。