できること・できないこと
昨日の話になりますが、担任のY先生と放課後ゆっくり話をすることができました。このところ、Y先生も忙しかったり、Y先生が手が空いていても、こちらが予定があったりということもあり、なかなかお話ができないでいたんですよね。ここのところのコウ、これまでよりはっきりとできること・できないことの差が出てきているようです。まあ、興味があること・ないことに対する取り組み方の差っていうところでしょうか。例をあげると、大好きな国語の授業は、ほんの少し個別の指示をするだけで、他のお友達と変わりなく授業を進めることができるようになった。現時点の授業内容とすると、他のお子さんより能力的に高い部分も多々あり。お稽古帳の取り組みも熱心だし、プリント類も率先してこなしているようです。字もまだまだ上手ではないけれど、この間までは、赤ペンで直すとかなり嫌がったりしていたのが、しっかり書き直してくるようになったらしい。確かに家でドリルをやっていても、ずいぶん形が整ってきているように感じる。でも、国語の時間、書くことに関して全く問題なくやっているのにも関わらず、連絡帳を書く事をなかなかしない。決して板書ができないわけでもなく、筆が進まないんです。そうかと思えば、先日私がお迎えにいけなかった日、急にスイッチが入ったようにあっという間に書き上げて先生に持って行ったりもするときもある。お帰りの支度は、かなりトロい(--;クラスのコが全員下校している時刻に、机の上が山盛りになっていることがほとんど(--;早く帰りたければ、支度もできるだろうに。私が迎えに来ることで、甘えが出てしまっているのかな?それとも連絡帳というところに拒絶を生む何かがあるのかな?給食の時間、相変わらず食べるものがほとんどない状況の中、パンや牛乳は、毎日おかわりを狙っているらしい(><)まだパンを半分しか食べていない状態でも、先生に「おかわりしていいですか?」と聞きにいくんだとか(--;お休みのお子さんがいれば、おかわりをすることはできるけど、みんなに了解をとらなければいけない。「そういうときは何ていうの?」と促され、「パンをおかわりしていいですか?」と大きな声で言うんだそうです。でも、お友達とのかかわりの中で、自分の気持ちを表現できない。表現といってもそんなに難しいことではなく、「○○して欲しい(して欲しくない)」みたいなこと。言葉で訴えることがとても便利であるという意識が高まっていくと、もう少し言葉として出てくるのかもしれない。先日、図工の時間に、砂場遊びをしたそうです。コウ、全くその中に入ろうとせず、観覧席でひとり、みんなの様子を座って見ていたそうです。他のお子さんは、開放感たっぷりで、どろんこになって遊んでいたらしい。砂遊び、傍観するほど嫌いではないはず。だって、うちの庭にも砂場を作った程だよ。そこでははだしになって遊ぶのに。この時間は、休み時間ではなくあくまでも授業時間。それを「やりたくない」と拒絶を繰り返し、梃でも動こうとしない。「やりたくなくても、今はお勉強の時間です」と先生に促され、どうにかちょこっとプリンを作ったりはしたものの、ちょっと目を離すとまた観覧席へ逃避行(><)「気持ちが乗らないものに関しての拒絶は、はっきりしてきているかもしれません。まあそれがコウキさんの苦手なところであって、これからゆっくり成長していく部分でしょうから、やりたくないものもやらなければいけない意識をつけていくしかないんですけどね」とY先生。いつだったか、mixiのコミュで、「興味のないこともできるようになるためにはどうしたらいいか?」というトピが立って、すでに成人をされているアスペのお子さんをお持ちの方からのコメがありました。「それは、はっきり言って無理です。そういう障害の特性ですから。」という、ショッキングな書き方から始まっていましたが、その後を読んで納得。「反対を返せば、興味のあることはすごい集中力で取り組めるのも特性。ならばやりたくないことをやりたいことに変える方法を考えるべし」というようなことが書いてあったかな。もちろん簡単なことではないし、そうそういい方法が思い浮かぶわけではない。でも、「やりたくなくてもやらないといけないのよ!!!」と追い詰めるよりも、「○分頑張ったら止めてもいいから頑張ろう」と見通しをつけたり、少しでも興味が持てるよう、試行錯誤を続けた方が、対応する側もイライラしなくて済むかもね。少しの時間でもできたことを褒めてあげる。。。その繰り返しが必要なんだよね。Y先生もね、コウの苦手な部分は十分把握してくれているし、「これからゆっくり集団の中で学習していくことですから」と言ってくれるのがありがたい。コウが落とした鉛筆を、せっかく拾ってくれたのに、「取られた」と誤解されてコウに威嚇されちゃうお友達。親切を仇で返されているのに、そんなことをしてしまうコウを嫌ったりしない。根気よく「取ったんじゃないよ。落ちていたから拾ってあげたんだよ」って言ってくれるお友達。ありがたいよね。コウの学校生活、まだまだ前途多難(><)まあ、平穏に。。。なんていう日々は来るのかどうかもわからないけど、ひとつひとつ積み重ねていくしかないんだよね。