受験本番まで2週間を切りました。
最後の模試で合格圏に達することができなかった生徒たちがいます。
自分の受験よりも心配で、今は少し精神的に弱ってしまっているかもしれません。
この間、保護者の方と面談している時、初めて泣いてしまいました。
私がお母さんを泣かすことは何度もありましたが、自分が泣くのは初めてでした。
そのお母さんのお子さんは、数学が大嫌いな女の子。
中3だけど、48÷2とか暗算でできなくちゃいけないような問題も筆算しないと解けないような子。
1学期は、授業後に一緒に中1の計算から頑張っていました。
でもやっぱり数学の点数が上がらない。
それが足を引っ張って合格ラインには今現在もまだまだ遠い……
2学期は生徒達を「ちゃんと見てきた!」と私は胸を張って言えません。
自分の家庭の事情は免罪符にはならない。
だけど私は自分のことでいっぱいいっぱいで、授業をすることで精一杯でした。
お母さんを目の前に、最後の模試の結果を見せながら、
本当に申し訳なくて、自分の力不足が情けなくて、だけどどうしてもその子には最後に
笑ってほしくて……気づいたら泣いていました。
お母さんは、
「先生は一生懸命やってくれていますよ。うちの子も私も、学校の先生より
くるみ先生の言葉を励みに頑張ってきたんですから。それでも結果が出ないのは、
やっぱり本人が甘いんです。先生がいないところではグウタラしてますから。
それを勉強に向かせられなかった私たち親も甘いんです。
だから先生、泣かないで」
と言ってくれました。
我が子が受験を目前に控え、ほぼダメだっていう結果を目の前にして、
そのお母さんは私を責めるどころか、逆に励ましてくれました。
それから、その女の子にはできる限り私のそばに来てもらって、授業が終わってからも
強制的に残って付きっ切りで勉強しています。
土曜日は朝から夜まで、本当に私と同じだけ塾にいて、勉強しています。
彼女の笑顔が見たい。
泣かせたくない。
どうしても笑顔が見たい。
どうしても泣かせたくない。
今さらの頑張りかもしれません。彼女も私も。
だけどやらなくて後悔するくらいなら、お互いトコトンやろう!と頑張る毎日です。
今年も去年同様、生徒達に合格鉛筆を購入しました。
3週間後の発表。
その時みんなが笑えますように。
私も思いっきり笑えますように。