見てるだけ
「くるりん、お友達と仲良く遊んでる?」ある日の送迎の車の中で、何気なくくるりんに聞いてみたことがあります。その時のくるりんは…「遊んでない。見てるだけ。ボク、お友達との遊び方がわからないから見て、勉強してるんだ。」妙にはっきりと、そう言いました。それを聞いた時は言葉どおりに受け止め、「そうか、勉強してるのか~。えらいえらい!」と思い、「そうだね、見ていると勉強になることってあるよね」とくるりんに言いました。でも、この言葉には別の意味があるのを知ったのは、昨日の晩のこと。くるりん、弟の嫌がることをして弟を泣かしていました。小さな弟の上に覆い被さったり、オモチャをとりあげたり…弟は大泣きしながらくるりんママに助けを求めてきました。「あのさー、くるりん。弟が嫌がってるのわかるでしょ?人の嫌がっていることしたらダメなんだよ。お友達にも嫌われちゃうんだよ。」…我ながらあいまいな注意の仕方をしたもんだと反省しますが、くるりんママはそうくるりんに言いました。その時くるりんがこう言ったんです。「だからボクはお友達とは遊ばない。見てるだけ。ずっと見てるだけ!」はっと気づきました。多分、くるりんはくるりんなりに、傷付いていたんじゃないかと。自分がしていることが相手を傷つけ、結果的に自分が怒られる…。自分がしていることが悪いことだと理解できていないくるりんは、そのことに対して納得のできない気持ちがあったんではないでしょうか。お友達と遊びたい気持ちはあるけれど、でも結果的に怒られる行動をしてしまう自分-それならば遊ばない。見てるだけ…。くるりんは、そう思ってしまったのかもしれません。くるりんにとっては難しいことだよね。でもダメなことはダメ。この辺の接し方には、私も先生方も頭の痛い思いをしているところです。でも……本当はお友達と楽しく過ごしたいんであろうくるりんの気持ちを思うと、ママはなんだか切ないぞ(T^T)