友人瞬夜と美織
白雅はうちの作品見た事あった?もちろん!同業の作品は欠かさずチェックするさ!そう!なら話は早いわね!一応出店にあたってお近づきのご挨拶って事で【アトリエ†月布】製のハットとチョーカー差し上げるわ!サンキュー!手渡されたハットは上部にリボンが交差されていて、とても凝ったデザインだ。それに上質のフェルト。どこで材料仕入れているのだろう。このチョーカーも装飾は凝っているし、裏地には肌を傷つけないよう、柔らかい素材が使われている。作り手の愛情を感じるな。作品をまじまじと見つめて呟く俺に、美織はそうでしょっ!!そうでしょっ!!(´∀`*))ァ'`,、 うちの社長の作品は天下一品なんだからっ!!まるで我が事のように喜び、自慢する言葉を言ってはじけるような笑顔を見せた。これは俺のところもうかうかしてらんねぇなっ!!(。-∀-) ニヒ♪素敵な作品を見ると俺の中の闘志が燃え上がる!美織も負けず嫌いだけど、俺だって相当な負けず嫌いだからなっ!!出店の時にはお披露目やるんだろ?祝いにでっかい花輪贈ってやるぜっ!!( ´,_ゝ`)ィ ヒ招待状持ってくるよ!君にも参加して欲しいしね!お互い切磋琢磨し合って共に店を繁盛させていこうよ!それに店をはなれちゃえば友人同士なんだからさっ!!(´∀`*))ァ'`,、 ちょっとっ!何甘い事言っちゃってるのよっ!!瞬夜っ!!Σ(`oдО´;)klavierとはライバルなのよっ!!いい?ライバルなのっ!!何でそこまでムキになるの?美織!友達なのに。 あっ!(。-∀-) ニヒ♪好きだった白雅が結婚したのがショックなんだろっ!!((藁´∀`)) ちょっとっ!!Σ(`oдО´;)変な事言わないでよっ!!瞬夜のお馬鹿っ!!おいおい、お前らじゃれあってないでさ~!(´ω`ι)ってか相変わらず仲良し兄妹だな~!瞬夜の頬を抓る美織を見つめて苦笑する。ちょっとさ、羨ましかったりするんだよな、こいつらがさ。妹がいたら、俺も可愛くて構っちゃったりしたのかな。瞬夜はちょっと気弱な部分があるけれど、美織を見つめる視線は兄としての慈愛が込められている。俺にはちょっぴり、シスコンはいっているのかって感じる時もあるんだけどさ、まぁそれは俺の邪推だろう!。゚(゚ノ∀`゚)゚。ァヒャヒャスタッフルームの扉がコンコンとノックされ、どうぞと応答すると、丹花が三人分のコーヒーとカステラを運んで来てくれていた。サンキューと礼を言って入り口でトレーを受け取る。丹花は、部屋の中の瞬夜と美織に軽く会釈をし、2人も同様に返す。失礼致しました!どうぞごゆっくり!まるで、ファミレスのねーちゃんみたいな言葉を呟いて丁寧にお辞儀をし、彼女はスタッフルームを後にした。2人共ソファーに掛けてよ!立ったままじゃコーヒーも飲めないぜ!まだ時間あるんだろ?ゆっくりしていけば!久しぶりなんだし!2人に座るように促すと、最初に礼を言って瞬夜が腰を下ろし、美織が後に続く。改めて2人の顔を見ると、懐かしい高校時代の記憶が蘇る。美織のメガネ隠してからかった事とか、瞬夜に彼女を紹介しよう大作戦とか!つい想い出し笑いををしてしまいそうになり、慌てて口を抑えるっ!!白雅っ!!何笑ってるのよっ!!Σ(`oдО´;)やーねー想い出し笑いなんてっ!!途端に彼女の鋭い突っ込みっ!!いやさ、お前のメガネ隠して隠し場所解らなくなっちゃって、結局見つからなくて、美織にメガネ買って弁償したんだったなって想い出した。そうよっ!!白雅って本当に酷いのよっ!!メガネないと何にも見えないのにっ!!裸眼でおろおろしてる姿を嬉しそうに見てたくせにっ!!あんたってホントサドよねっ!!ごめんごめん!メガネ取ると可愛いのにさ、ガラスのビン底メガネ絶対外さないんだもん!ちょっとしたいたずらのつもりが、メガネ無くなっちゃってお前を泣かしたんだっけな・・・(´ω`ι)=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ(・∀・)=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャ=ャへーっ!!お前らってそんな事してたんだ~!青春だね~!'`,、'`,、 '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、 '`,、'`,、美織の奴なんにも俺に言わないんだぜっ!!いつものビン底メガネどうしたって聞いてもさ、真っ赤になって俯くだけで!ふーん!ビン底メガネ脱却の理由はそういうことだったんだ~!(。-∀-) ニヒ♪ふんだっ!!もう過去の出来事よっ!!白雅にこれっぽっちも未練なんて無いんだからっ!!悪いけど私はもてるんですからねっ!!メガネからコンタクトに変えたらモッテモテよっ!!ョロ━━━d(。ゝд・)━━━!!その割にはデートにも行かないじゃんっ!!(´ω`ι)そんなに言い寄ってくる男が気に入らないのかっ!!Σ(`oдО´;)好みじゃないのよっ!!美織は面食いなのっ!!じゃあ、お前に告られた俺はイケメンって思っていいのか!(。-∀-) ニヒ♪すかさず 自惚れるなっ!!にぶちんのくせにっ!!と持っていたハンカチを投げられたっ!!Σ(●´д`ノ)ノ頬を真っ赤にしてムキになる表情は、高校時代と変わっていない。想いを寄せていた浄瑠璃には内緒だったけど、女の中では美織がぴか一で可愛いいと感じていた。だから告られた時、心臓が止まっちまうんじゃないかっていうくらい鼓動が早くなって、何も言えずに俯いてしまったんだ。ほんの些細なきっかけで過去の出来事が頭に蘇る。あの人が好きなの・・・白雅の側にいつもいる人・・・彼は男の子なんだよ、美織じゃ駄目なの・・・テーブルの上の彼女は、俺から視線を逸らすことなく真っ直ぐ見つめる。気がついていたんだ、俺が奴を好きなこと・・・降りろよ、危ないから。手を差し出すと素直に頷いて握りしめ、ゆっくりテーブルから降りた。瞳にはうっすらと涙が浮かんでいて、うるうるとした瞳がとても綺麗だった。吸い寄せられそうなくらい。自身に浮かぶ感情にマジでうろたえて、慌てて瞳を逸らした。それが白雅の返事なの・・・呟く小さな言葉に心が痛んだ。ごめん、お前の事は可愛いって思う。だけど俺の中で浄瑠璃以上の存在じゃないんだよ。多分これから先も。出来れば今まで通りの関係でいたいんだ。それじゃ駄目か?はっきり断らないと美織に気を持たせてしまう。残酷過ぎて出来ないって思った。友達・・・そうだねっ!!それが一番いい関係かもっ!!(´∀`*))ァ'`,、 無理に笑う美織。ごめんもう一度謝罪すると何度も謝られると余計心が痛くなるっ!!一回で十分だよっ!!もう帰ろう!夜中になっちゃうよっ!!うん・・・小さく頷いて同意をした。オケを出て寮に帰る俺達は一言も話さなかった。行く時はうるさいくらいに2人して饒舌だったのに。歩いて30分程の道のりを黙々と歩く。もうすぐ寮に着くって時に、彼女が俺のシャツを引っ張った。ちょっとっ!!告ったことあんまり意識しないでよっ!!振ったんなら堂々としていればいいじゃないっ!!男らしくないよっ!!白雅のお馬鹿っ!!アンタってホントに女の気持ちってものに疎いにぶちんなんだからっ!!ほらっ!!手を握んなさいよっ!!友情の握手よっ!!彼女の精一杯の虚勢。ん・・・差し出された小さく柔らかい手を握り締めた。21日のWEB拍手のお礼 朝8時と21時にいただきました!!ありがとうございますっ!!これからも頑張りますっ!!↑↑テンションo|●´∀`|oァヶ゙ァヶ゙↑↑ 露呈したklavierの未熟へ