かちょー。の南半球添乗記(4) ~冷めたシーフードプラッター~
今日はシドニーへの移動日。折りしも現地は「スクーリー」の真っ最中。日本で言うところの、卒業シーズンですね。学校を卒業した学生が、謝恩会に豪華なドレスやタキシードを身に纏ってリムジンで会場に乗りつけたりと、まさにリゾートのバンケットは芸能人のパーティ状態でした。空港も卒業旅行の学生達で大賑わい。地方の小さな空港で、こんなに人がワンサカといるのを見るのは初めてでした。おかげでセキュリティも大混雑。出発直前まで現地スタッフと会話を楽しんでいたおいら。もう少しで添乗員だけが飛行機に乗り遅れるところでした。(汗)乗り継ぎ空港のブリスベンで、現地在住の友人Tくんと合流。Tくんは今回のツアーの現地ランド手配をしてくれており、コーディネーターとしてシドニーまでついてきてくれる事になった、頼もしい助っ人です。空港には二人の共通の友人Tricia姐さんも見送りに来てくれており、久しぶりの再会。また日本でゆっくり会おうね、と誓いあってブリスベンを後にしたのでした。そしてシドニーに到着。ミセス・マッコーリーズポイントから見るハーバーブリッジとオペラハウス。これこそシドニー湾の風景ですね。今回シドニーは3泊。今までおいらも公私にわたりさんざんシドニーに来たことはありましたが、ほとんどが1~2泊程度のショートステイだった為、3泊もするのは初めて。仕事とは言え今回こそゆっくりシドニーを楽しめそうかな、とかすかな期待。しかし!現実はやっぱり甘くありませんでした。立ち寄ったDFS(免税店)で、お客様にショッピングタイムを与え、その間に翌日のオプショナルツアーの予約確認をしたのですが、何と、オプション販売会社の手違いで、明日のディナークルーズ13名の予約が入っていない事が判明!おまけに船は何と満席!ドタバタと確認をしている間に、集合時間があっという間にやってきて・・・おまけにその問題が解決していないのに、その免税店で、一人のお客様にショッピングカード(これがないと免税品が買えない)を渡し忘れていた事も発覚!とりあえずそのお客様には、おいら添乗員用の20ドルの商品券をお譲りしてなんとか気持ちを収めていただきました。しかし翌日のクルーズの件は解決しないまま、とりあえず皆様をホテルへご案内し、解決の糸口がつかめぬまま夕食の時間になってしまい・・・。夕食にご案内した先では、おいらはドリンクの注文などに走り回り、その間にTくんは翌日のクルーズの対応に駆けずり回っていました。ようやく当該オプショナル販売会社の担当者をとっ捕まえ、同じ金額で、別の高い料金のクルーズを手配してもらう事で交渉成立。お客様にもご説明をし、納得していただいて、その晩は皆さんお部屋に帰って行かれました。仕事が終わってから、おいらもTくんもロビーのソファに崩れおちましたよ。お客さんが食べきれなかったシーフードの盛り合わせ。お店のスタッフに頼んで、折り詰めにして持って帰ってきました。冷め切った魚やエビの唐揚げが今日の夕ご飯。ああ、いつになったらゆっくりメシが食えるのだろう・・・。