モシモシボーイズ
たまに日本が祝日で、こちらが平日というパターンがありますが、そういった時は、当然ながら日本人だけが休んでいる、という状態になります。翌日出勤し、「昨日は静かだったでしょ。」と聞くと、「そうよ、モシモシボーイズがいなかったから静かだったわ。」と。これはモジモジ君うちのオフィスは、おいらを含めてスタッフの半数が日本人なので、当然飛び交う言葉も日本語の割合が多くなります。勿論、日本人同士の電話はまずもって「モシモシ」から。それがオージースタッフには面白いらしく、「モシモシって何ていう意味」などと聞かれる事もしばしば。そうするうちに、いつの間にか、ほかのオージー連中が「モシモシ」を真似するようになりました。内線通話では、オージー同士でも「モシモシ」「モシモシ」。でも彼らが発音すると、どうしても「Mushi Mushi」に聞こえてしまいます。あっちで「モシモシ」こっちで「Mushi Mushi」変な職場ですね。ところで、フロント責任者のRさんを旦那にもつうちのオフィスの会計担当Kさん。(どっちもオージー)仕事柄、KさんはRさんとよく内線電話で話をする機会が多いのですが、電話の最後には必ずサラッと「Bye, love you」と付け加えるのです。まーこちらの文化としては極めて普通なんでしょうけど、これって日本語で言ったら、電話口で「じゃあねー。愛してるわよン」って事ですよね。言われている旦那のRさん、電話口でどんな受け答えをしてるんでしょう。「Me too」なんてデレデレとぬかしてるんでしょうか。いがぐり頭のあのオヤジが、と想像すると、ついつい笑えてしまいます。そういえば、我が家夫婦も、この夫婦と立場的には同じで、内線電話でもよく話す機会があるのですが、「Love you」なんて口が裂けても言えないよなぁ。なんて話を嫁はんにしていたら、もしそんな事を電話で口にしようもんなら、逆に「あんたんとこは昨夜ケンカでもしたんじゃないの」って逆に心配されるから絶対言わないわ、との事でした。なるほど、確かにそうかも。おいらももし電話口で「Love you」なんてぬかした日にゃ、「あんた今いったい誰と話してたの」と、おそらく嫁はんと話していたとは1%も思われないと想像します。職場ではそれくらいドライな関係に思われている我が夫婦。結婚記念日も忘れますよね、そりゃ。